「あいだの力学」の月刊メールマガジンです。 毎月11日に発行されます。

　　　　　「あいだの力学」の気になる間の話
　　　　　　----------------------------　　2020/10/11

皆さま、こんにちは！

秋も深まり、朝夕に肌寒さを感じる今日この頃、いかがお過ごしで
しょうか？

先週ぐらいから、外出のときにジャケットを羽織るようになりました。
寝室も、そろそろ厚手の毛布から、ぬくぬくの掛け布団に変えようか
なあ…と。

そうそう。寒くなると…「鍋」ですよね(笑)。

手間がかからず、おいしくて栄養も摂れるので、この時期ぐらいから
鍋をすることが多くなるんです。そんなわけで、先日スーパーで鍋の
だしを買い込んできました。

しっかりと栄養と睡眠をとって、インフルエンザとコロナに負けない
免疫力をつける―というのが、ぼくらに合ったコロナ対策なのかも!?

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【今月の気になる間の話】

●「わたし」と「ビッグイシュー」のあいだがら

わたしたち夫婦は、約10年前からビッグイシュー基金※1で、月1回
販売員さん向けのボランティアコーチングをしています。

わたし（＝和氣よりこ）にとって、このボランティアは生活の一部に
なっているのですが、今年３月からコロナの影響で、今までと同じ
カタチのボランティアは難しくなり、ちょっとモヤモヤすることも
ありました。

仕事や家事の合間にふと、

　「このあいだの販売員さん、元気にしているかな？」

とか

　「販売者応援、緊急３カ月通信販売って何だろう」

など、ビッグイシューのことを考える時間が増え、ボランティア
コーチングを通した自分自身の変化も考えるようになりました。

-
ビッグイシュー基金に、ボランティアコーチとして出入りするように
なった頃の私は、アラサーで、コーチングの訓練のためのコースを
受講し始めたばかりでした。

月1回のボランティアコーチング、事前に申込みをする販売員さんは
ほとんどいません。販売員になる方の多くは、周りの人との関係が
こじれた結果、路上で生活するようになってしまったため、
「申込み」という、ある種の約束をすることが難しいからです。

…なので、事務所に行って一時間も待ったけれど、コーチングを
希望する販売員が０名だったということもよくあるんです。

でも当時の私は、そのことが理解できず、コーチングを希望する
販売員がいない状況がつづくと

　「コーチの私って、必要とされていないんだな…」

とムダに落ち込んでいました。

コーチングができた日もよく落ち込んでいました。当時の私は

　「コーチングをうけた販売員が、
　　半歩でも生活が改善された『実感』を持ってもらいたい！」

と思っていました。

そのためコーチング中にしつこく

　「○○をやってみたらどうですか？」

と言っていました。販売員さんのペースを尊重することが全くできて
いなかったのです。当然うまくいくはずがなく、落ち込んでいました。

-
ボランティアコーチングを始めて１年ほど経ったとき。

ある販売員に
　「今日コーチングの日ですよね？
　　悩みがあるとかではないんですけれど…」

と声をかけられました。普段、冊子を買ってくれるお客さんとか、基金の
方とか、話をする相手が限られているので、わたしと話をしてみたいとの
こと。

　「こんな理由でもいいですか？」

販売員さんの言葉に、自分が「コーチング」という型に、こだわりすぎて
いたことに気づかされました。

「たまには違う人と話がしたい」その思いのボールを受けとめることから、
始めたらいいんだ…と、考え方が変わったのです。


今思うと、感謝されたり、褒められたいという気持ちに意識が向いていて、
販売員さんから話を聴かせてもらうこと、そのこと自体に対する意識が
薄かったのかもしれません。でも、そのとき以降、話そのものをもっと
「楽しむ」ことを大事にするようになりました。

先日は、楽しくなりすぎて、販売員さんに聞かれてもいないのに、
ついつい夫との馴れ初めを語ってしまいました、苦笑。

よくよく考えると、わたしは20代の時に、盲導犬の世話をするボランティア、
障がい者施設ボランティア等々、いろんなボランティアをしていました。
好奇心旺盛だったからというものありますが、自分に自信がないので

　「ボランティアしてくれてありがとう」

と言ってもらいたかった…のかも。


結局のところ、コーチングが意味あるものかどうかは、販売員さんが決める
ことで、自分が決めるものではありません。

その当たり前のことが、本当の意味で身についたことで、気負わず、
自然体で販売員の方と関われるようになったようです。

より自分らしく居られるようになったからか、仕事や家庭でも、
周囲の評価を気にすることが少なくなりました。

そんな自分に成長できたのは、ボランティアコーチングをとおしての、
販売員さんとの関わりあったからに違いありません。


（よーりー）

※1:　認定NPO法人ビッグイシュー基金
　　　→ https://bigissue.or.jp


【今月のトピックス】

●和氣よりこが、アカデミックコーチング学会で研究発表を行いま～す！

今月24日のアカデミックコーチング学会の第5回総会で、和氣より子が
ポスターセッションの発表を行いま～す！

【日時】　　2020年10月24日(土)(Zoomによるリモート開催です)
【申し込み及び詳細情報】
　　　　　　お申し込み、および詳細はコチラをご覧ください
　　　　　　→ http://academic-coaching.org


【あいだの力学に対するリクエスト募集！】

わたしたち、「あいだの力学」に対して、「あれやって欲しい！」とか、
「こういうのは無いかな？」とか、アイデアやリクエストがあれば、
ぜひぜひ遠慮なくわたしたちに伝えて‡くださいませ。

‡　このメルマガへの返信、もしくはホームページの「お問い合わせ」で
　　連絡して頂ければ、わたしたちに伝わります。
　→ http://www.aidano-rikigaku.jp/

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よろしくお願い申します。