「あいだの力学」の月刊メールマガジンです。 毎月11日に発行されます。

　　　　　「あいだの力学」の気になる間の話
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皆さま、こんにちは。

新年のあいさつから、早ひと月…といったところですが、中国では昨日(2月10日)からお正月(春節)がはじまったようで、よく利用する地下鉄御堂筋線でも、2-3日ぐらい前から中国語を話す方たちをみかけるようになりました。
そこで思い出したのですが、前にシンガポールの会社と一緒に仕事をしていたとき、そこの会社では「年末年始休」というのを「会社では設定しない」ということがありました。キリスト教の方たちにとっては、12月にクリスマス休みを設定した方が良いし、日系なら年末年始休の方がシックリくるし、中国系なら2月の方が良い。インド系の人たちだと、お正月は10月だ…ということで、それぞれでバラバラだからというのが理由でした。…とはいえ、特に12月から2月までは、必ず誰かが休んでいるので、プロジェクトの運営はとても大変だったことを覚えています。
でも文化が違う人たちとの仕事は、そうした大変さはあったけれども、とても刺激的で面白いものでした。あの頃の仕事仲間は今どうしているかな？なんて、考える今日この頃です。

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【今月の気になる間の話】

●「わたしの価値観」と「親の価値観」のあいだがら

「親とは仲良くやりたいけど、ここはなおしてほしい。でも言うと険悪な感じになるし…」と思ったこと、皆さんはありませんか？
わたし(和氣より子)は、母が「もったいない」と言って物を捨てなかったり、「自分たちでできる」と思って人に頼まなかったりするところを「なおしてくれたらなあ…」と、ときどき思います。昨年末に帰省した際、実家の草刈りのことで母と険悪なムードになってしまいました。ちょっとそのときの話を書いてみようと思います。

わたしの実家は庭つきの一戸建て。沖縄にいる兄姉が実家の庭の手入れをするようにしているんですが、仕事やら子育てで忙しく、庭に雑草が繁ってしまっている状態でした。そもそも沖縄の雑草の成長スピードは「ものすごく」早いんです！(苦笑)。
わたしは草刈りを業者さんに依頼したいと考え、たぶん反対するであろう母から、どうしたらOKをもらえるか考えていました。はじめの数年間は、軽く提案するにとどめていました。予想どおり80代と思えないくらい元気な母は「業者に頼む必要なんてない！自分たちのことは自分たちの手でやるのが当たり前。わたしもやるし!」と拒否。
おととしのこと。叔母さんが母に「シルバーセンターに草刈りを依頼したら、ラクチンだった」と話してくださったからか、母がシルバーセンターに頼むことを了承してくれました。センター員の作業のあとの綺麗になった庭を、母が満足げに見ていたので、わたしは「今後も定期的に依頼して、綺麗な庭を維持できる!」と考えていました。姉もわたしと共に業者さんに依頼することを提案していたので、同じ気持ちだったと思います。

ところが昨年末帰省したときのこと。「今年もシルバーセンターに草刈り依頼をするね」と母に言うと、難色を示したのです。母に話を聞くと、母は草刈りをセンターに継続して依頼することまでは考えていなかったようで、「今年は、自分たちでやろうよ」といった様子。
母の反応があまりにも想定外だったのと、毎回毎回、母の機嫌を損なわないように気をつかって話をしていたモヤモヤとが爆発し、つい「自分たちで草刈りできたらいいと思うけど、手が回らなくてできていないのが現状でしょ!現実をみて対応しようよ!」と強くあたってしまったのです。
ちょっと険悪な空気になってしまい、一旦話を終えることにしようと席を立とうとしたとき、母が「…今回も草刈り頼むわよ。」とぼそっと言ったのです。了承してくれたのは良かったのですが、感情的になってしまった自分を反省しました。

わたしは「離れて暮らしているから、帰省したときは色々やってあげたい」と思う気持ちが強すぎて、しばしば自分のスピードで色々と進めようとしてしまうのかもしれません。実は前に母から「よーりーに急かされている気持ちになるさ～」とはっきり言われたことがあり少しは気をつけているのですが、今回はうまくいかなかったようです。

わたしも母も、歳を重ねるたびに「どんどん」強情になると思うので(笑)、少なくともわたしは自分の感情をコントロールできるように努力しようと思います。「母が元気だからこのようなやりとりができるのだ!」と感謝できるような自分に成長できたらいいな。
よければ、皆さんの親とのやりとりエピソードもぜひ教えてくださいね。


(よーりー)


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