【Tear’s Letter】ちかんを「やめよう」と思わせるには｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】ちかんを「やめよう」と思わせるには

2018年10月21日

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★　Tear’s Letter
★　ちかんを「やめよう」と思わせるには　
★　2018年10月21日　No.388
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こんにちは！しあわせなみだです。

理事長中野の論文「災害時の性暴力撲滅に向け医療従事者に期待
すること」が、性の健康医学財団発行『性の健康』秋号に掲載
されました。災害時に性暴力が発生し、潜在化するリスクが
高まる可能性があることを踏まえ、医師、看護師、メディカル
ソーシャルワーカー等に期待することをまとめています。
掲載誌は財団で購入できます。ぜひご覧ください。

↓性の健康医学財団ウェブサイトはこちらです
https://www.jfshm.org/
↓しあわせなみだウェブサイトでは、震災時の性暴力について
まとめています
http://shiawasenamida.org/m03_07

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.388 Topics】
┃★１．ちかんを「やめよう」と思わせるには
┃★２．ウェブサイト更新情報
┃★３．編集後記
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★１．ちかんを「やめよう」と思わせるには
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様々な調査で、女性の約6割が、ちかんを経験していることが
明らかになっています。
↓2017年6－7月実施「リビングくらしＨＯＷ研究所」
http://bit.ly/2CWIjgR
↓2015年10月実施「ウートピ世論アンケート」
https://wotopi.jp/archives/28516

これだけ多くの性暴力が、電車やバス等、公共の場で起きている
ことは、「誰もが遭う仕方のないもの」「みんな遭ってるんだ
から、それくらい我慢できるはず」といった、「性暴力を許容する」
空気を作り出し、訴えようとする人が批判される要因にも
なっています。

しかしちかんは、予期しない時に、予期しない相手から、性的に
侵害されるという、重大な性暴力です。上記調査に寄せられた声
でも、ちかんが心身に深い傷つきを与えていることがわかります。

ではちかんを「やめよう」と思わせるには、どうしたらよいので
しょうか。3つの視点から考えます。

☆１）ちかんがしやすい「場」を減らす
ちかんの加害者は、誰にも見られないスペースを探して、行為に
及びます。混雑した、もしくは適度に空いている車内や雑踏は、
まさに、ちかんが周囲にばれない空間となります。
電車やバスの中でのちかんは「日本特有の犯罪」とも言われます。
なぜなら、ちかんが起こる「車内」という環境は、職場と住居が
近距離、もしくは車通勤が多い諸外国では、生み出されにくいもの
だからです。
働き方改革の方針として打ち出されている、在宅勤務やテレワーク、
そして通信教育は、実は、通勤通学の方法を変革し、ちかんが
しやすい「場」を減らす方法でもあるのです。

☆２）ちかんがしづらい「雰囲気」を作る
「割れ窓理論」という考え方があります。割れた窓や壁の落書きを
そのままにしておくと、住民のモラルが低下し、治安が悪化する、
というものです。ニューヨークでは1990年代にジュリアーニさんが
市長に就任し、この理論を使って、落書きや万引き、違法駐車と
いった軽犯罪の取り締まりを徹底したところ、殺人、強盗、性犯罪
等の凶悪犯罪が減少しました。
今の日本は、ちかんを当たり前にしていることが、性暴力全体の
寛容さにつながっています。「防犯カメラをつける」「街灯を増やす」
「街路樹をせん定する」「ちかんは犯罪であることを啓発する放送や
掲示を増やす」といった、ちかんがしづらい「雰囲気」を作ることが
求められています。

☆ちかんは「損」だと思わせる
私たちは、何かを判断する時には、「損得」を考えます。ある行為
が「特」であれば積極的に遂行し、「損」であれば控えます。
ちかんは加害者にとっては、性的支配欲を満たすことのできる、
「得」な行為です。ちかんが「損」になるためには、「行為が周囲
から非難される」「通報により逮捕される」等、不利益となる
要素を増やしていくことが必要です。
痴漢抑止活動センターが販売する痴漢抑止バッジは、ちかんから
身を守るツールとして、見えやすいところに着用するアイテムです。
「痴漢は犯罪です」「私たちは泣き寝入りしません」という
メッセージを掲載することで、ちかんを非難し、加害者を通報する
という意思を示し、ちかんは「損」だと思わせる効果を生み出して
います。

痴漢抑止活動センター代表松永弥生さんをお招きして開催する
『社会を変えるデザイン～性暴力を抑止する「Stop痴漢バッジ
プロジェクト」～』では、「女子高生がちかんにあった友だちを
励ます」LINEスタンプのデザインを考えます。ちかんの背景と
私たちにできることを、話し合ってみませんか？お席に少し
余裕がございます。あなたの参加をお待ちしています！

↓【10/28:東京】社会を変えるデザイン～性暴力を抑止する
「Stop痴漢バッジプロジェクト」～詳細ならびにお申し込みは
こちら↓
http://shiawasenamida.org/m05_04/170676
↓痴漢抑止活動センターウェブサイトはこちら↓
http://scb.jpn.org/

★２．ウェブサイト更新情報
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☆【組織概要】の「2018年のしあわせなみだ」を更新しました
http://shiawasenamida.org/m07_01

☆【性暴力に関する情報】の「性暴力被害に関するデータ」を
更新しました
http://shiawasenamida.org/m05_02_02

☆【公的機関・教育機関の方へ】の「障がい児者への性暴力」を
更新しました
http://shiawasenamida.org/?mid=public_01

★３．編集後記
───────────────────────
人気アニメ「プリキュア」シリーズが、放映開始から15年を
迎えました。普通の女の子が変身して戦う姿が、長年に渡り
子どもたちの支持を得てきました。
「戦闘物」と呼ばれるシリーズの多くは、男性が主人公。女性は
戦士に含まれないか、もしくはお飾りのような役割として、他の
男性戦士に助けられる場面も多くありました（そして女性戦士の
テーマカラーは、いつもなぜかピンクです）。一方プリキュアは、
女性戦士が激しく戦うシーンこそが、人気の秘訣です。
ジェンダー的な価値観が植え付けられていない子どもたちだから
こそ、受け入れられたアニメ。大人になってもその価値観が
壊されることがないよう、私たち大人が学ぶべきですね。

↓プリキュアのプロデューサーへのインタビューが掲載された
『我が道15周年　女児を魅了し続ける裏側』はこちらです↓
http://bit.ly/2AmCkPX
↓プリキュアオフィシャルサイトはこちらです↓
http://www.toei-anim.co.jp/tv/precure/

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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