【Tear’s Letter】「性暴力は女性だけの問題」からの卒業｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】「性暴力は女性だけの問題」からの卒業

2018年11月04日

☆このメールは「しあわせなみだ」のメールニュース配信を
希望された方、SHE（Sexual Health Education）検定で
メールニュースにご登録いただいた方に配信しています。
不要の方はお手数ですが下記URLから
配信停止のお手続きをお願いいたします。
https://mail.os7.biz/del/8nJq

★☆★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
★
★　Tear’s Letter
★　「性暴力は女性だけの問題」からの卒業　
★　2018年11月4日　No.390
★
★━━━━━━━━━━━━━━━━━━━★☆★

こんにちは！しあわせなみだです。

しあわせなみだが実施している「障がい児者への性暴力に関する
アドボカシー事業」。東洋大学の協力により、障がい者への
性暴力を取り上げた映画「くちづけ」上映ならびに
トークセッションを開催することになりました。
ぜひお越しください！

☆日時
2018年12月5日（水）14時35分～18時00分　
☆場所
東洋大学白山キャンパス6210教室（6号館2階）
☆内容
映画「くちづけ」上映ならびにトークセッション
※大人の発達障害当事者のピアサポートNecco金子磨矢子さん、
障がいのある子どもを持つ父親の会、ファザーリング・ジャパン
メインマンプロジェクト橋謙太さんにご登壇いただきます

↓イベント詳細ならびにお申込みはこちらです
http://www.toyo.ac.jp/site/csc/362039.html
↓映画「くちづけ」オフィシャルサイトはこちらです
http://www.kuchizuke-movie.com/

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃
┃【Tear’s Letter No.390 Topics】
┃★１．「性暴力は女性だけの問題」からの卒業
┃★２．ウェブサイト更新情報
┃★３．編集後記
┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

★１．「性暴力は女性だけの問題」からの卒業　
───────────────────────

11月12～25日は「女性に対する暴力をなくす運動期間」です。
これに合わせて11月は、各地でイベント等が行われます。
↓平成30年度の詳細はこちらです
http://bit.ly/2RwA0vf

「女性に対する暴力」の1つに、性暴力が挙げられます。
「性による支配」を目的とした性暴力は、上下の人間関係に基づいて
起こります。その1つが、ジェンダー（社会的な性別）を背景に
した「男性から女性」への性暴力です。

しかし「男性から女性」は、性暴力が起こる関係性の1つであり、
「大人から子ども」「健常者から障がい者」等、女性以外でも、
性暴力を経験する関係性は、少なくありません。

そこで今回のメールニュースでは、これまで「女性だけ」に
限定されがちであった性暴力が、より多くの人々を巻き込む
取り組みに変わりつつある状況を、お届けします。

☆１．女性以外の相談先の拡大
これまで性暴力の相談先の多くは、対象を女性に限定してきました。
背景に、性暴力に関する相談窓口を、女性センターが担ってきた
ことがあります。
現在日本各地で開設が進んでいる、性暴力に関する相談を包括的に
受けることのできる「性暴力ワンストップ支援センター」では、
女性以外の相談に応じるところも増えつつあります。
たとえば福岡県では、男性やLGBT向けのページを設けています。
岐阜県には、男性相談員が配置されています。
性暴力は、女性だけでなく、あらゆる性が経験するリスクを有して
いることが、認識されつつあります。
↓性暴力被害者支援センター・ふくおかウェブサイトはこちらです
http://fukuoka-vs.net/savs/index.html
↓ぎふ性暴力被害者支援センターウェブサイトはこちらです
http://www.onestop-gifu.org/

☆２．社内のセクハラに女性以外も抗議
世界的なインターネット関連企業であるグーグルでは、
セクシュアル・ハラスメント（セクハラ）よって退職した幹部に、
多額の退職金が支払われたことに抗議するストライキが
起こりました。抗議には女性だけでなく、多くの男性も参加。
性別、人種、民族への差別に関する情報公開も求めています。
これが日本企業であれば、抗議はおろか、そもそもセクハラを
した幹部の退職すら、実現しなかったのではないでしょうか。
性暴力は、一部の女性だけの問題ではなく、企業全体にとって
重要な問題であることが、認識されつつあります。
↓詳細は11/2付CNN「世界のグーグル従業員、セクハラに抗議の
スト　東京や米本社でも」をご覧ください
https://www.cnn.co.jp/tech/35128006.html

☆３．戦時性暴力への取り組みがノーベル平和賞に
2018年のノーベル平和賞は、コンゴ民主共和国のドニ・ムクウェゲ
さんと、イラクの活動家ナディア・ムラドさんに決定しました。
戦時下で性暴力が「戦争兵器」として用いられている現実を明らか
にし、ムクウェゲさんは医師として、ムラドさんは当事者として、
撲滅を訴えてきた取り組みが評価されました。
日本では、性暴力撲滅への取り組みが「平和」という脈絡で語られる
ことはほとんどなく、戦時下で性関係を強要された人々に対する正式な
謝罪や補償も、行われているとは言い難い現状があります。
性暴力撲滅を訴えることは、女性の一方的な権利主張ではなく、
社会の平和に貢献する取り組みであることが、認識されつつあります。
↓詳細は10/5付APP通信「2018年ノーベル平和賞、紛争下で
性暴力と闘う2氏に」をご覧ください。
http://www.afpbb.com/articles/-/3192336

「性暴力は女性だけの問題」から卒業し、「すべての人にとって
重要な社会課題である」ことが共有されるよう、現場の声を届けて
いきたいですね。

★２．ウェブサイト更新情報
───────────────────────
☆【イベント情報】に【11/10:千葉】「災害時　あなたの大切な
子供を守れますか～性暴力の現状を知る～」を掲載しました
http://shiawasenamida.org/170802
↑理事長中野が登壇します

★３．編集後記
───────────────────────

10/31はハロウィーンでした。仮装をした人々で盛り上がる中、
わいせつ事件等も発生しました。本来は秋の収穫を祝い、悪霊等を
追い出す行事ですが、日本では「普段できない格好でパーティを
する」点のみにスポットライトが当たっている印象があります。
来年は、自然からの秋の恵みに皆で感謝できる、楽しいイベントに
なりますように。

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

★★★━★★━☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━

特定非営利活動法人しあわせなみだ
mailto:info@shiawasenamida.org

【ウェブサイト】http://shiawasenamida.org/
【facebook】https://www.facebook.com/nposhiawasenaida/
【ブログ】http://blog.canpan.info/shiawasenamida/
【メールニュース登録】https://mail.os7.biz/b/8nJq

【クレジットならびにブランド品販売によるご寄付はこちら】
https://syncable.biz/associate/shiawasenamida
【ご不用になった本・DVD・CD・ゲームによるご寄付はこちら】
https://www.39book.jp/supporter/welfare/shiawasenamida/

【「生きる力」に気付けるウェブ検定
「SHE（Sexual Health Education）検定」】
　http://she.shiawasenamida.org/

★★★━★★━☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━