【Tear’s Letter】障がい児者が置かれた現状を考える｜【しあわせなみだ】Tear's Letter バックナンバー

【Tear’s Letter】障がい児者が置かれた現状を考える

2018年12月02日

☆このメールは「しあわせなみだ」のメールニュース配信を
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★　Tear’s Letter
★　障がい児者が置かれた現状を考える　　　
★　2018年12月2日　No.393
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こんにちは！しあわせなみだです。

理事長中野がインターネットラジオに出演いたします。
性暴力について、防犯防災習慣アドバイザー
楠本あゆ美さんとお話しています。
ぜひお聞きください。

☆12/5（水）21:00-21:30
☆ゆめのたね「まもらじ」
↓番組詳細ならびに視聴はこちらです
（「東日本チャンネル」をクリックしてください）
https://www.yumenotane.jp/mamoradi

それでは今週の「Tear’s Letter」をお届けします！

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┃【Tear’s Letter No.393 Topics】
┃★１．障がい児者が置かれた現状を考える　　　
┃★２．ウェブサイト更新情報
┃★３．編集後記
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★１．障がい児者が置かれた現状を考える
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明日12/3-9は、障がい者週間です。障がい児者への関心と理解を
深めることを目的に、制定されました。
↓詳細はこちらです
https://www8.cao.go.jp/shougai/kou-kei/index-kk.html

しあわせなみだは今年、「障がい児者への性暴力」の撲滅啓発に
力を入れています。

そこで今回のメールニュースでは、障がい児者が置かれた現状を
考えます。

☆１．障がいの種類

日本では「障がい」と言われて、多くの方がイメージするのは
「身体障がい」「知的障がい」「精神障がい」「発達障がい」
ではないでしょうか。

「身体障がい」は、手足や視聴覚、心臓や腎臓、免疫等に何らかの
機能障がいがあることを示します。
「知的障がい」は主にIQ（知能指数）で測定され、70もしくは
75未満だと「知的にハンディがある」とされています。
「精神障がい」は、うつ病や統合失調症、認知症等の精神疾患の
ために、日常生活や社会参加に困難を抱えます。
「発達障がい」は、自閉症、アスペルガー症候群、学習障害、
注意欠陥多動性障害等、脳の発達に特徴がある方たちの総称です。

一方国内の法制度が定める「障がい」の範囲は、実はバラバラです。
たとえば「障害者基本法」では、「身体障害、知的障害又は精神
障害があるため、継続的に日常生活又は社会生活に相当な制限を
受ける者」とされています。
一方で「身体障害者福祉法」が対象とする身体障がいは「身体
障害者手帳の交付を受けたもの」に限定されています。

また「高次脳機能障害」（事故や病気で脳に損傷を負い、記憶や
注意力等に支障が出る）や、「難病」（治療方法が確立されて
おらず、慢性の経過をたどる疾患の総称）など、現行の法制度
では障がいの対象になりづらい人たちもいます。

☆２．障がいがあることへの差別

障がいがあることは、残念ながら今の日本社会では、生きづらさを
抱える要因につながっています。
たとえば、障がいがあることは、雇用のされづらさにつながって
います。そこで企業には「障害者雇用率制度」が設けられ、
従業員が一定数以上の規模の事業主は、障がいのある方を一定割合
以上雇用する義務があります。
しかし今年、障害者雇用を率先すべき省庁や地方自治体などの
公的機関が、雇用率を水増ししていたことが明らかになりました。
↓障害者雇用の詳細はこちらです
http://bit.ly/2zEH4iS

雇用以外にも、段差が車いすでの移動を困難にしていたり、
障がいのある人向けの施設開設に、地域住民から反対の声が起きる
など、障がいの有無にかかわらず、ともに社会を創造していく
土壌は、まだまだ途上段階にあります。

☆３．障がい児者が抱える課題が顕在化しづらい理由

しあわせなみだが取り組む障がい児者への性暴力は、
これまでなかなか明らかにされてきませんでした。
理由はいくつかあります。

まず「伝わることが困難」です。たとえば聴覚障がいのある方は、
手話や筆談で自らの意思を伝えます。知的に障がいのある方は、
言語の代わりに態度で自らの気持ちを示すこともあります。
精神や発達に障がいのある方は、文節や用語、言い回し等が
独特であることもあります。このため周囲の人々が、本人の主張に
気づかなかったり、気づいても、意図と異なる受け取め方を
していることがあります。

次に「障がい児者への固定的なイメージ」です。障がい児者に
ついて、「無垢でけがれのない」「素直で純粋」等、いつまでも
子どもであるかのような印象を打ち出されることは、少なく
ありません。一方で「怖い」「気持ちが悪い」等、「自分とは
異なる存在」として、一線を画したがる傾向もあります。
背景には、「接する機会が限られている」ため、「知り合い、
分かり合う機会がない」ことがあります。「イメージと全然
違っていた！」と、互いに笑って話し合えるような関係が
構築できるまでには、時間がかかります。

「性暴力」は、障がい児者とは無縁と思われがちです。
このため、そもそも相談自体が想定されていなかったり、
逆に、非常にセンセーショナルなスキャンダルとして
取り上げられる現状があります。
障がいがあることを理由に、強制不妊手術を合法化していた
「優生保護法」が、廃止から20年経ち、ようやく社会課題化
しつつあるのは、その象徴ではないでしょうか。

しあわせなみだでは、刑法性犯罪処罰規定に「性犯罪被害者と
しての障がい児者」の概念が盛り込まれるよう、働きかけて
まいります。
↓しあわせなみだが実施した「障がい児者への性暴力調査」
報告サイトはこちらです
http://disabled.shiawasenamida.org/
↓12/12開催『障がい児者への性暴力が認識される社会へ　
映画「くちづけ」上映会＆トークセッション』はこちらです
http://shiawasenamida.org/170838

★２．ウェブサイト更新情報
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☆【イベント情報】に［12/7:東京］「生きづらさを抱える女の子
たちの心と体を守るには？性の健康の課題を語ろう！」を掲載
しました
http://shiawasenamida.org/170916

★３．編集後記
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新語・流行語大賞ノミネート語の発表、NHK紅白歌合戦出場歌手
の発表など、1年を振り返る企画が目白押し。いよいよ師走、
というかんじですね。年の終わりに「いい1年だった」と
振り返れるよう、残された日々を充実して過ごしたいですね。

☆最後までお読みいただきありがとうございました。

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