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○○　○○　さま

いつもお世話になり、ありがとうございます。
税理士事務所ランニングパートナーズ、代表の鈴木陽介です。

今週は全国的にまた暑さが戻ってくるとの予想ですが、お住まいの地域はいかがでしょうか？？
私が住んでいる花巻は、日中は30℃前半ぐらいまで上がりますが、特に朝方はすでに、秋の虫たちの音色が聞こえ、心地よい風を感じることもできます。

二十四節気の暦上は、秋の気配を感じる「立秋」
さらに二十四節気を「初候」「次候」「末候」に分けた七十二候（しちじゅうにこう）では、本日8月18日が「蒙霧升降（ふかききりまとう）」になります。

雨上がりの今朝はまだ霧が出ておりませんでしたが、この暑さもあと少し。
先に光が見えると、同じ暑さでも感じ方が違うのではないでしょうか。
秋の気配を感じながら、穏やかな日々を過ごしてまいりましょう。


さて、先週はお盆でお休みの方も多かったことと思います。
私はお盆時期の恒例になりつつある、8月15日・終戦の日に東京掃除に学ぶ会が毎年開催してくださっている、新宿駅前（東口）清掃に参加させていただきました。

この終戦の日のお掃除には2022年に初めて参加させていただき、2023年は長女と参加。昨年は参加が叶いませんでしたが、今回が3回目の参加となります。

新宿のお掃除は5時半ころから掃除用具などの準備が始まり、開会式をへて4班に分かれ、いざお掃除の場所へ。
私はJR新宿駅の社員の皆さまと同じ班で、歌舞伎町へと向かう道路のお掃除をさせていただきました。

このお掃除は、ただキレイにすることだけが目的にあらず。同じ班の同志とともにコミュニケーションをとりながら、今回私が意識したのは「見えていない所」に落ちているゴミです。
今回お掃除させていただいた場所は、メイン通りから一本お隣の通り。
見た目はそこまでゴミがないように見えても、近づくとたばこの吸い殻なども多く、特に植え込みの中にはゴミが散乱しています。

この見えないところをキレイにするポイントは「問題に近づく」ことです。
遠目に見て、トングを使いながらゴミを拾うのではなく、植え込みの中に一歩足を突っ込み、枝葉を手でかき分け、顔を突っ込むと、ペットボトルや空き缶、紙くずなど、それはそれは多くのゴミが出てきます。

正味30分ほどの時間ではそこまで広い範囲をキレイにすることができませんが、見えにくいところだからこそ大きな意義を感じます。

今回の植え込みの掃除のように、人生も経営も仕事も「問題に近づく」ことが大切です。
隠れている問題、隠している問題、逃げている問題・・・
問題にフタをしていると、あっという間に肥大化し、それだけではなく複雑化していきます。
できる限り小さなうちに問題に気づき、気づいたのであれば問題から逃げずに、率先して近づいて解決していくのが経営者・リーダーの役割です。

私はそもそも岩手からの参加で、新宿のゴミなど私の生活には何の影響もないように思えます。それでも自分の問題であろうとなかろうと「問題」をすべてを受け入れて、近づいて、解決に向かい行動を起こしていく。
まずはその覚悟を持つことから経営者の道は始まる、と掃除に教えていただいたように感じます。

掃除に話を戻し、6時からそれぞれの場所に移動して掃除をはじめ、集合場所に集まるのは少し早めの6時35分ごろ。
そこから、メインといっても過言ではない、集まった大量のゴミの片づけが始まります。
拾ったごみの量を知るには、この片づけに積極的に参加するのが一番でしょう。

拾う段階で、燃えるものと燃えないものに分けているゴミを、さらに燃えないものは缶・ペットボトル・ガラス瓶に分け、ペットボトルはラベルをはがし、キレイに水洗い、缶などもキレイに洗ってから再度袋に詰めなおします。

私は今回、若い方々と一緒に缶の仕上げ洗いを担当させていただきましたが、キレイに洗い、さらに潰して容量を少なくしてから、トラックに積み込みます。

これは、袋をムダ遣いしないことはもちろんのこと、回収してくださる方の労苦も考えてのことです。

その後、大量のゴミ袋をトラックに積み込み、掃除用具の片づけ＆閉会式をして終了。
いつもの新宿清掃はここで解散ですが、終戦の日のお掃除は、そのまま有志で靖国神社へ参拝することが恒例となっています。

これまで終戦の日に参加した2回は、日をずらして前日に靖国神社の参拝と遊就館を見学させていただきました。

今回はお掃除後に車に乗せていただきそのまま靖国神社へ。
7時に掃除が終わり、すぐに移動する流れですから、靖国神社に到着したのは7時半ころ。少し早い時間ですが、靖国神社に着くとすでにかなりの人が並んで参拝をしていました。

30分ほど並んだでしょうか。
私たちの後にも続々と並び始める中、無事に参拝をすることができました。
（最大2時間待ちだったようです）

私が靖国神社に参拝するきっかけをいただいたのは、鍵山秀三郎さんとのご縁と、鍵山秀三郎さんのご子息、鍵山幸一郎さんのおかげです。
鍵山秀三郎さんが、ご著書などで靖国神社参拝をすすめていることは知っておりましたが、なかなか参拝する機会がなかった私。
そんな私を知って、2022年に新宿清掃に参加させていただいた際に幸一郎さんが「前日に来るのであれば一緒に参拝しましょう」とお誘いしてくださり、遊就館も見学させていただきました。

おかげさまで、今私たちが住んでいる日本という国のために、そして、家族のためや私たちのような未来の日本人を守るために命を投げ出さなければならなかった方々、そして、生きたくても未来を生きることができなかった（許されなかった）方々へ感謝の念を抱くのは当然のことだと感じるようになりました。

今回は終戦から80年という節目ですが、それはそのまま、80年間戦争のない国で暮らすことができている、ということです。

経済が成長発展しておらず、だんだん貧乏になっている、と言われていますが、それでも経済力はいまだに世界で上位の国。
誰でも世界有数の高等教育が、ほぼ無償で受けられる国。
高度な医療など、最先端の科学技術の恩恵をほとんどの方が受けることができる国。
高齢化が社会問題になるほど、世界一健康長寿の国。
それでいて、世界の中では治安もよくまだまだ安心安全の国。
・・・

これほど恵まれている国が、世界にあるでしょうか？？

長寿という視点で見ると、現在の日本人の平均寿命は女性が87.13歳、男性が81.09歳になっています。特に女性は、平均寿命が公表されている国の中で40年連続1位だそうです。
ちなみに、終戦の年・1945年はどうだったかというと、戦時中・終戦後という様々な要因が重なり、日本人の平均寿命は、男性が23.9歳、女性が37.5歳だったそうです。

この事実を知るだけでも、自分たちの命や生活を犠牲にして、今の時代を作ってくれた方々には感謝の念に堪えません。

以前、故・石原慎太郎さんが国会の予算委員会で取り上げたことで有名になった、戦争未亡人が詠んだこんな歌があります。

"
かくまでも　醜い国に　なりたれば
捧げし人の　ただ惜しまれる
"

こんなにも醜い国になってしまったのであれば、
国のために命を捧げた方々が、ただただ惜しまれるばかりである。

といった意味になりますが、これは物理的に醜い国というよりは、人間の心の醜さ・生き方の醜さを言っているのだと思います。

ちょうど本日8月18日生まれの鍵山秀三郎さんが、こんなことをおっしゃっておられます。

"
過去に感謝する人は未来への責任感が湧いてきます。
言い換えれば、過去に感謝する人のみが、未来への責任を持つことができるのです。

過去も未来もない人はどういう人でしょうか。
過去がないのですから、未来がありません。
今だけよければいい、そして私さえよければいいという刹那的な考え方になるのです。
"

過去に感謝せず、「今だけ」「自分だけ」の生き方では、自分はもちろんのこと周囲の方々も、決して幸せを実感することはできません。

靖国神社に参拝するしないにかかわらず、過去に思いを馳せ、しっかりと感謝をすることができているでしょうか。
過去に感謝できず、結果として未来もなく、気づかないうちに「今だけ」「自分だけ」にならないように気をつけながら生きる必要があります。

未来を生きる私たちの幸せを願い、尊い命を捧げてくださった方々、そして、当時を経験された方々が、今の日本を見たときに「美しい国」と感じ、

"
かくまでも　美しき国に　なりたれば
捧げし人の　ただ讃えらる
"

とでもおっしゃっていただけるように、まずは見えるところをキレイにしていくことから始めてみては、いかがでしょうか。

いつも短めに・・・と思いながら、本日も長くなってしまいました。
まとまりのない長い文章に最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
皆様が周囲の方々と共に、思いやりと感謝を示し合い、末広がりの幸せを実感できる日々を過ごせますように。

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鈴木　陽介　拝