このメルマガの説明はありません。

○○　○○　さま

いつもお世話になり、ありがとうございます。
税理士事務所ランニングパートナーズ、代表の鈴木陽介です。

今朝も早朝清掃のため、いつも通りシャツに短パンで外に出ると肌がひんやり。
服装がよくないといえばそれまでですが、今季初めて「寒さ」というものを感じました。

気温を見ると19℃！
ついに最低気温が10度台に突入した花巻から、心がほんわか温かくなるような内容を目指して、メルマガをお届けいたします。


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このメルマガは、実際にお逢いしてご縁を深めていただいた方の末広がりの「幸」を願い、私の近況報告も兼ねて「八」の付く日にお送りしております。
この10日間も、新しい、そして素晴らしいお出逢いをいただき、ありがとうございます。

お返事はもちろん不要ですので、ぜひお気軽にお読みいただけますと幸いです。
ご不要の場合はお手数をおかけしますが、こちらから「配信解除」をお願いいたします。
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さて、3日前の25日（月）は、日帰りで東京に行ってきました。
人を大切にする経営学会で毎年開催している経営人財塾（中小企業人本経営（EMBA）プログラム）のOBOG会に参加するためです。

経営人財塾は私が3期をなんとか卒塾、現在8期が進行中です。
最高におススメのプログラムですので、9期以降の受講にご興味がある方はこちらよりカリキュラムをご覧ください。（私からもご説明ができますので、お気軽にご連絡くださいませ。）
次の期は恐らく10月頃募集が始まります。大人気のため、いつも第1回選考でほぼ定員が埋まります。
https://www.htk-gakkai.org/a0002/Oshirase/Pub/Shosai.aspx?AUNo=120&Pg=1&OsNo=88

毎期約30名ですから、7期で卒塾生はすでに200人を超え、今回のOBOG会にも全国各地から100名近くが参加しておられました。（すごい出席率だと思います）

そんな今回のOBOG会は、ある方への黙とうから始まりました。

その方は、7月31日にご逝去された、第1回「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」で中小企業庁長官賞を受賞された株式会社日本レーザーの会長であり、人を大切にする経営学会副会長も務めてくださっている近藤宣之様です。

社員の方のお話を聞くと、亡くなる数日前までいつも通り元氣に出社され、翌日熱が出て入院。ほんの数日後にご逝去されたとのことです。
今年の人財塾でも講師を務めてくださり、さらに人を大切にする経営学用語事典の編纂にもご尽力され、最期まで世のため人のために尽くされた素晴らしい人生だったと確信しております。

実は近藤会長もいつもこのメルマガを読んでくださり、わざわざお返事や、ときにはお手紙までくださっていました。
OBOG会にもいつも顔を出してくださっていましたから、今回お逢いできるかな、と思っていた矢先、突然のお別れとなってしまいました。
ご冥福を心よりお祈り申し上げますとともに、追悼文とはなりませんが、今回のメルマガで取り上げさせていただきます。

近藤会長は、私の人生を善き方向へ変えてくださった恩師のお一人で、私にとって偉大な存在です。
お出逢いは、忘れもしない2019年1月11日。
本来は社員と一緒に参加するはずだった東京での講演会。その社員が2018年末に退職してしまい、心の傷が癒えないまま、失意とともに1人で参加したことを思い出します。

恥ずかしながら当時、「人を大切にする経営」をしているつもりで、退職した社員に対しても「あんなにしてやったのに」と上から目線で感じていた私に、講演の中で近藤会長がおっしゃった言葉が鳴り響きます。

"
人を大切にする経営、というのは経営者視点になっており、主語が違う。
「経営者が」人を大切にする経営、ではなく、「社員が」大切にされていると実感する経営です。
"

心が荒んでいた当時の私は、聞いてすぐに気づくことはできませんでしたが、一貫して「社員が大切にされていると実感する経営」について実践してこられたことを語る近藤会長のお姿に、自分自身の経営を反省するとともに、そのお人柄に一瞬でファンになったことは言うまでもありません。
懇親会の席で近藤会長を探し、名刺交換と、図々しくもその場で、近藤会長が大切にされている言葉を名刺の裏に書いていただきました。

そのときに書いてくださったのは

"
人生において2点間の最短経路は直線ではない
"

というお言葉です。
もちろん、いただいた名刺と書いてくださった言葉は今も大切にし、人生の指針として宝物になっています。

大感動した私はその後、得意のご著書・CD等を恐らく全制覇。さらに感動し、近藤会長へ岩手での講演依頼までさせていただきました。
有難いことにすぐにOKをいただいたものの、その後すぐにご体調を崩されてご入院。
さらにコロナが蔓延したタイミングとも重なり、結局講演は叶いませんでした。

しかし、上記人財塾で改めてご講話を聞く機会があり、さらにお手紙のやり取りなどを通してご縁が深まり、その後の2022年7月27日、ついに念願の会社訪問が社員とともに実現しました。
未熟な私たちに対しても、大変ご丁寧に接してくださり、会社見学に加えて、内部情報までもこれでもかと惜しげもなく公開してくださる近藤会長。
社員も大感動で、大きな感謝とともに会社見学を終えますが、なんと2か月後、岩手県からの依頼で岩手にお越しになるという情報をいただきます。
すぐに県の担当者にご連絡して日程などを確認。もちろん講演には妻や社員、お客様をお誘いし、参加者のほぼ半数が私経由での参加となりました。

そしてその際、有難いことに共通のご縁がある「株式会社こんの（日本でいちばん大切にしたい会社大賞受賞企業・その際の審査委員が近藤会長だったそうです）」の紺野道昭社長より、

「せっかく近藤会長が岩手にいらっしゃるのであれば、講演の前後にご予定がなければ、ぜひおもてなしをしたらいかがですか」

との、私の想定にはなかった素晴らしいご提案をいただきました。

すぐに近藤会長にご連絡をしてご了承をいただき、こんの様の社員の方とご一緒に近藤会長に喜んでいただけることを考え、講演会終了後、弊社のお客様もお誘いして懇親会を開催。
その後、宿泊場所までお送りするとともに、まだ闘病中のお体だったこともあり、何かあったときのためと考え、私も一緒のホテルに宿泊させていただきました。
結果として、有難いことに朝食もご一緒させていただき、送迎の道中も含めていろいろとお話を伺うことができた、という最高のプレゼントをいただきました。


ご恩をいただいてばかりの近藤会長ですから、エピソードがありすぎて何をご紹介しようか困ります。
たくさんあるエピソードは今後のメルマガ等に譲り、今回ご紹介するのは、一番印象に残っている「常に笑顔」にまつわるお話です。

私は以前、お客様から
「鈴木さんに電話するのが少し怖い・・・」
「電話に出る声が暗い・・・」
と言われたことがあるぐらい、笑顔なんて気にもしていない人間でした。

そんな私が「笑顔」の大切さを知ったのは、近藤会長とのお出逢いがきっかけです。

近藤会長は、笑顔は性格ではなくて能力だ、とまでおっしゃいます。
そのため社内では「対人対応力」の一つとして評価対象にしているほどで、その言葉をご自身が体現され、近藤会長ご自身は30歳のころから笑顔のトレーニングを欠かさず、「笑顔を欠かさないでいると心も前向きになる」ともおっしゃっておられます。

お逢いした方ならおわかりいただけると思いますが、誰もが感じるほど本当にいつも笑顔であたたかく話しかけてくださり、私は笑顔以外を見たことがありません。

近藤会長の笑顔は、「たまに」笑顔になるレベルではなく「いつも」笑顔。さらに言えば、どこでも、誰にでも、笑顔を実践されています。

近藤会長に影響され、私も笑顔マークのついた携帯用の鏡を購入。経営計画書の表紙には「いつも笑顔」と、笑顔マークを書きながら、笑顔のトレーニングを始めます。

ちなみに上記宿泊場所で、朝フロントにてある方と携帯電話で話をしていたところ、その姿を見ていた近藤会長から

「鈴木さんは笑顔がいいですね。電話をしていても笑顔で相手にも伝わっているように感じます」

とお褒めいただき、本当に嬉しかったのは言うまでもありません。

会社でも「いい報告は笑顔で聞く、悪い報告はもっと笑顔で聞く」とおっしゃる近藤会長から、こんなエピソードを聞きました。

ある時、社員の方が「会社を辞めて転職する」と言ってきたそうです。それも、将来を期待をし、かなりのお金をかけて海外出張に同行させたすぐ後のタイミング。
近藤会長は「さすがにはらわたが煮えくり返りそうになった」とおっしゃいますが、ここで怒ってしまってはこれまで積み重ねてきたことがすべて崩れてしまう、と考えて、一瞬深呼吸をして「海外出張がいい経験になったな」と笑顔で送り出したそうです。

近藤会長は、幸運に恵まれるための条件として以下の5つ挙げておられます。
またそれは、社内で共有されている「働き方の契約書（クレド）」にも明記されています。

※
こちらから最新のクレドをダウンロードできます。
↓
https://www.japanlaser.co.jp/company/philosophy/

１．常に笑顔で周りに対応する
２．常に周りに感謝する
３．常に仕事を通じて成長することを心掛ける
４．利他の気持ちで周りの人のためにも働く
５．いいことも悪いことも身の回りで起こることは必然であり自分が招いていると自覚する。自分が変われば周りも変わる。

1番最初に「常に笑顔で周りに対応する」と書かれていることが、人生においてどれだけ大切にされているかを教えてくださっているように感じます。

「笑顔」を性格とは切り分けて大切にされている方を他に挙げるとすると、イエローハット創業者・鍵山秀三郎さんがすぐに思い浮かびます。

共通するのはどちらも、もともと笑顔の人ではなかったということです。

近藤会長はこうおっしゃいます。

"
私がもともと笑顔の人だった訳ではないんですよ。
昔はどちらかと言えば「俺が、俺が」タイプでした。
当社は、2階のオフィスに入ると等身大の鏡があります。私はそこで、ニコニコと笑顔の練習をしてからオフィスに入ります。
この間、新入社員が私の練習風景を見て「近藤会長は、言っていることとやっていることが同じだな」と思ったみたいです。
でも、当然ですよね。
みんなそれぞれ事情があって、その日笑顔どころじゃない時だってある。
もう、潜在意識のトレーニングだと思ってやり続けています。
"

鍵山秀三郎さんについて、私は実際お逢いしたことがありませんが、いつも周囲に対して笑顔で接しておられ、その理由を聞かれた際にこうおっしゃっています。

"
自分の性格にあぐらをかいて生きているような人は、わがままな人だと思います。
私は無口だからとか、私は短気だからとか、私は大雑把だから、とへらへらして自分の性格をいつまでも直そうとしない人、そういう人は大人とは言えません。
単なる幼児性が抜けない、身勝手な人間だと思います。
自分の至らなさを直す努力もしない、卑怯な人間ということもできるのではないでしょうか。
"

お二人以外にも私が尊敬する方で笑顔を大切にしていらっしゃる方がおりますが、私はいつも、どこでも、だれにでも笑顔で接することのできる方を、それだけで人間として素晴らしく感じます。

それは、京都大学元総長の平澤興先生がこうおっしゃっているからです。

"
顔は心の窓というが、笑顔であいさつするには少なくとも三つのものが要る。
即ち、美しい心と、正しい心と、強い心である。

心がにごっていたり間違っていたり、自分の気持ちに勝てないようでは美しい笑顔は持てない。
"

この言葉通りのことを私も実感していますが、いつも笑顔であいさつ（対応）するには

・美しい心
・正しい心
・強い心

が、同時に必要になります。
特に年齢が上がり、役割が上がっていくと、いくら能力と割り切っていても、そこから身につけていくのは本当に大変です。

このメルマガを書きながら、そういえば最近、常に笑顔になれていないときがある、と気がつきました。
改めて、笑顔の訓練をして、近藤会長のように「美しい心」「正しい心」「強い心」を磨き、いつの日か「いつも笑顔」を身につけ、周囲から見ると笑顔の印象しかない人を目指してまいります。


いつも短めに・・・と思いながら、本日も長くなってしまいました。
まとまりのない長い文章に最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。
皆様が周囲の方々と共に、思いやりと感謝を示し合い、末広がりの幸せを実感できる日々を過ごせますように。


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鈴木　陽介　拝