「あいだの力学」の月刊メールマガジンです。 毎月11日に発行されます。

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　　　　　「あいだの力学」の気になる間の話
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　2019/6/11
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皆さま、こんにちは！

近所の田んぼに植えられた苗が、梅雨の雨で揺れる今日この頃、
皆さまいかがお過ごしでしょうか？

今年から小学校に通いだした子どもが近所にいます。新一年生の
体にとっては、とても大きなランドセル。左右に揺らしながら
一生懸命歩いている様子をみると、思わず「がんばれ～」と
応援したくなります。

雨が降ると…そう。傘が揺れています。体が傘に隠れてしまう
その姿が、なんとも愛らしく、やっぱし「がんばれ～」と
言いたくなるんです。


でも、今は何もかもが大きくて、体が隠れてしまっているけれど、
すぐに大きくなるんだろうな…と。それまで「がんばれ～！」

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【今月の気になる間の話】

●「短距離」と「長距離」のあいだがら

先々月のメルマガでもお伝えしましたが、わたし（＝和氣より子）は現在、
大学1年生のキャリア開発の授業を担当しています。授業が始まった当初は、

　「貴重な機会をいただいたのだから全力でがんばろう！」

…と思い、授業が終わったらすぐつぎの授業の準備をするという生活を
していました。

　「学生さん達のキャリアへの意識はバラバラだろうから、
　　がっつりワークショップ型授業にして、どの学生にも
　　学びがあるようにしたい！」

…と鼻息荒かったのですが…、がっつりワークショップやるには学生が
多すぎて、とてもわたし一人では目が行き届きそうにありません。

それでもいろいろ工夫し、いざやってみると…
どうも一部の学生がワークショップ型授業に戸惑っている様子。

「ワークショップ」をはじめて体験する学生も多いということが、
やってみてはじめてわかったのです。

加えて、大学講師という仕事をするには、学生の出欠や成績の管理、機材の
使い方など、授業以外にも覚えなければならないことがたくさんあり…

「やりたい事」と「やらなければいけない事」が一杯で、どうにもこうにも
授業の準備が進まず、毎回、授業前日は明け方の三時に寝るということを
繰り返していたのです。


授業開始して一か月経過しても…
授業前日は明け方まで準備をするという生活は変わらず。毎回寝不足のまま
授業をしていました。

　「自分の体調を優先にするために、前の仕事を辞めたんだけどな、わたし…。
　　でも授業は全力でやりたいし、効率よく準備ができるようになるまでの
　　辛抱かな…」

…と思っていたとき、夫のひろちゃんに言われたのです。

　「よーりーは、短期間の研修や授業をやる時と同じあんばいで、
　　今の大学の仕事をしていない？
　　スポーツに例えるなら…
　　・一年間の大学の仕事は、長距離走。
　　・短期間の研修や授業の仕事は短距離走。
　　長距離走と短距離走では、ペース配分とか違っていて当然だよね？」

家族からのアドバイスはナカナカ素直に受け取れない私ですが、このとき
ばかりは「そうだよね…違って当然だよね」と思いました。

どうやらわたしは、「今のやり方を続けていたら、一年間持たない…」と、
ウスウス気づきながらも、「貴重な機会をもらったのだから、毎回全力で
やらなきゃ！」という想いから、動けなくなっていたようです。

そんなときだったからこそ、珍しくひろちゃんの言葉を素直に受け入れられた
のかもしれません…（笑）。


短期間の授業や研修の仕事は経験を積んでいますが、「一年間」という長期の
仕事は初めてのことなので、これからは自分の体調をしっかりと整え、肩の力
を抜いてやっていこうと思います。

そして私が肩の力を抜くことで、学生のみなさんが、自身のキャリアについて
「等身大」で考える授業になっていくといいなあ…


（よーりー）


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