「あいだの力学」の月刊メールマガジンです。 毎月11日に発行されます。

　　　　　「あいだの力学」の気になる間の話
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皆さま、こんにちは。

春らしくなったと思ったら、雪がちらついたりと、春と冬とを行ったり来たりしていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。花粉症のぼく(和氣ひろゆき)にとって、この時期は毎年辛い思いをするものなんですが、今年は症状の出方が少なく、ちょっと快適です。今年から職場が変わって、ストレスを感じるのが少なくなったからなのかもしれませんね。
さて3月11日は東日本大震災が起きた日でもあります。震災から13年も経つのに、遅々として進まない廃炉作業などを考えると、「既に終わったこと」ではなく、「今も続いていること」であると言わざるを得ません。ぼく自身ができることはほとんどないけれど、関心を持ち続けていきたいものです。

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【今月の気になる間の話】

●「する前」と「した後」のあいだがら

スケジュール帳を見てみると、去年の今ぐらいから家のリフォーム工事が始まったらしい。工事から一年が過ぎ、結局どうだったのか…について、この機会にまとめておこうと思う。

今住んでいるの生駒の自宅、建ったのが2000年の暮れのこと。それから20年以上が経ち、スレート瓦や外壁の塗装が剥げたり、トイレの便座が割れ始めたりで、そろそろ大規模な補修工事が必要だナ…と思っていた矢先の22年の夏、とうとう給湯器の調子までおかしなり、勝手にお風呂を追い炊きするようになってしまった。
前に修理をお願いしたガス屋さんから「お宅の給湯器、相当古い型だからもう部品がないよ。次は買い替えだね」と言われていたことから、どうせ買い替えるなら家の補修工事も一緒にしてしまおう…というのが、リフォームをするきっかけとなった。その後、工事を依頼する業者さんを選び、新調するキッチンと水回りを選んで、実際に工事に入ったのが去年(23年)の3月末。大体の工事は4月中に終わったけれど、天窓の部材調達に時間がかかり、なんだかんだで工事の完了が6月にずれ込んだ。

それから早1年…う～ん。ちょっと感覚的に違和感がある。確かに1年過ぎたことを早く感じるのだけれども、キッチンと水回り(お風呂とトイレ)が新しくなって使い方が変わったのに、新しくなる前の生活がどうだったのかを思い出せないのだ。まあ、そこまでリフォーム後の家に馴染んでいるということかもしれないが。


よく考えると、リフォーム前(before)とリフォーム後(after)とで、いろんなところが変わっている。記憶が残っている範囲で言うとこんな感じだ。

キッチン。一番変わったのは食洗器が入ったこと。ほぼほぼ毎日使っていて、今では食洗器がない生活が想像できないほどだ。油ギトギトの鍋とか、手で洗うとブルーになってしまうものも文句言わずに洗ってくれるところは本当にありがたい。ガスコンロにタイマーがついていて、時間が来ると勝手に火が消えるようになっているところは地味な機能だが役立っていることだろう。おかげでキッチンタイマーの出番が断然少なくなった。想定外だったのは、流しのゴミ受けが小さく、排水口に集約されているところ。お茶の出がらしを捨てるとすぐに一杯になってしまうため、朝のお茶をどうしようかと悩んだが、結局は「お茶パック」にお茶を入れて飲むことになった。流しのつくりとして、生ごみを溜めないようになっていると思うと、「お茶パック」を使うことぐらいは許せる気もする。

トイレ。流す水の量が格段に減っているし、トイレ自体も汚れにくくなった気がする。温水が瞬間湯沸かし方式になっているため、お尻を洗っている最中に水になってしまうことがないところも気に入っている。トイレについては、想定外なところはあまりない感じがする。

お風呂と洗面。浴槽が大きくなって、ゆったりと入れるのが良い感じだ。自宅の浴槽のサイズに体が慣れてしまったこともあり、正月に実家でお風呂に入ったときに、えらい窮屈に感じてしまった。昔はその窮屈なサイズが当たり前だったのに。シャワーヘッドや浴室の棚については、嫁さん(よーりー)の意見を取り入れコストを優先したが、結局のところそれで全然問題がなく、コスト優先で良かったと感じている。想定外だったことは、お風呂の床や壁のカビがほとんど生えないで済んでいるにも関わらず、洗面台のコーキングにカビが生え始めてしまっているところ。想像ではあるけれど、お風呂の方は掃除がしやすい設計になっているけれども、洗面台はそうではない(＝掃除がしにくいわけではなく、今までどおり)ところが原因なんじゃあないかな…と。

瓦と外壁の塗装。特に外壁がベージュからライトカーキになった。塗装直後に業者さんから、「ご主人、黄色で目立つね！虫よけになるで！」…と、褒められたのかどうだかよくわからない言葉をかけられたけれども、色に慣れたからか、1年たって少し落ち着いてきたように感じている。調合が難しい色らしく、塗った直後は所々で色に若干の違いがあったけれども、全体的に落ち着いてきたからか、色の差もあまり目立たなくなった。横殴りの大雨が降っても水をしっかりはじくし、まあ、これならしばらく大丈夫だろうと考えている。


今の時点でリフォーム前の生活が思い出せないということは、結局のところ、リフォーム前の生活からリフォーム後の生活を予測することは非常に難しいということかもしれない。だから失敗もあるだろうし、大きな失敗は無かったとしても、想定外のことは少なからずあるのだろう。実際自分たちもそうだったのだから。

よって想定外のことが起きることは避けられないものとしたうえで、起きたときにどうするかを考える方が現実的かもしれない。ただ「行き当たりばったり※1」に見えてしまうと、かえって周りを不安にさせてしまうこともあるだろう。

(ひろちゃん)

※1 リフォーム工事を頼む業者さんを選ぶとき、担当の人の「コミュニケーション能力の高さ」を選択基準に入れていたので、最悪ケースでも「何とかなる」って考えていましたよ。だから決して「行き当たりばったり」ではありません…と言っておきます(笑)



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