「あいだの力学」の月刊メールマガジンです。 毎月11日に発行されます。

　　　　　「あいだの力学」の気になる間の話
　　　　　　----------------------------　　2020/02/11

皆さま、こんにちは！

一年で最も寒くなるこの時期、いかがお過ごしでしょうか？

新型コロナウイルスの話が飛び交う昨今。ある報道によると、毎年多くの方が
罹るインフルエンザの患者さんの数が、ことしはかなり減っているとのこと。

コロナウイルスの予防のため、マスクをしたり、手洗いやうがいを心掛けたり
する方が増えたことが、結果的にインフルエンザの感染も予防している…と、
みられているとか。

この調子でコロナウイルスもインフルエンザも両方とも終息すると、
いいなあ…と。

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【今月の気になる間の話】

●「わたし」と「カメジロー※1」とのあいだがら（その１）

観光客でにぎわう国際通りの近くに、「桜坂劇場」という小さな映画館があり
ます。わたし（和気よりこ）は、そこで上映される沖縄を題材にした、
ドキュメンタリー映画を観ることを、毎回の帰省の楽しみにしてるんです。

今から３年前のこと。
「米軍が最も恐れた男／その名は、カメジロー」（佐古忠彦監督作品）を
観ました。映画館をでたあと「いい映画だったな」と余韻にひたりしばらく
ボーっとしていました。

先月帰省したときに、続編である
「米軍が最も恐れた男／カメジロー／不屈の生涯」を観にいきました。
映画館をでたあと、「当時のことをもっと知りたい」と思い、カメさんに
ついて書かれた本を購入して読みすすめています。

今月のメルマガのネタについて悩んでいるときに、ひろちゃんから
　「よーりーがカメさんのどこに興味をもったのかを書いてみたら？」
といわれ、「惹かれるのに、理屈なんてない！」と一瞬思ったのですが、
「深堀りして新発見があるかもしれない」と思い、カメさんについて書くこと
にしました。一部映画のネタバレもありますが、最後までお付き合いください。


カメさんに惹かれた理由の一つは、その当時、カメさんに惹かれた市民が
とても多かったように感じたこと。市民を惹きつけるカメさんの「魅力」って
「どこなんだろう？」というところに興味をもったからです。

「映画みてきたんだけど、瀬長亀次郎さんって知っている？」と母に聞くと、
「わたしカメさんの演説を聞きに行ったことあるよー」と言われてビックリ。

母はつづけて…
「わたしは当時は中学生で、どんな話をするのかな？と思って、
　一人で聞きに行ったのよ。話の内容はおぼえていないけど、
　カメさんの話を聞くために人だかりができていたさ～」
…と当時のことを教えてくれました。

母の言葉を聞いて、わたしは
「中学生が一人で演説を聞きにいくって…
　アイドルのコンサートに行くのと同じノリだね」
と笑ってしまいました。

映画の中では、当時の米国民政府※2がおこなった選挙で選ばれた市長、
亀次郎への追放工作※3と、それ対抗する市民の様子が紹介されていました。

追放策の一つの「兵糧攻め」が起きたときのこと。
「アメリカが瀬長市長をいじめるから、税金を納めにきた！！」と市民が
市役所前に長蛇の列をつくって、みんなで税金を納めにきたそうです。

その結果納税率は97%に達し、ストップしていた公共工事が無事再開できた
とのこと。わたしは「なんなの!?この市民の団結力は!」と。なんだか可笑
しくなって、映画館の中で笑いそうになりました。

映画の1シーンで、市民が団結する理由がわかった気がした場面がありました。

「カメさんファンが大勢いますが？」…と記者に聞かれて、
「ファンというより友達だな」…とカメさんは答えたんです。

それをみて、カメさんは「リーダー」として市民を「引っ張っていた」のでは
なく、「友達」として接していたから、市民は団結したんだろうな…と、
感じることができました。

カメさんの言う「友達」ってどういうことなんだろう？…という疑問は
残っていますが。


続編をみて約一か月たちますが、わたしの「カメさん熱」はつづいています。
佐古監督のインタビュー記事（※4）には、「続編は、家族の視点からみた
”人間・亀次郎”に焦点をあてて撮った」とあります。

「カメさんとカメさんの父親との関係とか、色々なことを知りたいな」
と興味深々です。

カメさんが生涯に書き遺した日記は、230冊を超えるそうなので、わたしの
「人間・亀次郎」を知る旅は、まだまだつづきそうです。

これからの旅をつづける決意として、今回のメルマガタイトルを
　「わたし」と「カメジロー（瀬長亀次郎）」とのあいだがら（その１）
としました。次回帰省したときには、「瀬長亀次郎と民衆資料／不屈館」に
行ってみようと思います。


（よーりー）

※1 沖縄の政治家／ジャーナリストの瀬長亀次郎の愛称。人々から
　「カメジロー」とか、親しみをこめて「カメさん」と呼ばれていた。
　1907年（明治40年）沖縄県島尻郡豊見城村（現、豊見城市）生まれ
　2001年（平成13年）没。詳しい経歴は不屈館公式サイトをご覧ください。
　→ http://senaga-kamejiro.com/

※2 琉球列島米国民政府(United States Civil Administration of the
　Ryukyu Islands)：アメリカ軍が沖縄に設けた統治機構。略称はUSCAR
　（ユースカー）。「米国民政府」と呼ぶこともある。なお、ここで言う
　「アメリカ」「米軍」とは、米国民政府のことを指します。

※3 映画では、アメリカによる市長・亀次郎への追放工作の「兵糧攻め」や
　「水攻め」について触れていました。
　「兵糧攻め」とは、アメリカが大株主の権力を使い、カメジローが市長を
　務める那覇市に対する、琉球銀行の融資と補助金の打ち切り、預金の凍結
　措置を行った話。
　「水攻め」とは、アメリカが、那覇市への水道供給を止めた話。

※4 【佐古忠彦監督インタビュー】映画続編『カメジロー不屈の生涯』
　瀬長亀次郎を政治家でなく「人間・父親・夫・友人」から見つめ直す
　→ https://cinemarche.net/interview/sakotadahiko/


【今月のトピックス】

●和氣ひろゆき／和氣よりこ）が、先月開催された
　「コーチング体験会inひろしま」にコーチとして参加しました！

毎回暖かく迎えてくださる、広島のコーチのみなさま、本当にありがとう
ございました。
もちろん会もすばらしく、今回もコーチとして、貴重な体験をさせていただき
ました。感謝！


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「こういうのは無いかな？」とか、アイデアやリクエストがあれば、
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よろしくお願い申します。