「あいだの力学」の月刊メールマガジンです。 毎月11日に発行されます。

　　　　　「あいだの力学」の気になる間の話
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皆さま、新年おめでとうございます。

…と、書き出してよいものかと思うぐらい、新年早々から災害に見舞われたり、大きな事故が起きたりで、落ち着かない状況が続いています。困難に遭われている方々が、少しでも良い方向に向かわれることを願わずにいられません。

新年の挨拶では、その年に対する「願い」を書くことが多く、今回もそうしようと思ったのですが、今朝フト直観が降りてきました。せっかくの機会なので、わたし(和氣ひろゆき)が受けた直観を書くことにします。わたしの直観によると、どうやら今年は「『ウソ』や『取り繕い』が暴かれ、白日の下に晒される」という暗示があるようです…が、
まあ直観が当たるかどうかは別にして、「正直に生きる」ための努力は続けていこうと思います。

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【今月の気になる間の話】

●「わたし」と「希望」のあいだがら

「よーりー」こと、和氣より子です。皆さん、今年も宜しくお願いします。
早速ですが今回は、長年受講したい！と思っていた、介護研修を受講することができたので、その体験談をお伝えします。

数年前、高齢の父ががんになった時のこと。「大切な人が病気になった時に、その人が快適な毎日を過ごすには、介護技術を習得しておくこと大切だ！」と感じ、いつかは介護の研修を受けたいと思っていました。でも時間もお金もかかるので躊躇していたのです。
今回、居住する市が主催する、無料の3日間介護研修があることを知り応募。応募要項に「介護に関心のある方対象。3日間講座。定員40名。申し込み多数の場合は、抽選」と書いていましたが、無事受講許可をGETし研修会場に向かいました。会場に入ると40名分の席が並んでおり、参加者のほとんどは、わたしより年上の方のようでした。講師の方の服装を見るとジャージで、講師席の横には、車いすが数台置かれていました。わたしは「座学だけではなく1日目から実習もあるんだな。実習上手くできるか不安だ」と思いながら席に着きました。

介護制度についての説明など座学を2時間ほどやった後、先生が「これから車いすをつかって、坂道の上り下りの練習をします。僕が実演したあとに、3人1組ですぐ練習開始してもらいます」と指示がありました。いつも自分が参加するコミュニケーション研修では、アイスブレイクをしてからワークショップをするので戸惑いましたが、「緊張するけど頭切り替えてやろう」と思って、練習に参加しました。

車いす操作練習は、車いすに乗る役、車いすを操作する役、観察者という形で進んでいったのですが、初心者研修なので、皆さん車いす操作になれていないので「こわい～」「キャー」という声が、あちこちから聞こえる状態でした。私は乗る時より、操作する時の方が緊張しました。「初対面の方に、怖い思いさせたくないな。がんばらなくては」という気持ちでした(^^:)。

1日目なので、実技練習時間は少ないハズと思っていたのですが、甘かったです。午後は洋服の着脱の介助や、椅子から車いすに移動させる練習など、実技練習をたっぷりしました。先生は実演で手順を丁寧に説明してくれるのですが、わたしは手順を覚えるのがとても苦手で大変でした。手順のメモを取っても実際に動くと、頭が真っ白になりました。受講したいと思っていた介護研修でしたが、あまりの自分の不甲斐なさに、一日目の後半には「ペアの方に迷惑をかけて申し訳ないな。帰りたい。」と思ったこともありました。しかしペアの方が「がんばりましょ」と励ましてくれる優しい方だったし、多くの受講生が先生に質問をするなど前向きな方たちばかりだったので、最後まで頑張ることができました。

研修1日目は長く感じましたが、気持ちをいれかえることができたためか、2日目,3日目はあっという間に過ぎ、無事に3日間研修が修了しました。
改めてふりかえると、受講前のわたしは、介護全般に対して「あきらめ」の気持ちを持っていたようです。例えば「介護する人が、腰痛になりやすいのは仕方がない」とか「自分が介護される立場になった時、着たい服より着脱しやすい服を着させられるのは仕方ない」といったことをぼんやり思っていました。しかし研修をとおして、体の仕組みにそった動きをすると腰の負担が軽減することや、講師の方が「死ぬまで自分らしくいることは大切だ!」と熱く語っている姿をみて、自分の考え方が変わり、介護すること、介護されること、それぞれに対して少し希望が持てるようになったように感じます。

いつか介護する、もしくはされる日が来たときのため、今回の研修の学びはしっかり胸に刻んでおこうと思います。

(よーりー)


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