このメルマガの説明はありません。

わかるWebメールマガジン

あなたは今「させられ脳」「したい脳」?

2019年10月05日

今、僕の目の前に
仕事が山積みになっています!(゚Д゚;)

半年以内に取り組む課題、
今週中に処理すること、
そして、今すぐに
やらなければならない仕事!

もっとも
僕の仕事はWeb作業ですから
本物の書類の山が
うずたかく積まれているわけではありません。

全てパソコンの中の世界です。

今、爽やかな朝の10:00
オフィスで、同僚と一緒に
それぞれの作業をしています。


さて
まずは「今すぐ」の仕事から
取り掛かります。

「今すぐ仕事」は馴れた作業が多いので
大して悩むことも考えることもなく (^-^:)
サクサク進みます。


ところが・・・


「今すぐ仕事」が終わったら
手が止まってしまいました。

次にやるのは
今週中や半年以内に処理する仕事。

これらの仕事は
よく考えて整理し
試行錯誤しながら
進めていくものです。

その前で
止まってしまったのです。

まるで
スピードにのっていた急行電車が
急停車したかのようです。


何のことはない。

「気が乗らない」
「面倒だ」

そう感じて、やる気が
しぼんでしまったのです。

しかし、傍らでは同僚が
スイスイ動き回り
シャキシャキと仕事を進めています!

僕と同じこをとしているのに。

同じように
面倒な仕事も抱えているのに!

でも、それもそのはずです。
彼はいわゆる「デキる人」なのです。

その証拠に
彼は生き生きとして
ハツラツと作業しています!(*○*)

僕は鬱々としています。
しかめ面で腕組みしています。


いや、これは仕方がない。
彼と僕とでは「能力」が違うのだ。

彼は「デキる人」だから
ラクラクと進められるのだ。

僕は凡人だから
彼のようにスイスイとはいかない。

彼と僕とでは
脳みそのデキが違うのだ。

そう思うと、僕は
何だか意気消沈してきました(T▽T)


しかし・・・
この、同僚と僕との差。

この一見「大きな差」は
実は意外にも小さな差であり

しかも、変えることのできる
差だったのです。

彼と僕の行動の違いは
「脳の使い方」にありました。



こんにちは。
「わかるWeb」の国府田(こうだ)です。



今のエピソードは
「脳」について考えるための例え話で
僕の日常風景ではありません。

「デキる彼」というのも架空の人物です。

もっとも、自分の脳みそのデキに
多少疑問があるのは事実ですが・・・ (^-^:)


仕事や取り組みが
めんどくさくなること
それは「脳の本来の性質」なのだ。

そう説くのは、
医学博士の加藤俊徳先生です。

加藤先生は脳の専門家で
株式会社「脳の学校」の代表です。

彼はなんと、14歳のとき
陸上競技の練習中に
「脳だ、体を動かしている脳に秘密がある」
と直感したのだそうです!

やがて「脳を鍛える方法」
を知るために、医学部へ進みました。

MRIによる脳画像で脳を研究したり
独自の脳のトレーニングメソッドを
開発してきました。

今回は、加藤先生の著書
『「めんどくさい」がなくなる脳』
で説かれている「脳」の秘密を
探っていきます。



●デキる人は特別な脳なのか?

さて、先ほど気になっていた問題です。

「デキる人とそうでない人は
脳のデキが違うのか?」

あまり、真実を
知りたくないような話ですが・・・ (^-^:)

加藤先生の考えでは
「両者どちらも同じ脳の状態から
スタートしている」ということです。

ああ、よかった・・・
かろうじて「同じ土俵」にいたのか。

ん?でも
両者の脳の「良し悪し」については
言っていないな (^-^:)

まあ、進めましょう。


加藤先生の言う
「同じ脳の状態」とは
何のことでしょうか。

実は、脳の大きさは大差ないのだ
ということ?

脳細胞の数はみんなほぼ同じだ
ということ?

いえ、そうではありません。


「誰の脳も本来めんどくさがりやだ」
ということです。



●脳は負担がかかることを嫌う

加藤先生によると
「脳」はめんどくさがりやであり
「負担がかかること」を嫌います。

例えば、
疲れているとき、眠いとき
不機嫌なときには
脳の処理能力が落ちます。

これはよくわかりますね (^-^)

眠いときは
ものごとを考えたくはありません。

不機嫌なときは
不満やイライラが
頭を占めてしまうでしょう。


また、初めてのことをするときや
苦手意識のあることをするとき。

やはり
脳の処理速度が落ちてしまいます。

脳がフリーズしてしまいます。

日常生活で
しょっちゅうあることですよね。

誰でも
初めてのことや苦手なことは
なるべく避けて

慣れたことをしようとする場合が
多いでしょう。

その方が事が早く終わるし
気が楽ですから。


「脳」はめんどくさいと感じると
より楽な方、より慣れた世界を
選ぶ傾向があるのです。

これが本来の脳の性質で
デキる人もそうでない人も
最初は、こうした
「めんどくさがりやの脳」から
スタートしているのです。

ところが、デキる人は
そこから先が少し違います。



●「楽しいこと、したいこと」を脳は喜ぶ

「脳」の「めんどくさがり」には
例外があります。

それは「楽しいこと、したいこと」
をするときです。

「楽しいこと、したいこと」をするとき
脳は喜び、効率よく働いて、疲れにくい。

加藤先生はそう説きます。


「工作なら何時間でもできる」
「気がつけば一日中読書をしていた」
そういう場合がまさにそれでしょう。

これを仕事に置き換えると
効率よく仕事に取り組むには
「その仕事が楽しければいい」
ということになります。


ところが・・・


目の前の仕事が
いつも楽しいとは限りません。

嫌いな作業、不慣れな仕事を
やらなきゃいけないこともあります。

現実には
その方が多いかもしれません。

そこで、あなたは思うでしょう。

デキるやつは
そんなときにどうしているんだ?



●「したくない」を「したいこと」に変える

デキる人は
「したくない」ことを
「したいこと」に変えている。

加藤先生はそう説きます。


「したくないこと」を
無理に続けていると
仕事ははかどらず
質も落ちてきます。

その一方で
「したいこと」をしていると
脳は効率よく動き
作業は楽しく、早く
しかも高品質で終わるでしょう。

だから、デキる人は
「脳」を操縦するのです。

「脳」が「脳」を操縦する?

考えるとややこしくなりますが
つまり「自分」を操縦する
ということでしょう。



●「脳」を操縦する方法

加藤先生によると
「脳」の喜ばせ方、つまり
効率の良い脳の操縦方法は
いくつかあります。


★方法その1「手順を決める」

脳がめんどくさいと思う理由に
その仕事の「やり方がわからない」
「整理ができない」
ということがあります。

どうしてよいかが見えないため
めんどくさくなり
投げ出してしまうのです。

これをクリアするには、
まずその仕事の内容を理解した後に
作業を分解してみて
できることと、できないことに分けます。

自分がやることを把握するのです。

できないことは人に頼んで
(あるいはいったん放っておいて)
できることを始めていく。

こうして
内容を理解・整理して
手順をはっきりさせていくことで
脳の負担を軽くして
作業を始めることができるのです。


★方法その2「成果を見る」

脳の大好物に
「達成感」というものがあります。
「できた!」というやつですね。

この「達成感」という飴玉を
脳にあげることで脳を喜ばせてあげて
「めんどくさい」を排除するのです。

達成感を感じるためには
「必ず達成できるレベル」
「成果を見ることができるレベル」
そこまで作業を分解していくのが
ポイントです。

作業が長大すぎて
できるかどうかわからない
というレベルではいけません。

「脳」が嫌がってしまいますから。


★方法その3「体を動かす」

「体を動かす」と脳に良い。
これには医学的な根拠があるようです。

脳の中で「運動」を司る部分は
思考系、伝達系を司る部分の
近くにあるそうです。

だから、運動すると
それにつられて
思考系、伝達系のスイッチも
入っていくというのです。

激しい運動でなくても
小さな運動でも効果があるようです。

朝のちょっとした運動
作業中の小さな運動などで
脳をうまくリフレッシュでして
「めんどくさい」を排除できるようです。


★方法その4「準備の時間にする」

これはどういうことかというと
最初からガッツリ作業をすると思うと
負担が大きいのです。

その逆に
「今は準備だけだ」と考えると
「脳」がめんどくさいと感じにくいのです。

まあ、いい意味で
「脳」を騙すということでしょうか (^-^)

しかも
しっかり準備できているものに対しては
脳は負担を感じにくいので
その後の作業もはかどりやすいです。


実際よくあるのが
「今は準備だけだ」と考えて準備をする

そして、準備ができてみると
「一つだけやってみようか」という気になる

やがてもっと進んでしまい
「3分の1やったのだから半分やってしまおう」
と思えてくる。

気がつくと
何のストレスもなく最後までやってしまった。

こういう展開も珍しくないと思います。

言うなれば、始めるときの
「軽くていい加減な心構え」が
大事でしょうか (^-^)

「まじめすぎて重い心構え」だと
なかなか始まりません。

「脳」が負担に感じるからです。


★方法その5「お気に入りの環境を作る」

「お気に入りの環境を作る」とは
「脳」にとって一番心地よい環境を
作ってあげるということです。

例えば
お気に入りのカフェに行って
いつもの席に座り
いつものカフェラテを飲む。

窓の外の木漏れ日を見ながら
かすかに流れる音楽を聞き
誰にも邪魔されない時間で
ゆったりと作業をする。

「脳」は喜んでくれて
「したい脳」に変身し
強力なパワーを出してくれます。



●デキる人は無意識に仕掛けを作っている

以上は、加藤先生の提唱する
「脳」の喜ばせ方の例です。

他にも、人それぞれに
「脳」を喜ばせてうまく操縦する方法は
たくさんあるでしょう。

デキる人は、そうした工夫を
無意識のうちにしているのではないでしょうか。


デキる人はきっと
誰よりも「脳がめんどくさがりやだ」
ということを知っているのです。

放っておくと脳は動かないものだ。

「脳」の言うがままにしていると
仕事が進まないばかりか
行動範囲が狭くなり
可能性も小さくなってしまう。

そういうことを
誰よりも認識しているのだと思います。

だから自分のマインドで
それを変えているのです。


「させられ脳」ではなく
「したい脳」になるように
仕掛けを作る。

ときには
面倒なことを自ら請け負って
それをこなしてみる。

それによって
自分も知らなかった「脳」の新しい面を
発見して、少しずつ世界を広げてみる。

そんな「工夫力」を
持っているのではないでしょうか。


ただしそれは
天から与えられた特別な力である
とは限りません。

考え方を少しだけ変える
柔軟性があるかどうか。

すぐ行動に移してみる
フットワークがあるかどうか。

努力を怠らない気持ちが
あるかどうか。

そして
自分の「脳」の力を
信じられるかどうか。

そういったことが
「脳」を操縦する「鍵」
になるのではないかと思います。


さて僕も
疲れてフリーズした「脳」を
リフレッシュして
「したい脳」に変えるために
その辺を歩いてきます (^-^)



ではまた!



(当記事の脳についての知識・見解は、加藤俊徳先生の著書『「めんどくさい」がなくなる脳』より抜粋・引用 メルマガ用に調整しています)



メルマガの過去記事はこちらです。
(2つのサイトにまたがっています)
https://bit.ly/2Inhr9U
https://wakaru-web.com/column/


このメルマガは、無料レポートを申請していただい方、
これまで名刺交換をさせていただいた方などへ送信しています。


メルマガの配信停止はこちらからお願いします。
解除専用ページURL

****************************************

「わかるWeb」LINE@

初心者向けのWordPressやWebの情報、「わかるWeb」のサービス情報、日々気づいたことをお送りします。
是非こちらから「友だち追加」をお願いします!
https://line.me/R/ti/p/%40pcn1617z

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

2019年10月5日 第039号発行

「わかるWeb」運営事務局
発行責任者:国府田 誠
https://wakaru-web.com/


「わかるWeb」についてのお問い合わせはこちら。
https://wakaru-web.com/inquiry/

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

記事一覧

今度何の映画が観たい?それは誰の映画?

昭和の昔。 まだ家庭用のビデオが 普及していないころ 1970年代なかばから70年代後半 僕が小学生から 中学生のころです。 そのころは 映画がブームでした。 外国映画の話題作が 続々と公開さ

2025年01月25日

宇宙まで行っても宇宙旅行気分にはなれない。なぜなら・・・

宇宙飛行士は 忙しい。 宇宙に行く前も 宇宙にいる間も 地球に戻ってきてからも とにかく忙しい。 現在の宇宙飛行士は わかりませんが アポロ計画のころは 忙しかったのです。 「アポ

2024年09月29日

破産寸前のジョージ・ルーカス。なぜ彼は成功したのか?

24平方キロメートルという 東京都品川区ほどの 広大な土地を「所有」し そこに自分のオフィスや スタジオを構え 図書館、宿泊施設、シアター、 オーケストラステージを作り プール、テニスコート、カ

2024年09月22日

追い詰められたウルトラマンは、誰に助けられたのか?

こんにちは! 「わかるWeb」の国府田(こうだ)です。 いまだに続いている 日本の長寿番組と言えば ニュース、バラエティー ドラマ、アニメ等・・・ そのジャンルによって 様々ありますが 例えば

2024年08月03日

今まで何してたんだっけ?いったいどれほど眠っていたんだ?

あれ? 今まで何してたんだっけ? どこにいたんだ? いったいどれほど眠っていたんだろう? そんな風に目覚めたことは ないでしょうか。 さらに、数秒経っても 思い出せないときは ちょっと不

2024年07月26日

人家のない山奥で一人っきり。どうする?

こんにちは! 「わかるWeb」の国府田(こうだ)です。 突然ですが あなたは、日本のどこか 人家から離れた山奥に一人で暮らせますか? 「ポツンと一軒家」のような家ではなく 全くの「山の中」です

2024年07月11日

このメルマガ何だっけ?一応確認してから削除しよう

あれ?このメルマガ何だっけ? と思ったでしょうか。 いやいや、こんなメルマガとってないよ・・・ そう思ったかもしれません。 何を隠そうこのメルマガは・・・ 1年5か月ぶりに配信します!

2024年07月08日

人は最新の世界ではなく15秒間のキャッシュを見ている。脳が動かす驚くべき視覚システム。

朝起きて まずあなたは 何をしますか? トイレに行く 水を飲む 顔を洗う。 いや、その前に スマートフォンなどを 見るかもしれません。 スマホで時間を確認して LINEやメールもチェックする。

2023年02月16日

短パンの紐のミステリー。思った方向に物事は進む

最近、こんなことがありました。 ある朝、いつもの通り 3:30ごろに目を覚ましました。 4:00からジョギングするためです。 そんなに早い時間から? と思うでしょう。 そうなんです。 とて

2022年09月02日

初心者向け「実践WordPressマスター講座」開始のお知らせ

こんにちは! わかるWebの国府田です。 今回は、「わかるWeb」の新たな講座についてのご案内です。 面白ストーリー編をお楽しみにされている方は、次号をお待ちください! さて、寄り道せずに進

2022年08月18日

「洞窟オジさん」と呼ばれた男。43年間の壮絶サバイバル生活

1週間 ほとんど寝ずに歩いた。 山に向かう線路に沿って どこまでも歩いた。 空腹になると山柿を取って食べ 疲れ果てたら 線路のわきで何かにもたれて眠った。 学生服に通学カバンを下げ 大きなスコ

2022年07月26日

最初はひとつの小さなピースから(WordPressスタート講座のお知らせ)

こんにちは! 「わかるWeb」の国府田(こうだ)です。 物事を始めるには きっかけとエネルギーが必要です。 「これを始めよう、あれを始めよう」 趣味でも、仕事でも アイデアはよく湧いてきますが

2022年06月10日

「懐かしさ」の正体とは何か。ノスタルジアが作る未来 【講座予告あり】

ある穏やかな春の日。 ひとりの少年が 小川に沿った小道を歩いている。 年のころ8 、9歳だろうか。 しゃがみ込んで、小川を見つめると 水の窪みに、蛙の卵が浮いている。 周囲に聞こえるのは 鳥の

2022年05月05日

「達人」の視点はあらゆる分野に通じる。アマゾンビジネスを基礎から体得。

「わかるWeb」の国府田(こうだ)です。 今回は、今気になるビジネスの紹介(第1回)と、「わかるWeb」の小さな募集のお知らせです。 【今、気になるビジネス(第1回)】 ●「達人」が教えてく

2022年02月08日

「哲ちゃん」という名の強盗。あなたを作る記憶のはじまり。

年のころ 60歳前後であろうか。 男は、その中華料理屋に一人でやって来た。 中華丼や唐揚げを食べて ビールと焼酎を飲んだ。 飲み終わると、彼は立ち上がり 突然ナイフを出した。 「おい」 店

2022年01月22日

66 件中 1〜15 件目を表示
<<   <  1 2 3 4 5  >   >>