【男子募集】危険な旅。安い給料。命の保証無し。
こんな募集広告が出ました。
**********
危険な旅に出る男性を募集する。
低賃金。
極寒の中で、暗闇が何ヶ月も続く。
常に危険にさらされ、生還の保証はない。
成功した場合には名誉を得られる。
**********
これはいったい何なのか。
仕事の募集なのか?
安い給料で
生還の保証がない?
成功したら「名誉」が
得られるって・・・
悪ふざけなのか、
エイプリルフールか何かの
冗談なのか?
いえ、これは全く真面目な広告で
今から110年以上前の1913年ごろ、
イギリスの新聞や掲示などに
掲載されたといわれるものです。
しかし、広告主は
何のつもりで
こんな広告を出したのか。
本気で人を集めようと
思っていたのか?
そして、こんな広告に
応募する人はいたのか?
それが、応募者はいたのです。
5,000人以上も・・・
こんにちは!
「わかるWeb」の国府田(こうだ)です。
またお会いできてよかったです!
大変ご無沙汰しております!
前回の配信から
何日経ったのでしょうか。
はい、6ヶ月が経ちました(^^;)
またメールを開けていただき
ありがとうございます!!
この半年余りの間
こちらは相変わらず
YouTube動画の制作などを
行っていましたが
光陰矢の如し
あっという間に
今日になっておりました(^^;)
長らく途絶えてしまい
申し訳ございませんでした m(__)m
さて、冒頭の
不可解な募集広告の件です。
この広告は
一体誰が、何のために出したのか。
他でもない、これは
「南極探検隊員」の募集広告でした。
南極圏に行って帰って来る。
総行程5~6か月の冒険の旅。
その隊員の募集でした。
当時、20世紀初頭は
探検の黄金時代。
各国が、南極や
アフリカの内陸部など
地図の「白紙地帯」を制覇しようと
しのぎを削っていました。
折しも、この探検は
第一次世界大戦の
開戦直後、
国家の緊急事態の時です。
しかし、イギリスの
威信をかけたこの探検は
政府から「続行」するように
命じられたのです。
それにしても、南極探検隊って
一般に募集を出していたのか。
僕にとっては
それが率直な驚きではありました。
さて、給料が少なく
命の危険すらあるこの旅に
なぜ5,000以上もの人が応募したのか。
今となっては
応募者の声を聞くことは
できませんので
当メルマガが
勝手に想像してみますに・・・
おそらく「第一の理由」は
探検隊の隊長が「権威ある有名人」
だったからでしょう。
この探検の隊長は
アーネスト・シャクルトン。
サーの称号で呼ばれる
イギリスの高名な探検家でした。
彼は、かの探検家スコットと共に
南極点を目指したこともあり
極点に到達したことは
ありませんでしたが
2回の南極探検を経験していました。
その彼が、今度は
南極大陸「横断」するという
途方もない計画を立てたのでした。
距離にして2,900km。
「極点到達ですら命がけなのに
横断など正気の沙汰ではない」
当時の専門家は
そう思っていました。
それでも5,000人が応募したのは
いわばスター的な探検家である
シャクルトンに付いていきたいと思う人が
多数いたからではないでしょうか。
そして、人々が応募した「第二の理由」。
それは「時代の精神」
だったのではないでしょうか。
当時イギリスは
「大英帝国」として世界の覇権を握り
多くの植民地を抱える超大国でした。
国民には「帝国の一員」としての
誇りと責任感が
強く根付いていたと言われます。
勤勉・自己犠牲・栄誉を
重んじる精神が社会に浸透していて
「困難に挑むことが美徳」
とされていたようです。
ゆえに、若者にとっては
「退屈な日常」より
「名誉ある死」の方が
輝いて見えたのかもしれません。
とはいえ、探検とは無謀なもの。
生きて帰れるかどうかわからない。
今の一般人から見たら、
なぜわざわざそんなことに
命をかけるの?
命よりも名誉の方が大切なの?
と思えるかもしれません。
しかし、当時は
普通の人間でも「英雄」になれる時代。
勇気が「自分の人生を変える」時代。
だったのかもしれません。
逆に、今の我々自身に
実際に生死をかけるかどうかは
別として
こうした精神を問うとしたら
何かに命がけで
取り組んでいるか?
あるいは、命がけで
取り組むべきことを見つけているか?
これに答えられる人が
どれほどいるでしょうか。
自分を含め
即答できない人は
多いかもしれません。
そう考えると
この当時は
生きる意欲や目的を明確に持ちたい
という意識が
色濃くあったのではないか
と僕には思えるのです。
さて、
このシャクルトン探検隊は
隊長を含めて28人のチームに
なったのですが。
募集広告でうたった危険を
遥かに「超越」する事態に陥りました。
というのも、彼らは
最後の寄港地から出発して2ヶ月半後に
南極圏で遭難してしまったのです。
乗ってきた船が
氷に囲まれて動かなくなり
誰からも知られない
広大な南極の海の真ん中に
閉じ込められてしまったのです。
当初28人は全員無事でしたが
無線は届かず
食料も限られている。
そのうちに、船は
凄まじい音とともに
氷の圧力で粉砕されてしまいました。
帰るすべも失い
氷の上に取り残された男たち。
彼らは一体
どうなったのでしょうか・・・
続きはこちらです
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