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○○さん、TR通信です!【荷重移動の勘違いを考える】

2020年04月25日

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※このメールは、ライディングDVD
“ツーリングで一目置かれるライディングテクニック習得法”
ご購入のお客様にお送りさせて頂いております。
“迷惑メールでは決してありません”のでご安心ください。※
Vol.609

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○○さん


ツーリングライダーズです。

バイクライフを楽しんでいますか?


新型コロナウイルス感染拡大を懸念して
緊急事態宣言が出されてから半月が過ぎました。

私も含め、行動を制限された市民の
出口の見えないストレスは
日増しに大きくなっているようです。

先週末などは、
都心や繁華街の“3密”を避けた者たちで
郊外の観光地が混雑していることが
社会問題になっていましたが、
この週末の状況はどうなっているでしょう。


私自身、バイクライディングの開放性や、
“3密”になりにくい外出形態から、
正直なところ、頭ごなしの自粛に
肯定的ではありませんでした。

しかし報道による観光地に混雑現状を見て、
そこで生活される方々の大きな不安を知り、
それまでの自己責任という名の考えが、
利己的であったことに気づき大いに反省しています。

自分の生活圏外での事故や
自車両の故障を発生させないこと、
現地の公衆施設や店舗を絶対に利用しないなど、
感染リスクを完全に排除することは、
自己責任だけではできないことを痛感しています。


それもありまして、
TRでは緊急事態宣言対象期間(~5月6日)はもちろん、
5月開催予定だった1Dayレッスン会(9日)、
長野・岐阜方面ツーリング(16~17日)は
開催を中止とすることにしました。

特に先週のメールまでは、5月9日開催の
1Dayレッスン会(富士山麓)を
案内していましたので大変矛盾しますが、
それ以上に世の中は深刻度を増していると
今さらながらようやく気づき、
ほんと、恥ずかしい限りです・・

楽しみにされていたメンバー各位には
本当に申し訳ありませんが、
どうか事情をご理解ください。


各位におかれましても、身の回りできる範囲で
終息への行動を取っていただけることを願い、
近い将来、楽しくバイクに乗れる日が
一日でも早く戻ってくるように、
ともに行動いただけると嬉しいです!



■白バイ隊員の訓練から学ぶライディングのヒント


白バイは公道の究極のスペシャリスト・・・・

だから、サーキットのライディングテクニックより、
私たちの公道ライディングの参考になります。

今回、メールサポートで、
その白バイ隊員の訓練映像から
ヒントを得られた方がおりましたので、
それを紹介させていただきます!

(↓↓以下、メール抜粋ここから↓↓)

> カーブでの上体の左右への倒しこみについて質問です。
>
> 白バイ隊員がリーンアウトになって
> スリップ転倒した新人隊員に教えている動画を見たのですが、
> 「グリップエンドを下へひっぱりおろせ。」
> と指導していました。
>
> 早速やってみました。
>
> 肘からグリップエンドを引き下げる感じにすると、
> 肩のラインもよく傾くし、
> 上体がダイナミックに動かせて、
> 左右の切り返しも 素早くなった気がします。
>
> セルフステアリングも感じられるので
> 自分ではいい感じです。
>
> この乗り方で、何か注意すべきことはありますか?

(↑↑以上、メール抜粋ここまで↑↑)


コーナリング時のステアリングの回転に合わせ、
ライダーの上体が回転することで、
肩のラインをがハンドルのラインに平行にします。

このとき上体の回転が不十分だったり、
上体をコーナリング方向に傾斜せず
荷重移動できなかったりすると、
両腕とハンドルライン、
肩ラインで作る四角形が、
正しく平行四辺形になりません。

コーナリング側の身体に
近づいてくるハンドルグリップを
腕で押え、そして窮屈になり、
結果リーンアウトとなってしまうのです。


この白バイ隊員のヒント、
「グリップエンドを下へひっぱりおろせ。」とは、
コーナリング側の腕が窮屈に突っ張らずに、
かつ上体がステアリング同様に回転することができ、
つまり必然的に正しいコーナリングフォームに導いてくれます。


私は日頃から、
コーナリング側のヒジを上体から離し、
側面方向に「ヒジを抜く」ようにと
表現させていただいておりますが、
これは同様の内容・意味です。


質問者はすでに上体の使いやすさ、
動きやすさを体感され、
セルフステアリングを感じているようですが、
実際、ライディングとは、
そのぐらい上体を使い動かすものです。

そして、上体を回転させながら
肩ラインを傾けることで、
上体を三次元に使うのですね。


多くのライダーは肩のラインを
水平のままにしているので(二次元的な動き)、
上体が残ったリーンアウトになってしまうのです。

ですから注意点としては、
両ヒジや両肩のラインが
ターン・旋回時には明らかに傾き、
それぞれの高さレベルの違いを
意識するといいでしょう。


(↓↓以下、メール抜粋ここから↓↓)

> あと、腕に力を入れないように気はつけていますが、
> グリップエンドを引っ張った感じから
> さらに腕(肘)で引き下ろす、
> あるいは、すこしハンドルを腕の力で
> 切り足すようにすると
> コーナーリング速度をさらに速くできそうです。

(↑↑以上、メール抜粋ここまで↑↑)


セルフステアリングはライダーの上体の動きと、
それに連動した後輪を中心とした
車体の挙動変化に追従する形で発生します。

ですから、公道ライディングにおいては、
ステアリングを意図的に
操作しなくとも良いと考えます。

逆に切り足すことで、
ハンドルをこじってしまうことになり、
フロント荷重が抜けやすい低速旋回時、
路面舗装が悪い場合、
砂が浮いている場合、
加速に入り前輪荷重が減っている場合など、
前輪のグリップを失いやすくなることがあります。

実際私は、パイロン練習中に
これで転倒したことがあります。


白バイの訓練やジムカーナの競技などでは、
セルフステアリングを待つより
リスクを取っても一刻もクイックに曲がるために
ステアリングを意図的に切り足すことがありますが、
これはタイヤやサスペンションの性能に
依存した技術であり、
限界低い公道向きの乗り方ではありません。

あくまで公道では、積極的な荷重移動により、
ステアリングを追従させる走り方を
基本原則としてください。


ターン・旋回速度を高めるのではなく、
ターン・旋回をできるだけ小さくコンパクトにすることで、
ターン・旋回時間を短くし、
ターン・旋回前後のブレーキングと加速で
メリハリをつけることで、
公道ワインディングでは十分に安全かつ
結果、速い走りが可能となることでしょう!



■荷重移動の勘違いを考える


ライディングにおける荷重については、
多くの方が雑誌やDVD等の色々なメディアで、
様々な観点から記事が書かれているので、
必ずしも正しく伝わっていないように感じていました。

きっと、混乱されている方、
なんとなくわかった気になっているけど、
でもうまく説明・理解できない方も多いようなので、
一度整理させていただきたいと思っていました。


まず、ブレーキング時に前方への荷重移動、
慣性による上体の前のめりに耐えるために、
ステップを前方に蹴り出すことで、
身体を支える様な表現を時折見受けます。

一般的なバイクポジションでこれをやると、
ヒザでのニーグリップ中には、
なかなかステップを前方に蹴り出すことができません。

アメリカンバイクやスクーターのように、
脚を前方に置くバイクの場合ならいいのですが、
通常のバイクは座点の真下、
もしくは後方にステップ位置がある都合上、
脚を前方に蹴り出すように力を入れるのは、
大変むずかしいのです。

それより、ヒザはもちろんのこと、
つま先やくるぶしも使った
下半身全体を使ったニーグリップを強め、
人車一体感を高めた方が良いでしょう。

ステップを前方に蹴りだすのは、
車体のポジションの形状から、
ニーグリップが確保しにくい場合に、
補助的に行うべきの動作と考えた方がいいでしょう。


次にブレーキング時には“お尻で荷重する”
という表現が使われることがありますが、
これも誤解を生じやすいかもしれません。

そもそも、ライディング中は
シートに座っているわけですから、
基本的に常にお尻で荷重しているわけですね。

ですから、これはお尻に荷重ではなく、
“リア寄りに荷重”が正しい表現です。


実際には、コーナー進入の手前の直線部分で、
ブレーキングに入る直前で座点を気持ち後方にずらし、
そしてニーグリップを強めます。

方法としては、上体を起こし気味にして、
へそを後方に引っ込め、
骨盤を後傾させるだけでいいです。

これで、数cmは荷重点を
後方に下げることができます。

この座点を後ろに下げる効果は、
ブレーキング時に前輪に
荷重がかかりすぎるのを
相殺する効果があります。


ブレーキング時は、
リアの荷重が相対的に減少するため、
後方に座点をずらし出来るだけ
後方に荷重をかけるようにすると、
ブレーキングが安定し、
制動距離を短縮することができます。

これは、後輪の制動機能を最大限利用するためで、
リヤブレーキへの依存度の高い
街中や低速ワインディング等の
速度レベルが低い状況下で特に有効になります。


もうひとつ、荷重に関する勘違いとして
「外足荷重」があります。

多くの方たちが、コーナリング時には、
外側ステップを踏ん張るのがいいのだ・・・
と思い込んでいます。

でも、これは勘違いなのです。


実際、「外足荷重」を行うと
車体は旋回しにくくなります。

なぜなら、上体を使って旋回方向(内側)に
せっかく荷重移動を行ったにもかかわらず、
その荷重移動を打ち消してしまう「外足荷重」は、
コーナリングの理にかなっていないのはずですが、
意外と信仰者が多いようですね。

必要なのは「外足荷重」ではなく、
外足も使ったニーグリップでの車体のホールド、
人車一体感による重心の一定化です。


そもそも「外足荷重」とは、
一昔前のバイクでのコーナリングの際に、
その細いタイヤでバンクすると、
タイヤと路面の接地点の移動距離が小さいがゆえ、
必要以上にバンクさせないようにと、
外足で車体を起こし
バランスをとるためのテクニックでした。

現在のバイクのようにワイド幅のタイヤでは、
荷重移動の距離が大きく、
しっかりライダーが荷重移動を行わねば、
十分な旋回力を引き出せないのです。

よって、最近のワイドタイヤ装着車では、
この「外足荷重」というテクニックは不要になりました。


それよりも、タイヤのワイド化で
接地面積が増えたことにより、
荷重による単位面積当たりの面圧が弱まってしまうため、
しっかり荷重を与えて面圧を高め、
タイヤを“潰す”必要があるのです。

逆に、いくら最新のハイグリップタイヤを履いていても、
この荷重ができずにしっかりタイヤを潰すことができないと、
簡単に転倒してしまうことがありますので注意が必要です。


尚、「外足荷重」が役立つ場合も実はあります。

それは、コーナリング中に後輪がグリップを失ったときに、
一瞬、シート荷重を弱めて外足ステップを踏み込むことで、
つまり後輪荷重を抜き、滑りに対処することで、
タイヤのスリップによる急激な挙動変化に対し、
ライダーがバランスを取りやすくなるのです。


そもそも路面の完全グリップができないオフロードでは、
日常的にシート荷重を弱め、外足荷重を強める
いわゆるリーンアウトの乗り方をしますね。


いくつか紹介しましたが、
バイクの原理とライディング状況に応じて、
適切な乗り方があるということで、
ある特定のライディング状況における理論を
鵜呑みにしてしまうのは危険なことなのです。

ある状況下における特定の理論・乗り方は正しくても、
別の状況下・場面では必ずしも正しいわけではありません。

ですから、そのライディングの理論、
原理を理解したうえで、
適材適所の方法を選択していく柔軟性が必要です。


そのために、メールサポートの積極的利用や、
ツーリングやレッスン会などの
ライブ参加などをご利用になり、
ライディングに対してたくさんの
引き出しを持っていただけると嬉しいです。



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