第23回　観察と承認｜「浪人生の母」卒業されたあなたに贈るあれこれバックナンバー

第23回　観察と承認

2020年08月24日

今日もがんばる浪人生とその母へ・・・

やめる理由を探すより、
　　　続ける理由を探しなさい

--- 下柳剛（元プロ野球選手）

☆ 今日のポイント
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＊人間は承認されたい
＊日常に「存在承認」を
＊コツは「観察と尊重」
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◎本メールマガジンは、
浪人生のいる生活を2度も経験した母である
コーチング・オフィスSmile-bloomの原林慧子が、

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　□　浪人生へのサポートに悩む
　□　自分のメンタルを整えたい
　□　子育て終了・子離れに向かいたい
------------------------------------------------
というあなたに役立つ情報と方法を
お伝えしてまいります！

じっくり読むのも、かるく読み飛ばすのも、ご自由にどうぞ！

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○○ 様

「浪人生の母・応援団長＆サポートコーチ」の慧子です。

インターネット回線の更新工事で
いつもより遅く、正午の配信となってしまいました。

今朝の札幌はスッキリと晴れています。
空はなんとなく秋らしくなってきましたが、
今週も最高気温30度の日が続くようです。

猛暑の夏を過ごしていらっしゃる
内地（＝北海道弁で「本州以南」の意味）の
皆さまには申し訳ないのですが、
北海道の8月にしては驚くほどの暑さです。

今朝も浪人生たちは、予備校へ図書館へと
勉強に出かけたことでしょう。

さて、問題です。
○○さんのお子さんは、今朝
何時に起きてきましたか？
なんと声を掛けましたか？

また、
どんな服を着て出かけましたか？
それに対してどんな声をかけましたか？

小さい子どもではないので
だいたい決まった時刻に起きてくると思います。

でも、「どんな様子で起きてきたか」
ちらっとでもよいので、見ておきたいものです。
アサガオやメダカといっしょ。毎日の観察です。

（中には母がお仕事で朝が早く
浪人生と顔を合わせないご家庭もあるかもしれません。
できるだけ、で結構です。）

毎日見ているからこそ「いつもと変わりないか」がわかります。
親元を離れていても、LINEやメールで
「なんかいつもと違う」に気づけることがあるでしょう。

体調、メンタルの調子、どれも不調のサインは
「いつもと違う」ということ。
早めに手を打つために、毎日の観察は重要です。
短い時間、さらっとでOKなので・・・。

そして、声をかけること。
短く、ほんのひと言でいいんです。
それが彼らを「承認」することになります。

通常、「承認」という言葉は
「よいものと見なす（一人前と認める、プロとして認めるなど）」
「OKする（認め印を押すイメージ）」
というような意味で使われます。

コーチングやカウンセリングなど、
人のこころのサポートでは、この「承認」を
少し違った意味合いでとらえ、ていねいに行います。

承認には３つの種類があると言われています。

１存在承認＝その人の存在そのものを認める
　（そこにいることに気づいていると表明する）

例：あいさつする、名前をよぶ、目線をあわせる
見えたままを伝える（眠そうだね、顔色がいいね）

２行動承認＝行動をしたことに対して認める

例：お礼を言う、感謝する、拍手

３結果承認＝結果がよかったことを認める

例：点数や順位をほめる、昇格・昇進、表彰する

このうち、いちばん大事にしたいのが
「存在承認」です。

存在承認が発するメッセージは
「あなたがそこにいることに気づいているよ」
というもの。

生物としてのヒトは「承認」を求めると
言われています。

強い力や爪や牙を持たないヒトは、
外敵や過酷な自然から身を守るために
互いに助け合う必要があり、
群れ（社会）をつくって生き延びるという方法を選んだのです。

もし、自分が群れの一員と見なされなければ
食べ物も分けてもらえないし、寒いときに
一緒に身を寄せ合うこともできない。

敵が来たぞ！と教えてもらえなければ、
自分だけやられてしまうかもしれません。

だから、群れの一員として受け入れられること、
存在に気づいてもらえることを
DNAに書き込まれていると言ってもいいくらい
人間は必死で求めるわけです。

とくに子どもは親に承認を求めます。
小さい子はもちろんですが、浪人生だって
基本的には同じ。

私たち親はどうしても、
浪人生と”一心同体”になりがちなので、
自分の理想どおりの結果や行動を
求めていることがあります。

日々の成績や模試の結果がよかったときは
喜び、褒める（＝結果承認）

一方で、結果が思わしくないときは
思わず叱ってしまったり自分のことのように
落ち込んでしまったり。

また、「10時間以上勉強した（＝えらい）」とか
「遊びの誘いを断った（＝えらい）」と
行動承認（＝評価）もしがちです。

もちろん、結果承認も行動承認も大切ですよ。
よかったことは、褒めてあげたいです。

しかしそればかりでは、「承認を求める心」
は完全には満たされません。
承認するチャンスが限られるからです。

そこで、十分承認するためには
存在承認を積極的に行っていく必要があります。

では存在承認の「ネタ」はどう拾うのか？

これが観察と尊重です。

まずはよく見て見えたままをことばにする。
そこに評価を含めない。

たとえば、朝起きてきたら
「おはよう（あいさつ）。
ちょっと眠そうだね（見たままを伝える）。」
「おはよう。今日も時間どおりだね。」
こんな感じです。

自分でアラームをセットして起きてきてくるのは当たり前。
それを「褒めている」のではありません。
ただ、起きたね、起きてきたことに気づいてるよ
と言ってるだけ。

寝坊したとしても、
「寝過ごしたんだね（評価しない）」

これを「嬉しい！」と感じるかどうかは
個人差がありますが、「見てくれている」
という小さな安心感になるのは間違いない。

その子によって、着ていくもののチョイスを
「カワイイよ」とか「センスいね」と
言われるのが嬉しいとか

長時間、自習室で頑張ってきたことを
「根性あるよね」と言われるのが嬉しいとか

それぞれに響く「承認ポイント」
があるものです。

ぜひ、よく観察して ○○さんの
お子さんにとっての「承認ポイント」を発見し
そこを尊重して言葉にしてあげてくださいね。

言葉にしなければ伝わりませんよ！

子育て心理学協会理事の東ちひろさんは
小さな承認の積み重ねを
「ココロ貯金」と名付けています。

貯金箱に小銭を貯めるように、
承認も少しずつ積み重ねていきましょう。

「承認できた！」と思ったら
実際に小銭を貯金箱に入れるのもいいかも。
できたことが「見える化」できるうえに
ちょっとした資金が貯められますね。

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☆ 今日のポイント
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＊人間は承認されたい
＊日常に「存在承認」を
＊コツは「観察と尊重」
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【卒母・慧子の近況】
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10日あまり帰省していた次男イチロー（一浪）。
土曜日に猛暑の東京へ帰っていきました。

長女も次男も、家を出た子にとって
実家は「Home＝戻ってほっとするところ」
でしょう（そうであってほしい）。

しかし、彼らにとっての「現場」は今住んでいる大阪や東京。
職場や学校のあるところです。

子どもたちが、夏休みやお正月明けに
それぞれの「現場」に向かうことを
私はこれまで意図的に「行く」と表現してきました。

でも、最近は「帰る」と言ってしまうことが多いです。
無意識にそう言えるようになったというべきか。

実家に帰省という場合は「帰」という文字をつかいます。
実家は「自分にとってのHome」だからですよね。

気持としてはそうかもしれないけれど
もう彼らの活動の本拠地は札幌じゃない。
私のそばに来るのは「一時的な」ものなんだ。
そんな納得が自分の中にできてきたのかなと思います。

そんな自分に驚きつつ、寂しい思いも抱きつつ、
ああ、これは子離れのステップを一段昇ったのかも・・・。

そんなことを考えた週末でした。
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最後までお読み下さり、ありがとうございます！
今日も○○ ○○ さん親子を応援しています！

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