積み上げるか? 上から下ろすか?
本づくりの効率が大きく上がります。
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エンジニアライターの
「書いて人生を変える」メルマガ
Vol.0708 2024.5.6
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
少し難しい言葉ですが、数学の用語で
演繹(えんえき)と帰納(きのう)
という対になる言葉があります。
これは簡単に言うと、
論理的なアプローチの方法です。
演繹はある一つのテーマから
下ろしてきて詳細を語ること、
帰納は色々な個別の情報から、
最終的なテーマを導くこと
になります。
これは本を作る時に、
大事になる考え方です。
この2タイプの考え方を
使い分けられることが、
良い本を作ることにつながります。
本を作る時には、
基本的には演繹的な
アプローチの方が良いです。
特に、自分で企画を考えて
目次を作っていくときには
演繹的なアプローチが良いでしょう。
例えば「印象は表情で決まる」
などと、根本的なテーマを定め
それにそって論点を作っていきます。
一方で帰納的な考え方は
編集者やプロデューサーなど、
本作りをサポートする第三者が
いる時に使います。
つまり、著者の情報をヒアリングし
個別、具体の例を聞きながら、
その人の持つテーマを
引き出していく方法です。
例えば、経営コンサルタントの
個別の改善事例を聞きながら、
「この人は運転資金を重視している」
ということを導き出し、
「レジのお金を毎日確認しなさい」
といったテーマを導くことです。
ただ、この帰納的な作り方は
ある程度実績のある専門家でないと
進めることは難しいでしょう。
経験、ヒアリング、構想と
かなりの力が求められます。
ですから専門家が入る時は、
この帰納的なアプローチが
できることがメリット、
とも考えられるでしょう。
ただ、普通の人であっても、
演繹、帰納の考え方は役に立ちます。
大事なことは、今、どちらの
アプローチをしているか
認識することです。
基本的に本のアイデアを考える時、
この2つのアプローチの
どちらかで考えると思います。
今、自分は演繹的に考えているのか
もしくは帰納的に考えているのか、
それを意識することができれば、
本づくりがスムーズに進むでしょう。
●●今日のポイント●●-----------------
今、自分は演繹と帰納、どちらか?
それを意識して、アイデア出しをする。
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