人間は因果関係を求めている
必ず悪いことが起こります。
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エンジニアライターの
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Vol.0825 2025.2.3
発行者:蔵本貴文(くらもとたかふみ)
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こんにちは。
エンジニアライターの蔵本です。
「ゲンを担ぐ」という言葉があります。
例えばスポーツ選手が優勝した時と
同じご飯を食べたりとか、
同じ洋服を着たりとか、
同じ散歩のコースを辿るとか、
よく聞くことだと思います。
ただ、ほとんどの人は
気づいているとは思いますが、
それは気のせいにすぎないのですね。
つまり偶然なのです。
しかし、人間というものは、
何らかの因果関係を求めてしまいます。
例えば、交通事故にあったとして、
それは偶然なのかもしれません。
しかし、その年は厄年だからとか、
恒例の参拝に行かなかったからとか、
そんな理由をつけてしまうのです。
他の例では、靴ひもが切れることは
縁起が悪いとされています。
しかし、靴ひもが切れても、
ほとんどは何も起きません。
切れても切れなくても、
何も変わらないのですね。
ここまでは当たり前の話ですが、
これからが大切です。
人間はこんな風に、
因果関係を求めてしまうもの
なのですね。
だから物語にはそれが反映されます。
靴ひもが切れても、
現実に悪いことが起こることは
ありません。
しかし、映画やドラマで、
「あっ」と靴ひもが切れる場面が
放映されたとします。
するとその次には、不幸な出来事が
必ず起きるわけです。
というか起きないと、
視聴者が肩透かしにあって
満足度が下がります。
「伏線」を回収していない。
ということになるわけです。
このように人の作った物語では、
現実世界ではありえないほど、
因果関係が重視されます。
現実はそうでないとしても、
人間は何らかの因果関係を求めている。
これは物語を作る人が
知っておくべきことだと思います。
●●今日のポイント●●-----------------
人は物語の中では因果関係を求める。
その前提で文章を書くことが大事。
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