ヴィーガンレポート2024【動物愛護と伝統】「上げ馬神事」を改めて考える(途中、動画あり)/ヴェジ・ギャングプランク「ヴィーガンレポート」NO.1189
ヴィーガンレポート NO.1189
令和6年2月10日(土)
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○○○○様
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ヴィーガンレポート特別篇
聖書とヴィーガン
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こんにちは!!
ソーシャルコンサルタントの
ヴェジ・ギャングプランク尾崎です。
今日の睡眠、やはり2時間でした。
今日はしっかり晴れているのでどこかで
日光浴をしっかりしたいと思います。
やはり、少し眠いですね。
今日のテーマ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「上げ馬神事」を考える。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「上げ馬神事」については多くの方が
ご存知かと思います。
このヴィーガンレポートでも一度、
取り上げたことがあります。
ヴィーガンレポート2023【伝統】
動物虐待の伝統と署名活動/
ギャングプランク
「ヴィーガンレポート」NO.909
https://mail.os7.biz/b/xpcn/1619725
伝統といえば、変わらない何かと思いますが、
「上げ馬神事」はかなり変化(進展??)
してきました。
なので、神事として行なうことを続けるのは
伝統かもしれませんが、馬にとって
過酷になっていった歴史は伝統ではないと
ヴェジは考えています。
改めて、「上げ馬神事」を振り返ります。
歴史ある「伝統行事」
だから許されるのか・・・「上げ馬神事」に
よる馬の安楽死を問いなおす
(途中、動画あり)
https://gendai.media/articles/-/111400
●伝統神事に動物虐待の声
5月4日、5日に桑名市の多度大社で、
コロナ禍での中止が解け、
4年ぶりに若者が馬に乗って急な
坂道を駆け上がる伝統行事「上げ馬神事」が
行われた。毎年「乗り子」と呼ばれる騎手を
周辺地区から選出し、1ヵ月の練習期間を
経て、多度祭で祭馬とともに
多度大社前に築かれた急坂を一気に
駆け上がる。祭馬が坂を上りきった回数や
順序で農業の吉凶を占うという神事だ。
三重県の無形民俗文化財にも
登録されている。
680年以上前の南北朝時代から
行われているという伝統の神事だが、
以前から祭馬への動物虐待を指摘する声が
上がっており、馬を興奮させるために
参加者がたたいたり蹴ったりする
暴力行為等について、三重県は
勧告等の指導をしてきた。
2004年には、神社や地域の代表、
県や市、それに警察などでつくる
「事故防止対策協議会」が立ち上げられ、
馬の安全を確保しつつ行事を
実施する方法について議論を
重ねてきていた。
この中で、今年、馬1頭が脚を骨折し
安楽死となる事態が起きたことなどから、
SNS上では、動物虐待ではないかと
いう批判の声が再度上がり、
炎上状態となった。
こうした事態を受けて、多度大社は
5月18日に、今年度の神事に
関する見解をホームページ上に公開し、
「安楽死となった馬については、
馬場で転倒して負傷し、獣医師の
診察をうけたあと、馬主などが
協議した上で、適切な処置が
とられた」と説明しているが、
NHKをはじめ、大手メディアも
報じるなど、大きな話題となった。
反響の大きさを無視できないと
考えたのであろう。三重県の
一見勝之知事は今月13日の
定例記者会見で、最近十数年で
馬計4頭がけがをして
安楽死させられたと明らかに
した上で、「事故の頻度が多い。
対策を講じるべきだと主催者側に
伝える」と述べた。
●骨折は想像以上に重傷
そもそもなぜ骨折程度で馬を
殺さなければならないのだろうか。
当日は獣医がいて、そのような判断を
下したとことだが、これを多度大社は
「適切な措置」としている。
どういうことだろうか。
馬のレースや調教中などに、
足を骨折したり故障した場合に、
獣医が診断し、回復が極めて困難な
場合には、「予後不良」になる。
馬は1本でも足を骨折すると、
体重分の負担を他の3本足で支えることに
なるため、体重によって血行障害が
発生して、蹄(ひずめ)の内部が
炎症を起こして骨折していない足にも
故障が発生する。
つまり、馬は自分の体重を常に
4本の足で支えないと
生きていけない動物とされている。
したがって、そのまま生きていると
苦しむことは明らかなので、
その前に殺処分(安楽死)すると
いうわけだ。
しかし、そもそも神事に
駆り出さなれば骨折しないわけで、
死につながる骨折の危険性が
ある上げ馬という坂上がりの行事を
行うことに批判が集まっているのだ。
馬が駆け上がる場所は実際の様子を
見ればわかるが、単なる坂では
ない。かなり急な坂で、しかも最後は
崖のように切り立っている。
だからこそ、上がりきれる馬と
そうでない馬が出て、それに
よって農作物の作柄を占う神事に
なるのだが、今年は、初日の
5月4日は12回中1回も
成功しなかった
(翌5日は6回中3回成功)。
馬にとってそれほど厳しい坂であり、
上がりきれない場合には急な坂を
転げ落ちて、骨折等のケガを
する可能性が高い。また当然、
馬とともに乗り子も
投げ出されるので、ケガを
する可能性がある。また、
近くの関係者も巻き込まれる場合も
ある。
●ずっとサラブレッドだったわけではない
この問題を受けて動物福祉活動を
している串田誠一議員(日本維新)が、
5月16日の参議院農林水産委員会で
質問に立った。
上げ馬神事については、
寛政6年(1794年)に書かれた
「大祭御神事規式簿」に記載があり、
現在までほぼ変わらない形で
継承されていると多度大社は説明している
(それ以前は明確な資料はなく伝聞)。
串田議員の質問を受けた政府答弁でも、
同資料には、上げ馬に関連し3匹の馬が
順々に坂を乗り上げたとの記載があり、
上げ馬神事がこの時期から
行われてきたとした。
これに対して串田議員は、
「飛び越えるとか、角度などは
一切書かれておらず、ほぼ変わらない姿で
受け継がれているとは言えない」と述べた。
また、政府答弁によれば、
そもそも日本にはサラブレットはおらず、
1907年にはじめて21頭が海外から
輸入されたという。すなわち、
現在この行事には競馬の引退馬で
あるサラブレットが使われているが、
700年近く続く伝統行事のなかで、
かつてはサラブレットを
利用していたわけではないとうことだ。
日本の在来馬は、速く走るために
品種改良されたサラブレットと異なり、
背が低く、体重が重く、脚も太い。
したがって、坂を疾走して最後に
崖のような障害を駆け上がるのは
難しく、上げ馬神事も現在の
ような行事ではなかったと
想定される。
一方でサラブレットの脚は
ガラスの足と言われるほど細く、
骨折、ヒビなどの故障が発生しやすく、
このようなレースに駆り出せば、
ケガをするのは当然であり、
動物虐待だと串田議員は主張した。
●過去にも告発があった
動物愛護の観点から上げ馬神事を
問題視してきた「動物との共生を
考える連絡会」代表の青木貢一獣医師は、
「過去には馬を興奮させて
坂を上らせるために、ドーピングや
殴打も行われた。骨折で
安楽死させられるだけでなく、
雨のぬかるみに足をとられて頸椎損傷で
即死したり、鼻から壁に激突して
大量出血したりと、悲惨な
状況をたくさん見てきた」と言う。
同会は2009年に動物愛護法違反罪で
関係者を告発したが、嫌疑不十分で
不起訴となった。ドーピングや殴打は
行われなくなってきたというが、
「馬の持つ能力を超えて挑ませるのは
動物虐待だ」として改善を訴えてきた。
しかし4年ぶりの開催となった今年、
安楽死させられた馬が出たことになる。
串田議員によれば、今回犠牲に
なった馬は元競走馬の「メルズーガ」で
2015年4月2日生まれだ。
初レースが2018年2月、2歳の時で、
その後成績は振るわない時期が
続いていたが、2019年には初優勝し、
引退したのは今年2023年の2月だという。
出場レースは111回、
うち優勝回数8回だった。
上述の農水委員会にて、串田議員は
「人間のために一生懸命走り、
いよいよ引退したら今度は急坂を
登らされ、垂直の壁を飛び越えろと
言われ、それができず、骨折を
して殺処分されてしまった」とし、
「可哀想じゃないですか、こんなことを
いつまでやらしてるんですか」と
野村哲郎農水大臣に見解を尋ねた。
野村大臣は明言を避け、
「個別の伝統行事の内容について
コメントすることは難しい」と述べた。
●問題は伝統神事だけではない
人間は数多くの動物を利用している。
食料になる家畜の他に、
毛皮動物、薬や化粧品の安全性等を
確認するための実験動物、
動物園等の展示動物、ギャンブルの
ための競争馬、また個人で
飼うペットなど多岐にわたる。
そのように、人間の娯楽や趣味に
より飼われている動物の飼育環境や、
その後の行き場を失った動物の
殺処分なども問題になっている。
今回安楽死となった馬は競馬の
引退馬だ。そもそも競馬で
活躍した馬の引退後の行方に
ついては不明な部分が多い。
その多くが殺処分されている可能性が
あることは、以前指摘した
(多くの人が知らない競馬の「深い闇」・・・
競走馬の大半が「殺処分」されている?)。
https://gendai.media/articles/-/82214
アニマルライツセンターの
岡田千尋代表理事は、「サラブレッドが
輸入される以前の日本では馬を
使役馬として大事にしていたのだから、
命を奪わなければならないような危険な
行事をすることはなかったのではないか。
戦後、競馬が広く行われるようになり、
引退馬が余る状況となって、
今日のような『見せ場』を作る行事にも
利用されるようになったのだと思う」と
持論を述べた。青木獣医師も同意見だ。
上げ馬神事は、伝統行事における動物の
扱いという問題にとどまらず、
競馬によって生み出されているたくさんの
引退馬の行き場についても問題を
投げかけている。
記事の内容は以上です。
感情は抑えて、読んで欲しいです。
動物を使ったお祭りは日本全国にあります。
その中で「上げ馬神事」は動物虐待傾向は
高いと思います。
私は、このような伝統行事における動物の扱いを
考える場合、一旦、伝統と動物の扱いは分けて
考えるようにしています。
その伝統行事の中で、何が伝統なのか?
そして、その中で動物の扱いは
どのようになっているのか?
動物を扱っている時点でダメだろ!
というご意見もあると思いますが、
伝統行事実施側に何かを促す必要があり、
協力をいただく場合、まずは「伝統」から
見ていく必要があります。
「上げ馬神事」なら、まず「上げ馬神事」の
歴史を整理します。その上で変わらないものと
変わってきたものを探り出します。
動物の扱いは変わってきたものに
入っているのならば、昔の状態に戻すことも
検討します。
もし、動物の扱いがかなり長い間、
変わっていなかった場合、
動物虐待にならないスタイルを
仮定して、伝統行事を組み立ててみる。
それがその伝統行事の目的と
照らし合わせ、伝統行事の実施の可能性を
考える。
動物を使っているという問題は残るものの
多分、これで動物虐待の傾向は減るように
思います。
動物の扱いのある伝統行事は一度、伝統を
残しつつ、動物の扱いの再検討を考えてみても
良いと思います。
今日は以上です。
あとがき
〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇
各地で伝統行事を始めたり、継続することに
ついての検討はどこでも行っているが、
改めて動物の扱いの再検討するような
考え方は存在しません。
まずは、動物の扱いの再検討の
気運をなんらかの形で広めて、
こんな考えもあることを伝えるところから
始める必要があります。
メルマガについての感想・要望を
vegegangplank@gmail.com
までお願いします。
ヴェジ・ギャングプランク
※私の名前について
表記を尾崎時雄としています。
崎の旁の上は本当は"立"です。
環境依存文字のため、表示されない
場合がありますので、"大"にして
おります。
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