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【阿吽（あうん）あれこれ】No.49

2021年10月05日

今日のテーマは
阿吽（あうん）
あれこれです。

阿吽の意味は、

足並みを揃える
以心伝心
つうと言えばかあ
シンクロ
息が合う
暗黙の了解

などと使われます。

あいうえお・・ん

最初の「あ」と
最後の「ん」です。

始まりから終わりまでを
「あ」と「うん」二音で
表わしており、
「あうんの呼吸」は
「あ」と「うん」の間に
余計な邪魔がはいらず、
息が合った様子をいいます。

チームやグループで物事
をする際、

特に声掛けしなくても
お互いの微妙な調子や
気持ちがぴったりと
うまく合って
スムーズに進む時など
にも『阿吽の呼吸』
などといいます。

長年連れ添って生活して
きた夫婦は、
相手の癖や性格や習慣を
知り尽くしているため
『阿吽の呼吸』で痒い所
に手が届くことも多く
なるものです。

こんな風に息がぴったり
合って、ストレスなく生活
できたら良いですね。

しかし現実にはなかなか
そうは簡単にはいかない
場合が多いと思います。

特に日本語は、主語を抜かし
たり、曖昧言葉が多く、
これに加え年齢を重ねると
言葉がさっと出てきません。

「あの～」「そのぉ～」とか
「あれあれ」などと代名詞を
使った会話が多くなったり、
些細な行き違いが増えて、
喧嘩になることも増えたりする
ものです。

こうしたことが起きないように
お互い相手の立場になって、
気を付けなければなりませんね。

阿吽は、神社やお寺でよく見か
けます。

東大寺にある南大門や
高野山の大門の両側に
配置されている仁王像、
各地の神社の狛犬の口
の形が「阿吽」になって
います。

万物の根源

宇宙の始まりから終わり

生まれてから死ぬまでを

「阿吽」を表しています。

神聖な場所に邪気などを
入れさせない。

仁王像や狛犬の口の形で
守っているのです。

先月、東京の日本橋に行く
機会があり、ここでも阿吽
を発見しました。

日本橋といえば、
江戸時代には東海道の起点
現在では国道一号線の起点
となる場所です。

その日本橋に設置された
背中合わせの麒麟の像の
口の形も阿吽でした。

国道一号線の起点の日本橋は、
逆に東京に向かった場合は
終着点でもあります。

上京した場合、終着点の日本橋
の上で迎える麒麟の口は、
閉じた「吽」の形をしています。

今日は『阿吽』を例にとって
あれこれ考えてみました。

この阿吽の例のように物事には
規則や決まりが必ずあります。

一見すると混沌として複雑な感じ
がすることでも

手順が決まっていたり道理を理解
することで、シンプルにスムーズ
に事が運ぶことも多いと思います。

今日も一日、心穏やかに、
すべきことが流れるように
進むことを願っています。