【じゃん・だら・りん】No.78｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【じゃん・だら・りん】No.78

2021年11月03日

私の生まれは、
愛知県の東部、三河の岡崎市です。
岡崎市は、徳川家康の生誕地で、
八丁味噌で有名な地方都市です。
４月１日現在の人口は３８.５万人。

方言は、「三河弁」。
一口に「三河弁」と言っても、三河の
東と西では微妙に違います。
「東三河弁」は、豊橋から音羽町辺り
までの地域で使われ、「西三河弁」は
岡崎から三好町辺りまでの地域で使わ
れているようです。

「三河弁」といえば、なんといっても
助動詞の『じゃん・だら・りん』です。

今も、老若男女が使う「三河弁」は、
その語尾に特徴があります。

１.～じゃん
一番全国区な方言かも。

【三河弁】～じゃん
【標準語】～じゃないですか
　　　　　～なんだよね

例：その服似合うじゃん
　　（その服似合うじゃないですか）
　　これ美味しいじゃんねぇ
　　（これ美味しいんだよね）

２.～だら
同意や軽く質問してる感じ。

【三河弁】～だら
【標準語】～でしょう

例：おまん、パンは食べんだら？
　（あなたは、パンは食べないでしょう）

３.～りん
マイルドではありながらも命令形。

【三河弁】～りん
【標準語】～しなよ

例：早くご飯食べりん
　（早くご飯食べなさい）

他にも、面白い方言がありますが、
私の両親は、
父は、愛知県知多郡の出身。
母は、鹿児島県姶良郡の出身。

なので、家では両親が三河弁で話す
のを聞いた記憶がありません。

保育園や学校で「三河弁」の洗礼を
受けて覚えていきました。

一方、夫の両親は、
バリバリの岡崎っ子です。

その両親の言葉が判らず、面喰ったり
戸惑った都度、夫に聞いたりしました。

・あらす　（新品）
・あんき　（安心した様子）
・あーむく　（仰向きになる
・いじゃ　（行こう）
・おまん　（あなた　気の許す相手に使う）
・きんにょ　（昨日）
・ぐろ　　　（隅っこ・端っこ）
・けなるい　（うらやましい）
・さばくる　（ひっくり返して探す）　　
・そそい　　（丁寧でない）
・じゅるい　（ぐちょぐちょ）
・ちょうらかす　（人をからかう）
・ちんちこちん　（非常に熱いさま）
・なでくる　（ぬりつける）
・ひずるい　（太陽の日射しがまぶしい）
・ひとなる　（育つ・大きくなる）
・ふんごむ　（ぬかるみに足が沈んでいくさま）
・もだこと　（あそび道具）
・よど　　　（よだれ）

等々。

お分かりになりますか？

義父母との会話は、前後の会話から
何とか理解出来たり、さっぱり理解
できなくて、チンプンカンのことも
あったりしました。

でも、面白くて、笑えてました。

若い世代では、方言を使わなくなって
ますけど、

あなたが普段使っている方言を、
教えていただけると嬉しいです。