【着物の値段はこんなもの？】No.74｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【着物の値段はこんなもの？】No.74

2021年10月30日

秋もだんだん深まって
きましたね。

３０日は母の月命日です。

今日はちょっとしんみり
した内容ですが、ご勘弁
ください。

３回目の月命日です。

昭和ひとケタ生まれの母は
年が明けたので、自分の年齢
を９０歳と言っていました。

実際の母の誕生日は
８月２５日ですから、
享年８９歳でした。

９月１１日に満中陰法要を
終えてから、
姉と妹で母の持ち物を見て
もらいました。

妹は介護関係の仕事をして
いるのですが、
仕事が休みの日に、
ほぼ１週間に１回のペース
で実家に来てもらいました。

だんだん、疲れが溜まって
しまったのか、
１０月に入り寝込んでしまう
こともありました。

亡くなってからまだ、間が
ない中、母の遺品を整理する
ことは辛かったと思います。

洋服
下着
パジャマ
エプロン
靴
帽子
化粧品
アクセサリー
時計
着物

母は、モノを捨てない人でした。

信じられないかもしれませんが
着古しの下着などもビニール袋
に入れて、保管していました。

将来、長男である私との同居を
視野に入れ、６５歳を過ぎてから
建て替えて家は父と母のふたり
暮らしにしては大きすぎる家で
した。
そのため納戸など保管場所が
沢山あったため溜め込むことが
可能でした。

姉と妹による整理が段々と進み
１０月２７日に母の着物、帯、
反物などを買い取ってもらう
ために、買い取り業者に査定に
来てもらいました。

数年前に妹の義母が亡くなった
のですが、まだ、処分していな
い着物があったので、合わせて
査定に出しました。

全部で４０点近くあったので、
査定時間も結構かかるのでは
ないかと考えていました。

ところがそこはプロ

ささっと目を通して、買い取り
できるものを選別するのに10分
位しかかかりませんでした。

そして買い取りできるものは、
母と義母の帯など合計４点だけ
でした。

この4点を査定しますねっと
言われ、スマホで査定額の確認
タイムに入りました。

クイズ番組で言ったらシンキング
タイムです。

いったいいくらになるんだろうって
ちょっとだけ期待に胸を膨らませ、

ドキドキしながら待つこと約５分

業者さん
「はい。査定額がでました！」

「これとこれは、柄が流行りなの
　で３００円位？
　合わせて４点で1,000円です。」

どっひゃ～あ～

私も姉も妹も顔を見合わせ苦笑い
するしかありませんでした。

業者さん
「どうされますか？」

我々
「・・・・・・・・」

業者さん
「お母さまの形見なので、
　リメイクして、バックや小物などに
　再利用される方も多いですよ。
　どうされますか？」

我々
「わかりました。
　その金額では……。
　折角来ていただきましたが、
　今回はごめんなさい。
　なんか考えます。」

あっけない結末でした。

妻は、やっぱりそんなもんだと
思ったみたいです。

妻も私と再婚する前に、買取店
に着物を持ち込んで査定したを
したことがあり、正絹の着物と
帯の５点で、何と１，０００円
だと言われ、断ったそうです。

買取業者曰く、買い取りのできる
着物や帯は、素材がポリエステル
と正絹で、今の流行りの柄で裏地
に汗染みなどがないものとのこと
です。

そんなこんなで、４０点近い着物
や帯、反物が残りました。

姉と妹の振袖もあります。

どなたか使っていただける方にお譲り
したいと考えています。