【子どもは、地域の宝もの、日本の宝もの】No.92｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【子どもは、地域の宝もの、日本の宝もの】No.92

2021年11月17日

今日はちょっと、重たい内容です。

戦後７５年を過ぎた、今の日本で
「貧困」が深刻な社会問題である
ことをご存じでしょうか？

「貧困」が子ども達に大きな影響
を及ぼしていることをご存じでし
ょうか？

今の日本が直面している「貧困」
について調べたことを記述します。

貧困の定義には複数のものがあり
ますが、代表的な考え方として、
「絶対的貧困」と「相対的貧困」
の２つがあります。。

「絶対的貧困」とは、
人間としての最低限の生存を維持
することが困難な状態を意味しま
す。
私たちが一般に「貧困」と聞いて
イメージするものです。

「相対的貧困」とは、
その国の文化水準、生活水準と比
べて、適正な水準で生活を営むこ
とが困難な状態のことです。

今の日本の「貧困」の理由
1.経済的格差が広がっていること
　例：非正規労働者が増えていること
2.家族の在り方が変わってきたこと
　例：三世代世帯が減ったこと
　　　高齢者の単身世帯の増加
　　　ひとり親世帯が増加
3.晩婚化、晩産化

上記の2と3の理由により、
「子どもの貧困」が、非常に増加
したとも言われます。
子どもが「相対的貧困」の状態に
置かれているということです。

支援はどうなっているのかというと

1.「貧困」世帯への公的支援
・生活保護
支給要件：以下を証明する必要あり
『何らかの理由で働けないこと』
『親族等から援助を受けられないこと』

・生活困窮者自立支援制度

2.ひとり親世帯への公的支援
・児童扶養手当制度

3.ふたり親世帯への公的支援
・児童手当

生活するうえで、衣食住のどれも
が大切です。
「住」に関して、公営住宅入居は
難しく、所得に占める家賃の割合
が高いといわれています。
となれば「衣」と「食」に充てる
金額は少なくなります。

働いても、働いても食べることが
ままならないほど困窮する原因は
どこにあるのでしょう。

日本には現状では、
諸外国のような食糧支援、住宅支援
医療支援策がないからでしょうか。

思い返せば、
私の子供時代（昭和30年～40年代）
は、ご近所さん、町内の人は各家庭
の家族構成は勿論、経済状況さえも
なんとなく分かっていたように思い
ます。

おとな達は、どの子がどこの家の
子かも知っていて、公道や公園で
危険な遊びをしたり、小さい子の
面倒をみない上級生は、おとな達
からこっぴどく叱られました。

同級生、上級生の家で遊んでいる
と声が掛かります。
「うちで晩御飯、食べてきん。」

ご近所さんは、よその子を預かっ
て面倒を見てくれました。

地域で子どもを見守り育ててくれ
ていたように思います。

子どもは、地域の宝もの。
日本の宝もの。

そんなあたたかい思いで繋がって
いました。

コロナ禍で収入が減り、ますます
厳しい状況下にある家庭も多いと
推測できます。

自分の家庭が、今は「相対的貧困」
に当たらないとしても、他人事と
思わず、ひとりひとりが自分事と
して、捉えることで世の中が変わ
っていくかもしれないと思います。

これからの日本を担う子供たちが
ごはんが食べられて、清潔な服装
で過ごし、ぐっすりと眠れるよう
に。
適正な教育を受けて、なりたい職
に就いて、生き生きと働けるよう
に。

私が出来ることは何だろうと考え
ること、一歩を踏み出すことが、
大切だと思います、