【無意識の偏見を持っていませんか?】№.159
あなたは『アンコンシャス・バイアス』
という言葉を聞いたことがありますか?
一昨日、NHKの朝ドラ後の情報番組
で取り上げられており、その内容に、
私は、ハッとし、かつゾッとしました。
『アンコンシャス・バイアス』とは
自分自身が気づいていないものの見方
や捉え方のゆがみ・偏りのことで
「無意識の思い込み」
「無意識バイアス」
「無意識の偏見」
と言い換えられます。
番組内で、
昨年、内閣府が行った一万人規模の調査
の結果が発表されました。
本調査では、36の測定項目について、
「そう思う」
「どちらかといえばそう思う」
「どちらかといえばそう思わない」
「そう思わない」
の4段階で聞いたところ、
本調査の回答者全体の76.3%が、
1つでも「そう思う」または
「どちらかといえばそう思う」と回答。
なんらかの『アンコンシャス・バイアス』
を持っている人の割合が、76.3%!!
そして、性別役割意識での
『アンコンシャス・バイアス』のトップ3
は以下のとおり。
1位 男女ともに
女性には女性らしい感性があるものだ
2位 男女ともに
男性は仕事をして家計を支えるべきだ
3位 男女で分かれ
男性:デートや食事のお金は男性が負担
すべきだ
女性:女性は感情的になりやすい
これを見て、私は全くそのとおりだなぁ
と頷いてしまいました。
『アンコンシャス・バイアス』の具体的
事例ですが、
日常のあらゆる場面で起きています。
1.「男のくせに・・」や
「女のくせに・・」と思うことがある
2.「普通は・・だ」
「たいてい・・だ」
という言葉を使うことがある
3.性別、世代、学歴などで、相手を見る
ことがある
4.血液型で、相手の性格を判断、想像
することがある
5.噂をきいて「あの人はこういう人」
だと思い込むことがある
6.何をするにも、
相手と自分(または家族)の
「関係性(職場の上司部下など)」を
意識してしまうことがある
私はあるあるです。
あなたはいかがでしょうか?
「過去の経験」や「見聞きしたこと」に
影響をうけて、知らず知らずのうちに、
偏ったものの見方をして、言葉を発して
しまうことがなんと多いことか……。
例えば、父親が娘の部屋を見て
「女のくせに、なんでこんなに、部屋が
汚いんだ!!掃除くらいしなさい。」
と言ったとします。
言われた娘は
「お父さんは、女がみんな、綺麗好きで
掃除が好きだと決めつけている。
正直、私は掃除が苦手なんだけど。
大体、お父さんは自分で片付けも掃除
も全くしないじゃん。お母さんにさせ
てるくせに。偉そうにしてさ!!
男も女も関係ないじゃん。」
娘は、父親の「女のくせに・・」という
「無意識の偏見」発言に対して、なんで
こんな言われ方されるのかとムカつき、
モヤモヤしてしまいました。
父親は、特に悪気なく言った言葉が、娘
をモヤモヤした気持ちにさせてしまった
ことに気付けるでしょうか?
娘に対して、どう声掛けしたら良かった
のでしょうか?
先の調査によって、世間の約7割超の人
は何がしか『アンコンシャス・バイアス』
を持っていることが推測できます。
私もあなたも、きっと持っていると言え
るのではないでしょうか?
そして、持っていても問題はないけれど
何気ない日々の、ささいな言葉や行動に
表れるため、自分では気がつかないうち
に、誰かにストレスを与えてしまう可能
性があることが問題なのです。
・マイノリティを無視した心ない言動をとる
・相手の性別や年齢で態度を変える
・相手の発言に対し、眉をひそめる、腕組みをする
・パソコンに目を向けながら話を聞く態度をとる
その言動は、相手の心を傷つけ、違和感
や疎外感を感じさせているのです。
それに気づかずに、放置しておくと人間
関係を悪化させてしまいます。
「過去の経験」や「見聞きしたこと」は
大切です。
がそれに影響をうけて、知らず知らずの
うちに、
・偏ったものの見方をしていないか
・偏った言葉を発していないか
自分自身の決めつけや、押しつけの言動
に気づいたら
「これって私のアンコンシャス・バイアスかも?」
と疑ってみるとよいと思います。
これから、ますます多様性の時代を実感
するでしょう。
相手を認めて、自分を認めてもらって、
今までの出会いに感謝し、新たな出会い
を楽しめる、そんな人生を生きましょう。
それでは、今日は土曜日。
良い一日を。
※参考資料
内閣府男女共同参画局
令和3年度性別による無意識の思い込み
(アンコンシャス・バイアス)に関する調査研究
(調査結果)
https://www.gender.go.jp/research/kenkyu/pdf/seibetsu_r03/02.pdf
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