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【至誠天に通ずを忘れない】No.184

2022年02月16日

あなたは『至誠天に通ず』という言葉
を聞かれたことがありますか。

”しせいてんにつうず”と読みます。

この言葉は、今から約２,４００年前の
中国、戦国時代の思想家である孟子
（紀元前372年? ～ 289年?）の言葉です。

孟子は、孔子を始祖とする儒教を孔子の
お孫さんの子思（しし）の弟子から学ん
だ人とされています。

そして、孟子は性善説を説いた方で、
儒教の教えの中では、孔子に次いで重要
な人物とされています。

このため儒教は、別名「孔孟の教え」と
も呼ばれます。

さて、冒頭の『至誠天に通ず』という考
え方は、日本では江戸時代末期（幕末）
の下級武士である吉田松陰が広めました。

吉田松陰は、江戸時代末期（幕末）に、
山口県萩市（長州萩城下）に松下村塾
（しょうかそんじゅく）をつくった人
です。

この吉田松陰は、孟子の言葉通りに生き
たと言われています。

『至誠天に通ず』の意味ですが、

　至誠とは”純粋な真心”です。

「純粋な真心は、必ず天に通じますよ」
という意味です。

サラリーマン時代に職場を異動する際、
私は、色紙に『至誠天に通ず』という
この言葉を上司から贈って頂きました。

それ以来、私が困難な壁にぶち当たった
ときに、この言葉を心の糧にして頑張る
ことができました。

素晴らしい上司にご縁があったことは、
本当にありがたいと感じています。

人が１０人いれば、１０通りの正義があ
ります。

人間は誰しも、自分が考えていることが
正しいと思っています。

それは健全な考え方であると思います。

自分が正しいと思う人生を歩むのことは、
今を一生懸命生きるということなので、
素晴らしいことだと思います。

しかし、自分の正義＝価値観を相手に押
し付けることで人間関係をこじれさせる
ことがあることも事実です。

では、価値観の押し付けと至誠天に通ず
との関係はどうなるのでしょうか？

『至誠天に通ず』という言葉は、次の
ような条件が整ったときに叶うものだ
と感じる今日この頃です。

純粋な真心であるか否か

独り善がりではなく、

相手の幸せを願っているか

伝え方は正しいか

熱意が伝わるか

一度だけで諦めていないか

相手に届くまで伝えているか

気持ちが良くて、関係するすべての人が
幸せになる ”まごごろ” ＝ ”至誠”を忘れ
ずに、これを最も大切な価値観と位置づ
け、大切に守っていきたいと思います。

さて、今日も一日、
元気溌剌で過ごしましょう。

ではでは