オレンジメールにて配信したメルマガのバックナンバーです。

あなたは、「因縁」というと
どのようなことを思い浮かべますか？


「因縁をつける」という使われ方の
「いちゃもんをつける」とか
「言いがかりをつける」とか
そんな物騒なことをお聞きしたいの
ではありません。
誤解のないようにお願いします（笑）


「因縁」は、
「いんねん」、「いんえん」と読みます。


意味は
１．物事はすべて起原（＝因）と結果を
　　結ばせる作用（＝縁）とによって、
　　定められていること。
　　転じて、物事の持っている定まった
　　運命。
　　（例）「前世からの因縁だから」

２．理由、由来
　　（例）「いわれ因縁」

３．ゆかり、関係
　　（例）「彼との因縁は浅くない」


今朝、何故こんなことをお尋ねするか
というと、

昨年、亡くなった夫の父、義父と私は、
前世、いや前前世からの
「因縁」がある！！
そう思える、出来事があったからです。


義父と私は、お互いの言いたい事や気持
ちが分かり合えていました。
言葉に出さずとも、雰囲気、空気感で察
し合えていました。

うまく表現できないので歯がゆいのです
が、それはそれは不思議な感覚で、私は
実の父には感じなかったものでした。

目に見えない繋がりを分かち合っている
ような関係だったと思います。

だから、
「光伸さんより、お義父さんの方が好き。
　お義父さんと結婚したかったなぁ。」
と義母に伝えたこともありました。


義父の遺品の中で、思い入れがあって、
譲り受けて、今は私が愛用しているもの
があります。

１．数年前にプレゼントした皮財布
　　※そもそも、夫と義父がお揃いで
　　　使えるようにと思い贈りました。

２．義父に貸していた、住居の鍵用の
　　キーホルダー
　　※ハート型の皮細工がキュートだ
　　　と喜んだ義父の顔が浮かびます。


そして、実は私は
鈴木姓の「印鑑」を持っていません。
「実印」は、名字でなく、名前です。

義父が亡くなり１年が過ぎ、各種手続
きが済んで、義父の「認印」を使わな
くなった時に、義父の「認印」を譲り
受けたいなと思っていました。

義父の「認印」は、とても小さくて、
かわいくて、そこも気に入りました。

令和となり。昔と比較して、印鑑押印
する機会は少なくなりましたが、持つ
だけで、義父が見守ってくれるような
気にもなりました。

夫に懇願すると、快諾してくれました。

そこでワクワクして改めて「認印」を
確認し、ケースをじっくり見ました。


『えぇぇぇぇ！！』

『どういうこと？！』

義父の「認印」を収める印鑑入と、
私が３０年来、ずっと使っていた
印鑑入が、模様から大きさから、仕様
から全く同じで、色違いのものだった
んです。


ぞわぞわとしました。
やっぱり、義父とは「因縁」がある！
と実感しました。


あなたは「甲州印伝」をご存じですか？

「甲州印伝」は、
山梨県の国指定の伝統的工芸品です。
鹿革に漆で模様を付けるのが特徴で、
財布や名刺入れ、ポーチ、ペンケース
印鑑入といった小物から、バッグなど
まで、幅広いアイテムが製造されてい
ます。


お分かりいただけますね？
そうです。

私と義父が使っていた印鑑入は、
「甲州印伝」なんです。
鹿皮に漆で描かれた絵柄は、鹿です。


「甲州印伝」は基本的に山梨でしか
手に入れることができません。

ということは、
私と義父は、それぞれ別々に、山梨に
旅行に行き（それがいつ頃のことなの
かを確認できなくなってしまったのが
とても残念ですが………）
「甲州印伝」に印鑑入を、手に取り、
旅の土産に買い求め、普段から使って
きたことになります。

この事実に、私も夫も驚きを隠せず、
私は、震えが止まらなくなりました。


『お義父さん、「認印」も印鑑入も
　大切に使わせてもらいます！！』


今朝は、このメルマガ文頭に記した
「因縁」のすべての意味に通じる、
何でもないようで、不思議な「因縁」
と「印伝」のお話でした。


今日は、５月３日「憲法記念日」

ワクワク楽しい一日をお過ごしくだ
さいね。