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【目の不自由な人と象のお話し】No.290

2022年06月03日

あなたは、インド発祥の寓話
「群盲象を評す
（ぐんもうぞうをひょうす）」
を一度は耳にしたことがあると
思います。

あえて解説するまでもないと思い
ますが、念のためにご紹介します。

目の不自由な６人の人が、
象を触り感じたことを表現します。

１人目は、鼻を触りました。
２人目は、耳を触りました。
３人目は、足を触りました。
４人目は、お腹を触りました。
５人目は、尻尾を触りました。
６人目は、牙を触りました。

そして自分が触った像は、
こうだったと主張します。

「象とは、蛇のようなものだ」
「象とは、うちわのようなものだ」
「象とは、木の幹のようなものだ」
「象とは、壁のようなものだ」
「象とは、ロープのようなものだ」
「象とは、槍のようなものだ」

それぞれの人は、実際に自分が触った
紛れもない事実を言っています。

ですからお互いに自分の主張を譲る
ことなく平行線のままです。

象の全体像が見える人にとっては、
滑稽な話だと思います。

しかし、現実問題として、
私もあなたもこうした過ちを
犯しているかもしれません。

これまで経験したことがない事
を判断する際、この寓話のように

自分が経験したこと、
知っていること
感じたことを判断基準にするからです。

「１０人いれば１０通りの正義がある」

ということです。

自分が絶対に正しいと思っていることでも、
実際には間違っているかもしれません。

特に対人関係においては、
そもそも相手によって対応が違います。

同じ人でも
氣心を許したAさんには、
素直な氣持ちを包み隠さず表現しても
苦手意識のあるBさんには、
本音を話さないことも多いでしょう。

私はこうしたことを踏まえて、
初めての方にお会いするする場合、
その方のお話をとことんお聞きし、
氣持ちに寄り添うように
心がけたいと考えています。

妻との日常会話の中で、
私はついついべき論を振りかざし
妻を怒らせてしまうことがあります。

そんなとき心の中で
「あぁ～あ！
　またおんなじ過ちをしてしまった」
としょんぼりするのです。

その人の心に寄り添い
すべてをいったん受け入れる姿勢が
大切であると感じています。

そうすることで初めて
”象”の全体像が見えてくるのだと
意識したいと思います。

今日は、金曜日、
名古屋の予想最高気温は３０℃です。

こまめに水分を補給して体調管理に
気をつけましょう。

ではでは