【オレは最強だ!生涯ゴールデンスラムの神髄】No.335
(今日は長文ですが、
是非、最後までお読み下さい)
いやあぁ、凄い快挙です。
国枝慎吾選手が
ウインブルドン車いすテニスで
優勝を果たしました。
ウインブルドンの車いす部門は
2016年からと歴史が浅く、
悲願の初優勝でした。
国枝選手の4大大会シングルスの
優勝回数は28回目。
全豪 2007年から11回優勝
全仏 2007年から 8回優勝
全英 2022年 初優勝
全米 2007年から 8回優勝
ダブルスを加えた4大大会優勝は、
全人未踏の通算50勝達成です。
さらにパラリンピックでも、昨年
9月4日の東京パラリンピックで
2大会ぶり3度目の金メダルを
獲得しています。
国枝選手は、東京大会のわずか9日後
には、全米オープンを制しています。
今年に入り全豪、全仏、そして今回の
全英を制したことにより、
「生涯ゴールデンスラム」という偉業
を果たしたのです。
全英オープン優勝は、格別の1勝でした。
国枝選手がどれほどこだわったのか、
試合展開を振り返ることにより確かめて
みたいと思います。
まず、第1セットを4-6で落とします。
第2セットも4-5のあとの
第10ゲームも0-30まで
追い込まれ、あと2ポイント
失えばストレート負けでした。
ここから強靭な精神力を発揮します。
逆に3ゲームを連取し、
第2セットを7ー5で奪い、
セットカウント1-1と並びました。
第3セットも1―4と苦しい展開と
なりましたが、徐々に追い上げて
ゲームカウント5ー6とした後の、
12ゲーム目も0ー30から逆転し、
なんとか6ー6のタイブレークに
持ち込みました。
さらに、さらに、タイブレークでも
3-5から7ポイント連取、、、
結果は、
第1セット 4-6
第2セット 7ー5
第3セット 7ー6 (10-5)
手に汗握る3時間20分に及ぶ
死闘を制したのです。
並大抵の精神力じゃないですね。
しかも対戦相手は、
地の利もある地元イギリスの
アルフィー・ヒューエット選手。
試合後、国枝選手は、次のように
語っています。
「メンタルの強さは
僕の最大の武器です。
きつい状況になっても
絶対にあきらめず、
“僕にはできる”と
自分自身に言い続けました。
それが唯一の方法です。
そういう風に考えなければ
ならないとわかっていました」と。
”メンタルの強さが最大の武器”
象徴的なエピソードがあります。
国枝選手は、東京パラリンピックで
金メダルを取った2日後に渡米して
います。
時差ボケに加え、疲労はピークです。
「もう動けないかもしれない」
「どう戦ったら良いかわからない」
そんな国枝選手は、夜中の3時にNYから
オーストラリア住む、全幅の信頼を寄せる
アン・クイン氏に電話したそうです。
16年来のメンタルトレーナーです。
電話で二人が交わした内容は不明ですが、
たぶんメンタルについての話だと思います。
国枝選手に初めて会ったときの会話です。
アン・クイーン氏は国枝選手に
「世界一になれると思うか」と聞き、
国枝選手は「なりたい」と答えたそうです。
これに対してアン氏は、
「なりたいではだめ、
世界一だと言い切りなさい」と。
それから国枝選手のスマホとパソコンの
スクリーンセーバーに、
有明コロシアムのセンターコートと
金メダルの画像を設定しました。
それ以来、何百万回と自分自身に
言い聞かせたキーワードは3つだそうです。
『オレは最強だ!』
『I can do it. 出来る』
『I know what to do.
何をすべきか知っている』
世界ランク10位だった国枝選手は
10か月で世界ランク1位に駆け上がります。
昨日のメルマガ
【今すぐアイデンティティを確立しよう!】
でご紹介した内容と同じです。
なりきる!
誰にも負けないメンタル、
確固たるアイデンティティ
それが国枝選手の強さなんですね。
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(おまけ)
「グランドスラム」とか
「ゴールデンスラム」とか
呼称が似てて、
判りづらいので解説しますね。
まず、「グランドスラム」です。
4大大会のどれかで優勝することを
「グランドスラム」といいます。
4大大会すべてで優勝することを
「グランドスラムを達成する」と
いいます。
次に「ゴールデンスラム」です。
4大大会のほかにオリンピックでも
1回でも優勝することを
「ゴールデンスラム」と呼びます。
ひとりの選手が生涯に4大大会と
オリンピックで優勝することを
「生涯ゴールデンスラム」と呼び、
国枝選手は、これを達成したのです。
「生涯ゴールデンスラム」達成者は、
アンドレ・アガシ、
ラファエル・ナダル、
セリーナ・ウィリアムズの3人のみ。
更に同じ年に「ゴールデンスラム」を
達成することを
「年間ゴールデンスラム」と呼びます。
「年間ゴールデンスラム」達成者は、
たったひとりシュテフィ・グラフ選手
だけです。
1988年のソウルオリンピックの年に
グラフ選手は「年間ゴールデンスラム」
を達成しています。
そして、国枝選手が9月の全米オープン
で優勝すれば、「年間グランドスラム」
を達成することになります。
パラリンピックが去年であるため、
「年間ゴールデンスラム」達成では
ありませんが、実質的にこれ以上の
快挙と呼んで良いと思います。
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今日は土曜日、少しでも身体を
動かせるといいですね。
ではでは
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