【怒りをコントロールするのが人間】No.411
三毒を脳の仕組みから考える。
2日目の今日は「激しい怒り」
について考えてみましょう。
少し長くなりますが、
最後まで読んでいただければ
幸いです。
昨日もお伝えしたように
三毒は、仏教用語です。
貪(とん・どん):むさぼる、欲張る
瞋恚(しんに):激しい怒り
愚痴(ぐち):真理を知らない愚かな状態
という3つの「心」です。
「心」とは「脳の反応」です。
「激しい怒り」も脳の反応です。
あなたは
怒りに振り回されてしまったり
怒らないように
心がけていても
自分でコントロールできず
お子さんに
ご主人に
あるいは奥様に怒鳴り散らし、
どんどんエスカレートし、
収まらなくなってしまう。
そんなことはありませんか?
世の中には、
怒りで暴力を振るってしまう人、
言葉の暴力でパワハラ、
モラハラをしてしまう人が
まだまだたくさんいます。
悲しい事件も日常茶飯事です。
人は学び、成長するために
生まれています。
学校教育では、
学力を伸ばすことが中心です。
道徳や心の教育が軽視される
傾向にあるように感じます。
体調が悪くなったり、
人間関係に悩んで
カウンセリングを受ける。
身近な人に相談できず
子供の悩み110番に電話する。
本来は、問題が起きる前に
家庭内、学校内、会社内で
解決すべきことです。
それには、自らが成長し、
自分で自分をコントロール
できている状態であるべきです。
今日のテーマでいえば、
スタートラインとして
そもそも「怒り」について
知ることが重要です。
脳の働きから「怒り」を
説明することができます。
あなたは考えているとき、
自分の「脳」を意識した
ことがありますか?
「脳」は、
あなたがどう「思考」するかで、
働き方を変化させます。
喜、怒、哀、楽、不安、恐怖
を「情動」といいます。
こうした情動をつかさどる
脳の部位は、偏桃体です。
脳科学の研究が進み、
脳の部位ごとの働きが
わかってきています。
あなたが思考したことで、
脳は指令を出し、行動します。
実は、脳のメカニズムはとても
シンプルです。
ここでは、詳しくは言及しませんが、
人間の脳には、
太古の昔からある「動物脳」と
人間の進化する過程で発達した
「人間脳」と呼ばれる部位があります。
さきほど触れた喜、怒、哀、楽、
不安、恐怖をつかさどる「偏桃体」は、
「動物脳」と呼ばれる部分です。
「人間脳」が「動物脳」を
コントロールできてこそ人間です。
そういう意味では、
「怒り」という「情動」に
振り回されている状態は、
人間とはいえないことになります。
「動物脳」の反応は二つだけです。
「戦う=fight」か「逃げる=fligt」か
この二つだけです。
「人間脳」が機能していれば、
この2種類以外に、
言葉や文字により
コミュニケーションを
取ることができます。
人間はコミュニケーションを
とることで
生態系の頂点に
立つことができました。
人生に起こるすべては、
脳が創り出しています。
「怒り」と「怒りによる言動」も
脳が創り出しています。
「怒り」で「人間脳」より
「動物脳=偏桃体」が優位な状態を、
脳の不活性な状態といいます。
脳が不活性な状態のひとつが
怒りであり、
不平、不満、グチなのです。
脳が活性化されている状態、
すなわち
「人間脳」優位な状態。
この状態が、
人間が人間らしく生きられる
基本になります。
脳のメカニズムを知り、
脳をうまく使い
行動を変えることで
結果を変えることができます。
私は、脳科学を学ぶことで
少しでも人間らしく生きて
いきたいと思います。
簡単な設問に答えていただく
「脳傾向診断」により、
あなたの強みや、
今の脳の使用傾向性をお伝えし
解説することができます。
また、ご案内しますね。
ではでは
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