【一期一会とメメント・モリ】No.481｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【一期一会とメメント・モリ】No.481

2022年12月09日

メメント・モリはラテン語で
「死を忘ることなかれ」という意味。

１４世紀から１５世紀のヨーロッパで
死の恐怖に人々が半狂乱になって
踊り続ける「死の舞踏」を題材にした
絵画、壁画、版画などが流行しました。

生前は王族や貴族であっても、ある日
突然に訪れる死は、身分や貧富の差なく、
無に統合されてしまう死生観です。

一方、一期一会（いちごいちえ）
この言葉は、昨年３月に亡くなった
父の闘病記に寄り添った拙著
”笑顔の終活”で次のように書いています。

「私は、まだこの終活をするという
　意識を持てずにいます。
　それは、人生があと５０年もあると
　考えているからです。
　しかし、これは終活をまったくして
　いないという事であり危うい状態です。
　何故なら、前項で１１０年生きると
　決めた私も明日、
　死ぬかもしれないからです。

　　（中略）

　もちろんこれは、仮定の話ですから
　実際には途中で病気になることも、
　事故にあう可能性だってあります。
　計算通りにいかないのが人生です。
　大きな狂いが発生した時は、
　その時点で、
　計画を変更すればいいと考えています。

　こうして考えると究極的には、
　どんなときにも“今を大切に生きる“
　ことは、”一期一会“という言葉に
　集約できるのです。

　終活とは、今を一生懸命生きること

　私の場合は、まだ５０年もあるので、
　健康でなければなりませんし、
　経済面でもどうやって生きていくか
　考えなければなりません」

昨日のZOOM勉強会で
メメント・モリという言葉が
出てきたので、私の決意を改めて
考える機会を得ました。

そして大きなヒントをもらいました。

あなたは、
脳内に分泌する快楽を感じる
ドーパミンという物質を聞いた
ことがあると思います。

ドーパミンの分泌量は
通常時を　　１００とした場合、
食べた時　　１２０
セックス　　１５０
タバコ　　　１８０
ドラッグ　１５００
という数値だというのです。

この快楽を感じるドーパミンが
分泌されるメカニズムは、

・得たいものを得た時
・得られると分かった時
・目標（志）に向かっている時

だというのです。

何不自由なく生活できるほど
経済的に豊かであっても
健康でなければなりません。

仮に生きる目的が、
３０億円という具体的な目標で
あった場合、目標に向かうまでは
ドーパミンが出続けるのですが、
達成した途端に、燃え尽き症候群に
陥ってしまうことがあるそうです。

ということは健康に留意し、
生涯達成できない目標（志）を掲げ
生きていくことが究極の幸せだと
強く感じました。

人間の本質は、

善
親切
可能性

ということを以前のメルマガで
書きました。

自分が大事というのは
いうまでもないですが、
それだけでは足りません。

自分自身のためではなく
ご縁のあるすべての人に
自分ができる限りのことを
し続けることこそが
私の生きる道だと思います。

私一人ができることは
限られていますが、
できる限りのことを
していきたいと思います。

ではでは