【バスの来ないバス停の話】No.512
あなたはバス停と長椅子が描かれた
インパクトのある新聞の全面広告
「バスの来ないバス停」を見たこと
がありますか?
第18回ACジャパン広告学生賞
新聞広告部門グランプリ作品です。
この広告の内容は次のとおりです。
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ドイツのとある認知症の介護施設では
徘徊老人の対策で頭を痛めていました。
ある日、職員の一人が
「徘徊してしまう老人のほとんどは
バスや電車などの公共交通機関を
利用したがる人が多い」
という傾向にあることに気づきました。
そこで職員は施設の前に
「バスの来ないバス停」を設置しました。
「家に帰りたい」という老人に対し、
「そこにバス停があるので、
バスが来るまで待たれてはどうですか?」
とバス停に案内し、五分くらいした後に
「バスが遅れているようですから、
中でコーヒーでもいかがですか?」
というと老人は素直に施設に戻るそうです。
日本でも「バスの来ないバス停」を
設置している施設があります。
※2025年には五人に一人の割合になると
言われている65歳以上の高齢者の認知症
認知症の方々の命と尊厳について
考えてみませんか?
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以上が、グランプリ作品の内容です。
実際にも「バスの来ないバス停」が
設置されているんです。
昨年、愛知県豊橋市のバス会社が、
認知症の方が共同で生活している
グループホームに「使わなくなったバス停」
を寄贈したそうです。
バス停の寄贈は、認知症の方の
意思を尊重する「優しい嘘」とのこと。
認知症の方の尊厳を傷つけないで
寄り添うことは忍耐力が必要だと思います。
常識では考えられない行動をされる
入居者と普通に接することは骨が折れる
ことと思います。
私が世話をする立場だったらと思うと
その大変さは容易に想像できます。
本当に頭が下がります。
2020年の65歳以上の認知症有病率は、
16.7%、約602万人だそうです。
6人に1人が認知症って恐ろしいことです。
認知症に罹らないようにすることが
より重要であると思います。
認知症になるとはどういうことか
1月7日のNHKスペシャルで
「認知症の母と脳科学者の私」
という番組が放送されていました。
脳科学者の娘が、これまで気づけなかった
母と“出会い直す”7年間の記録です。
認知症は、心の病ではなく
脳が正しく働いていない状態。
脳の働きは、
意識脳と無意識脳に分けられます。
”自分は誰で、どこで何をしているか”
これは無意識脳で処理しています。
「今日は何日ですか?」
「誕生日を教えてください」
介護サービスを受ける際に聞かれる
質問です。
認知症は、「私は〇〇である」という
アイデンティティが崩壊した状態です。
アイデンティティとは
成りたい自分・夢・やりたいこと
であると定義できます。
自分は何のために生きているのか?
自分は何を大切としているのか?
自分は何を目的としているのか?
自分の社会における価値とは何か?
これらが理解できなくなる
本人にしてみればとても辛い状態です。
脳科学の研修成果を日常生活に
取り入れていくことが必要です。
私が昨年から行っている
「脳科学で子供の未来を創る母親教室」は
まさに、このひとつです。
この母親教室の根幹に、
明治大学の嶋田聡太郎教授が体系づけられた
「アイデンティティ形成のモデル」を
使っています。
「アイデンティティ」は、子供だけなく、
生きる人すべてに必要であることは明白です。
認知症の人の尊厳を守るため
【バスの来ないバス停】を置くことも
重要だと思います。
しかし、もっと重要なのは
どうしたら認知症にならないか
ということではないでしょうか?
私はブレインアナリストとして、
すべての行動の起点である
「思考」すなわち「脳の傾向性を知る」
脳傾向性診断テストを提供しています。
それは、自分の脳を知る「自己認知」から
行動・学習・実践して
アイデンティティの確立「自己確立」の
出発点となるからです。
個人向けには
「脳傾向性診断テスト」
「脳科学で子供の未来を創る母親教室」
「脳大成理論ベーシック講座」
組織や法人向けには
「自己成長支援プログラム」
などの教育プログラムを研修を提供する
ことができます。
これらのプログラムは、アイデンティティ
とは何かを知っていただき、
アイデンティティの形成方法を知って
いただくことが根幹にあります。
すべての人の可能性の拡大のお手伝いをする
ことが私の使命と考えています。
【バスの来ないバス停】作品紹介はこちら
↓↓↓
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000105.000025583.html
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