【 江戸時代の富士講は運命共同体】No.616
昨日は、非常に貴重な体験をしました。
1つ目は、冨士道神道扶桑教管長から
今回の富士山登山および道中の安全祈願
の祝詞をあげていただいたことです。
2つ目は、11時間かけて行程30㎞を
ひとりの脱落者を出さずに歩き切ったこと。
3つ目は、江戸時代の冨士講の概要を
教えていただいたことです。
今日は、3点目に絞ってお話しします。
江戸時代の冨士講の出発点の起点は、
日本橋講社または練馬の府中講社が
多かったようです。
江戸全体で講社の数は400位あり、
実際に富士山に登るのは、
1つの講(7人~8人)の代表者のみです。
予算は十両(80万円から100万円)程で、
道中楽しみながら富士山に向かいました。
江戸時代は町内自治が整っていて、
町内みんなの健康状態を共有していました。
資金は、講のみんなが出し合ったほか、
庄屋さんなどスポンサーが援助していました。
この冨士講は、今の信用組合や信用金庫の
ルーツともいえるものだったようです。
でも遊びに行ったわけではありません。
富士山頂の土(神様の氣)を持ち帰るという
大切なッションを代表者に託したのでした。
江戸時代の平均年齢は29歳位でした。
生まれてすぐ亡くなる子や7歳くらいまでの
子供の死亡率が高かったのが原因です。
山頂の土(氣)を持ち帰る方法は、
頭にキャップがついた杖を持っていき
そのキャップの中に土を入れて、
帰りは、大切に杖を抱えて帰ったことも
あったようです。
江戸に戻ると町内に提灯が灯され、
子供達を道端に寝かせ、順番に跨ぎながら
持ち帰った土を背中に付けていくのです。
ここから判るように冨士講の目的(真願)は、
安産や町内の宝物である子供が無事に育つ
願いでした。
街道を歩くことで茶屋や食べ物屋が繁盛
します。
宿場町も賑わいます。
特に今年は、外国の方による"弾丸登山"が
目立っているようです。
登り方や登る目的は様々です。
私は、"一度死んで生まれ変わる旅"という
今回のコンセプトに従い、テーマを考え
ながら歩いて行きます。
今日は、明大前近くの扶桑教を8時過ぎに
出発し、甲州街道をひたすら歩き続けること
13時間以上、距離にして約30㎞を一人の
脱落者なく6人で歩き切りました。
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お届けしています。
道中は素敵なことが沢山ありました。
それは、明日以降にお届けしますね。
今日は、高尾山付近から小仏峠を越えます。
ここまで一人では決して来れませんでした。
そして、目的地はまだまだ先にあるから
頑張ろうと励まし合って漸く辿り着くことが
できたのです。
今日は、高尾山付近で滝行をし、
小仏峠を越えるやはり30㎞位の行程です。
頑張って行ってまいります。
ではでは
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