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【小仏峠から見たスカイツリー】No.617

2023年08月08日

東京から歩いて富士山へ
２日目の昨日は、
八王子から小仏峠を越えて
相模湖畔までの約２４㎞でした。

心温まる思い出ができました。

まずは、高尾山のふもとの
お饅頭屋さんで、お饅頭を買うと
温かいお茶を入れていただき
ました。これから峠を越える
我々にとって至福の一服です。

続いてお豆腐屋さん揚げドーナツを
買っているところ、ちょうど、
ヤクルトおばさんが到着しました。

同行者の一人にヤクルト大好きな方が
おられました。
ヤクルトを買いながら我々が東京から
歩いて富士山を目指していることを
伝えると、なんとヤクルトタフマンを
ひとり一本ずつ計６本をただでわけて
もらえたのでした。

それにしてもアスファルトの道をただ
ひたすら歩くのは辛い。

両足の裏は水ぶくれができています。

ようやく山道に入ると空気がヒンヤリ
し、何とも言えず安らぎを感じます。

滝に打たれると心が洗われます。

改めて自然の癒し力に対して、人間の
ちっぽけさを感じざるを得ません。

さて、いよいよ山道に入りました。

ふーみんが数々の登山経験から得た
山の歩き方の講座を受けます。

実学からの学びです。

それは、人間が普段いかに五感を使って
いないかということでした。

山を登る時、"苦しい"とか"足が痛い"とかの
ネガティブ感情を持っていると苦しいものに
なる。

しかし、小鳥のさえずり、木漏れ日の穏やかさ、
ほほを撫でるそよ風、セミの鳴き声、
道端の花などに感性を研ぎ澄まし観察すると、
今に集中することになり、自然に一歩一歩が
前に出るのです。

もうひとつ教えて貰えたことがあります。

それは、自分の視野の限界を意識するという
ものです。

横方向と縦方向に視野が届く範囲を、
両手で広げてみるのです。
それを意識しながら一歩一歩を登ると
これまた不思議に疲れないのです。

いずれも日常生活では閉ざしている五感を
使うことなのです。

これらは私が伝えていきたい脳科学の学びと
まったく同じものでした。

人間がもっている能力を発揮すれば、
自分にはまだまだできることが沢山あります。

この私が伝えていきたいこと、すなわち、
"なりたい自分になる"ことをふーみんは
山登りを通じて教えているのでした。

シンクロした瞬間でした。

本物を追求すれば、同じところに辿り着く。

そんなイメージです。

やはり出会いは必然だと感じました。

そうこうしているうちに、
いつの間にか小仏峠に到着です。

東京都心が良く見えます。

我々は、灼熱のアスファルトを延々歩き続け、
あのビル群からここまで歩いてきたのだと
感慨深いものがあります。

小さな一歩でも、
歩み続ければ大きな距離を移動できる。

小さな一歩でも、
登り続ければ高い山にも辿り着ける。

私が参加した目的のひとつはここにある。

初日は、５.５万歩、２日目は４．６万歩、
２日で１０万歩以上あるき続けました。

昨日は、東京から神奈川県まで来ました。

今日は、いよいよ甲州街道を山梨県に入ります。

この度の中盤にさしかかります。

足の痛みや水ぶくれに意識するのではなく、
五感を研ぎ澄まし、一歩一歩、足を交互に
前に出していきたいと思います。

行ってきます。

ではでは