【あたなには私の氣持ちはわからない】No.630｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【あたなには私の氣持ちはわからない】No.630

2023年10月16日

８０歳になられる人生の大先輩
から昨日お聞きした話です。

その先輩は、姿勢が美しく
とにかくよくしゃべられます。

憧れる素敵な先輩のおひとりです。

その先輩からいろんな経験談を
お聞きしました。

第一線を離れられたものの
毎月山に登られていますし、
ジムに通い、筋トレもされています。

ご縁を大切にされ、
いろいろな会合に出席されています。

さらには、長年に亘り、
簡易裁判所の調停委員、司法委員を
されたご経験もあるそうです。

調停委員や司法委員は、活動されると
多少の報酬はあるようですが、
ほぼボランティア活動といっても
いいレベルのものです。

当事者同士の話し合いでは
折り合いがつかない金銭トラブルなどを
双方の意見を聞いて、中立的な立場で
妥協点を見つける役割です。

この活動を通じた話は、守秘義務が
あるので、一切お話しをされません。

調べてみると全国に地方裁判所が２５３、
簡易裁判所が４３８もあるようです。

人と人が交流し、損得勘定が働くと
争いが起きます。

だから交流しない、
人間関係は面倒くさいと考える人も
少なくないでしょう。

トラブルに巻き込まれたくないと
考える人も多いでしょう。

それだけ人の氣持ちは繊細ですし、
他者からはわからないものです。

この先輩のお話の中で、私の心に残った
エピソードをご紹介します。

こんなお話です。

お仲間同士数人で定期的に開催している
飲み会に最近、お仲間のひとりが、
出席されなくなりました。

病気ではなさそうです。

そこでお仲間のうちの一人が
「なんで出てこんのや？」と
電話をされたそうです。

その仲間の問いに対する答えに
私は、ハッとしました。

その理由は、
「みんなが頑張れ！頑張れ！」と
言うからだったそうです。

お仲間からすると励ましの
つもりだったのでしょう。

でもご本人は、
自分はみんなと比べて
頑張れと言われるような
存在なんだ！

そんな風に感じられたんだと
思います。

「幸福学」を研究されている
慶応義塾大学の前野隆司先生が
発見された「幸せの４因子」

自己実現と成長（やってみよう）
つながりと感謝（ありがとう）
前向きと楽観　（なんとかなる）
独立とマイペース（あなたらしく）

このうち何かが欠けているはずです。

実際のところどれが欠けているかは
ご本人でないとわからないのですが、
ひょっとしたら４因子のすべてが
欠けていたのかもしれません。

何が言いたいのかというと
人が幸せを感じるには、
４つの因子が必要だということを
意識することが大切だということです。

そうすることで、自分の中に基準が
できます。

基準と照らし合わせて、
何が足りないのかがわかります。

足りないところを補充すれば
幸せになれると考えたら
やる氣が出るのではないでしょうか？

良くも悪くも、
人は言葉で考えて生きています。

もっといえば、世の中のすべてのものは
言葉で成り立っています。