【８割以上が振り替え輸送を選ぶ訳】No.670｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【８割以上が振り替え輸送を選ぶ訳】No.670

2024年03月11日

土曜日のことです。

電車でお出かけしました。

ところが、乗換駅の手前で
電車が止まってしまいました。

私は、心の中で
"あっ、また、人身事故？"
なんだろうかと呟きました。

全国でもワースト１０に入る
人身事故が多い線路なのです。

しかし、今回は先行車両の
車両故障とアナウンスがありました。

ノロノロ運転の末ようやく
乗り換え駅に着きました。

駅には人が溢れていました。

目的地まで４０分もあれば
着く予定で家を出ました。

しかし、乗換駅で１時間以上、
待ちぼうけを食らいました。

３月なのに北風が冷たく
頬が冷たく、手や指が冷えます。

もう完全に間に合いません。

以前の私ならここで感情が
揺さぶられるところです。

しかし、最近の私は、
大抵のことはケ・セラ・セラです。

"なるようにしかならない"と

本当に動じなくなりました。

ただ、立ちっぱなしだと、ちょっと
疲れるなぁと感じるだけです。

ようやく目的地方面に行く
電車がどこからか到着しました。

ホームで待っていた人たちが
列車に乗り込んだため、車内は
通勤時のような込み具合です。

みんなじっと我慢しています。

１５分位経ったでしょうか。

車内アナウンスがありました。

「大変ご迷惑をおかけしております。

　この先の〇〇駅から〇△駅の間で
　停止している車両故障は、現在、
　復旧の目途が立っておりません。

　この駅からJR駅までバスで振り替え
　輸送をしております。

　どうぞご利用ください」

このアナウンスを聞いた乗客の大半は
アナウンスされたバスに移動しました。

誘導に従って移動したのです。

大潮が引くようです。

ゲームに夢中でこれを聞いてなかった
中学生位の女の子が顔を上げ

「えっ⁉　何々？
　何があったの？みんなどうしたの？」

と大きな独り言を言っていました。

私はというと、振り替え輸送のバスには
乗りませんでした。

これだけの人数がバスで移動したら
大混雑になり、却って疲れるだろうと
思ったからでした。

鉄道会社は、
最善の策を講じたのでしょう。

しかし私は、
臨時バスがそんなに簡単に
手配できるのだろうか？

と不思議な気持ちでした。

確かに復旧作業は、
いつ終わるかわかりません。

でも、バスに移動しても、
さらに混雑するでだろうと
考えたのです。

ガラガラに空いた列車に残り
座って待つ選択肢を取りました。

振り替え輸送のアナウンスから
３０分位経ったころ、
列車がホームに入ってきました。

どうやら車両故障の列車が移動
でしたようです。

この一連の人を動きを見ていて
私は、思ったことが二つあります。

ひとつは、みんな静かに待っているなぁ。

もうひとつは、みんな誘導に従うんだ。

観察したところ、人が動いた言葉は、

「復旧の目途は立っていません」

という一言だったように思います。

先行きがわからないと不安になります。

具体的な解決策を提示されると
目的地に近づくイメージが湧くのでしょう。

しかし、殆どの人が移動したため、
私は座って待つことができました。

これは結果論かもしれませんが、
多分目的の駅に着く時間は、
振り替え輸送を選択しても
そのまま待っていたとしても
殆ど変わらなかったように思います。

こんなとき
あなたならどうしますか？

やはり、鉄道会社の誘導に従い
振り替え輸送に従いますか？

ご意見をお聞かせいただければ
ありがたいです。

今日は、３月１１日。

東日本大震災から１３年経ちました。

「津波てんでんこ」

「命てんでんこ」

胸が締め付けられる想いです。