オレンジメールにて配信したメルマガのバックナンバーです。

約１か月前の３月２０日
日本国中、いや世界中に
衝撃が走りました。

韓国で行われた大リーグの
開幕戦直後のことでした。

ドジャースのチャーター機を
バックにした写真。

大谷翔平選手と真美子夫人の
にこやかな笑顔と
通訳の水原一平氏と奥様の顔が
とても印象的でした。

大谷選手の陰の立役者として、
この先の人生でも、
色んな形で活躍できたでしょう。

「一平ちゃん」の愛称でした。
それも今は空しい響きです。

７年も大谷翔平選手の通訳、
運転手、身の回りの世話を
してきた水原氏でしたが、

裏では違法スポーツ賭博に
明け暮れていたのです。

しかも負けがかさみ、
大谷選手の銀行口座から
４５０万ドル（約６.８億円）
もの大金を盗んだのです。

アメリカではスポーツ賭博が
ブームになっているようです。

リビングにいながら
キッチンにいながら
ベッドルームにいながら

いつでもどこでも
いろんなスポーツの試合が
賭けの対象になっています。

簡単にお金が儲かるかもしれない
という幻想を抱かせる仕組みが
あるからにほかなりません。

自分がはまったことを考えると
ゾクゾクしちゃいます。

違法か否かの区別は
次の２つがポイントのようです。

・州法で認められているか？

アメリカではスポーツ賭博を
３８の州で合法とし、
残り１２州は認めていません。
ドジャースの本拠地がある
カリフォルニア州では
スポーツ賭博は違法です。

・掛け金が所持金の範囲かどうか

一平氏の負けが膨大になったのは、
ブックメーカーと呼ばれる賭け屋が
所持金以上のお金を貸したためです。

自分が持っていないお金を借りて
イチかバチかの賭けをするのは
ダメですよね。

さて、話を大谷選手に戻します。

信頼していた人に裏切られた時の
あなたのことを想像してみて下さい。

あなたが、大谷選手の立場だったら
どう対応できるでしょうか？

７年間も選手生活を支え、
信じ切っていた相棒に裏切られたのです。

流石の大谷選手でもヒットは
出るものの期待のホームランが
なかなかでませんでした。

４月３日にようやく
ドジャース第１号が出た試合後の
インタビューに痺れました。

「焦る気持ち、
　早く打ちたいという気持ちを
　我慢しながら自分のスイングを
　しようと努めてきた」

「メンタルを言い訳にしたくない。
　そこも含めて技術。
　ここまで結果が出なかったのは実力」

大谷選手はこのように答えています。

私は心の健康をテーマにしています。

ですから、大谷翔平選手が

どうやって心穏やかでいられるのか？

悩みをどうやって克服するのか？

そこに大きな関心があります。

何かを達成するためには
継続的な努力が必要です。

もちろんスキルやノウハウや
テクニックも必要でしょう。

しかし、今回の事件から
メンタルの強さが最も重要だと
証明されたのではないでしょうか？

「一平ちゃん」と大谷選手は
多くの時間を共有していました。

ふたりの差はなんだったか？

それは、人生に目的と目標を
見える化して設定しているか否かの
違いだという仮説を立てました。

改めて思い出したのが、
大谷翔平選手が高校球児の時に作成した
目標設定シート（マンダラシート）です。

もしもマンダラシートをご存じないかも
知れませんので、簡単に解説しますね。

マンダラシートは、ナンバープレース
（通称ナンプレ）ゲームと同じカタチを
しています。

大きな四角形を思い浮かべて下さい。

四角形の縦の辺、横の辺を
それぞれ３分割し、
縦と横に線を引き９マスに分割します。

できた小さな四角形をさらに
９マスに分割し、合計８１マスにします。

真ん中にできた四角の９マスの中心に
最重要の達成目標を書き、
その周りの８マスに目標達成に必要な
達成すべき課題を書きます。

高校球児の大谷選手の場合、
「ドラフト１位８球団」が達成目標でした。

ドラ１「８球団」のために
次の８つの課題を設定しています。
「体づくり」
「コントロール」
「キレ」
「スピード160㎞/ｈ」
「変化球」
「運」
「人間性」
「メンタル」

注目すべきは
「運」「人間性」「メンタル」です。

成功に向かって
まっすぐ歩める人と

目の前の甘言に惑わされ
落とし穴に墜ちる人の差は、

達成目標をしっかり立て

具体的な行動にまで

落とし込んでいる

私はそう思います。

「運」「人間性」「メンタル」
について、高校球児の大谷選手が
どんなことをしようと考えていたか
折に触れてみてみたいと思います。

ではでは