【生き方を學ぶーその１「幸福学」】No.702｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【生き方を學ぶーその１「幸福学」】No.702

2024年06月10日

昨日の午後、
「幸福学✖応用脳科学✖人間学
　これからの時代における本物の幸福」
と題するオンライン講演がありました。

それぞれの分野の第一人者から
「生き方」の本質に触れた氣がします。

それぞれどんな内容だったか、
あなたにお伝えしたいと思います。

今日は【幸福学】についてです。

幸福学といえば慶応義塾大学の
前野隆司教授です。

ウェルビーイング研究の第一人者の
前野教授は、
今年４月に日本で初めて開設された
武蔵野大学のウェルビーイング学部長にも
就任されています。

「経済成長」から「心の成長」へ

身体の健康を維持するには、
体育や栄養学の知識が必要です。

では、心の健康には何が必要でしょうか？

前野先生は、
倫理学や道徳学とほぼ被っている

・視野の広さ
・チャレンジ精神
・協調性
・やる気
・思いやり

を挙げられています。

昨日のご講演で、前野隆司先生は、
京都大学の広井良典教授※が研究された
「人口減少社会のデザイン」を使われ、
人類２０万年の歴史の中で、
【産業化社会】という３度目の成熟期
の今を人類３．１の時代と表現され、
ウェルビーイング第一の社会でも
あるとおっしゃっていました。

人口減少社会＝３度目の成熟期は
「幸せと文化の時代」であり、
ウェルビーイング第一の社会になると
いうことです。

※「こころの未来研究センター」教授
　現「人と社会の未来研究院」教授

興味深かったのは、
幸福度とパフォーマンスの関係です。

幸福度が高い社員は、
幸福度が低い社員に比べ

創造性は３倍
生産性は３１％、売上は３７％高く

欠勤率が４１％
離職率が５９％
業務上の事故が７０％少ない

幸せ感がいかに重要かが一目瞭然です。

さらに長続きする幸せと
長続きしない幸せについては、
次のように説明されていました。

安全・健康・心的要因など「非地位財」型
の幸せは長続きするが、

金・モノ・社会的地位など「地位財」型の
幸せは長続きしない。

幸せは「予防医学」であり、
幸せな人は長生きする。

期待寿命が１％増加することは、
年間GDPが５％増加するのと同等である。

人間は、幸せにならなければなりません。
幸せになるために生まれてきたからです。

では、どうしたら幸せになれるのでしょうか？

その有力な方法として、
「アジャイル開発」的に
幸福を達成していくというものです。

私はこれが大好きです。

幸せには４つの因子があること。

やってみよう
ありがとう
なんとかなる
ありのままに

この４因子を「アジャイル開発」的に
循環させるのです。

私がウェルビーイング伝道師として生きる
ことを決めたのは、これを知ったことが
大きな理由のひとつです。

知ることで誰でも実践でき、
活用しない手はないと思ったのです。

因みに前野先生は、２０１４年４月に
名古屋工業大学で、
「ロボット工学・認知科学・幸福学と倫理」
と題して１時間半の講演をされており、
講演内容をインターネットで閲覧できます。

前野先生の【幸福学】の概要を掴むには
非常に参考になりますので、併せて
ご紹介します。

次回は【人間学】についてご紹介します。

私は【人間学】という言葉は、
聞いたことがありませんでした。

お楽しみに！