【「愛の賛歌」に込められた想い Paris2024】No.741
7月26日の夜
パリは雨降りでした。
エッフェル塔の上で
セリーヌ・ディオンに
当てられたスポットライト
世界中の人々の胸を熱くさせた
シャンソンの名曲
「愛の賛歌」は圧巻でした。
昨日、妻と二人で
セリーヌの闘病生活に踏み込んだ
ドキュメンタリーPrime Video
「アイ・アム セリーヌ・ディオン
病との戦いの中で」
を観ることで、
パリオリンピックの開会式で
声を振り絞るように
まさに全身全霊で歌う
「愛の賛歌」に込められた
セリーヌの想いを理解しました。
自身が17年も前から
筋肉の硬直や痙攣する
100万人に1人という難病
スティッフパーソン症候群
であることを発表したのは
2022年です。
それまで、ステージこそが命
観客との一体感が勇気の源だった。
そんな彼女がステージで突然、
声が出なくなったとき
観客に歌ってもらったことも
ステージ衣装を着替えるため
舞台裏に引っ込んで
そのまま戻れなかったことも
あったことを知りました。
自分の身体が動かなくなる
そんな恐怖の中で
彼女は歌い続けてきたのでした。
痙攣を起こした彼女の表情は
私の亡母が病院のベッドで
苦しんでいる顔の表情と
オーバーラップするほど
一瞬にしてまるで別人でした。
しかし、鼻から薬を二つ投与
されると死の淵から蘇るように
元のセリーヌに戻りました。
ドキュメンタリー映画の最後の
セリーヌの言葉を紹介します。
私は走り続ける
もし走れなかったら
私は歩き続ける
もし歩けなくなったら
私は這ってでも前に進む
私は止まらない
私はとまらない
If I can’t walk, I’ll crawl.
But I won’t stop.
I won’t stop.
特にこの最後の繰り返し
胸が熱く熱くなりました。
オリンピック憲章には
次のように書かれています。
「肉体と意志と知性の資質を高揚させ、
均衡のとれた全人のなかに
これを結合させることを目ざす
人生哲学である。
オリンピズムが求めるのは、
文化や教育とスポーツを一体にし、
努力のうちに見出されるよろこび、
よい手本となる教育的価値、
普遍的・基本的・倫理的諸原則の
尊重などをもとにした
生き方の創造である」
メダルの数じゃない！
すべての競技に参加する選手
参加できなかった選手は
みんな自分の人生をかけて
挑んでいます。
その健全な想い
チャレンジする氣持ち
スポーツじゃなくても
なんだっていい！
人生の目標を決め
それに向かい諦めないこと
続けることがすべて
それこそが生きる意味
私はそう思います。
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