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【本当に強い人は優しい人】No.742

2024年08月12日

パリオリンピックの

閉会式を観ていました。

旗手や選手の笑顔が

とっても素敵でした。

大会中のエピソードも

伝えられています。

過去3回、バドミントン

世界選手権の優勝者、

リオ五輪の金メダリストの

スペインのマリンさん選手が

準決勝で脚のケガで棄権しました。

不戦勝となった中国の

何氷嬌選手が決勝戦に進み

銀メダルを手にしました。

スペインの小さな国旗バッジを

銀メダルの横に添えて、

表彰台に立った中国選手の行為が

世界から称賛されています。

「平和の祭典」の醍醐味です。

国境を越え思いやる大切さが

育まれるといいなと思います。

彼女がスペインのバッジを持って

表彰台に上がりたいと思ったのは、

マリン選手から励まされた言葉に

心を打たれたからだそうです。

私は女子バドミントンの

世界チャンピオンのマリン選手が

中国選手にかけた言葉に重みがある

ように感じています。

人は、順調な時ではなく

苦しいときや

上手くいかないとき

真価が問われます。

イタリアの走り高跳びの選手の

エピソードも素敵です。

オリンピック開会式の会場まで

選手たちの移動手段は船でした。

はしゃぎ過ぎたジャンマルコ選手は

大切な大切な結婚指輪をセーヌ川に

落としてしまいました。

ダンディなイタリア男性は

インスタグラムで次にような

表現で謝罪します。

「もし本当に失わなければ
　ならないのなら、
　これ以上の場所はないよ。

「愛の街」の川底に永遠に残るから。

　そして、もっと大きい
『金』を家に持ち帰る幸運に
　恵まれますように！」

へまを挽回のネタにしてしまう

たくましさは見習いたいですね。

しかし、これだけではありません。

彼は尿道結石に見舞われます。

辛い痛みをこらえてジャンプし

何とか予選を通過しました。

いったん収まった尿道結石は、

決勝戦の前にも起こりました。

それでも彼は、試合に臨みました。

金メダルには遠く及びませんでしたが、

応援に駆け付けた奥様と抱き合う姿に

胸が熱くなりました。

痛みをこらえジャンプに挑めたのは

まさしく「愛の力」だったでしょう。

優しい人ってどんな人でしょう。

私は妻から「優しくない！」と

言われることが頻繁にあります。

その時、「そんなことない！」と

反発する私がいます。

でも、オリンピックのこうした

エピソードを客観視すると、

妻にとって私が「優しくない」と感じる

ことがすべてだと思います。

本当に優しい人になるためには

もっともっと強くならなければならない。

パリオリンピックの閉会式を

眺めながら感じています。

ではでは