オレンジメールにて配信したメルマガのバックナンバーです。

６月の終わりに研修で
東京に行ったときの話です。

お昼ご飯を食べに６人で
中華料理店に行きました。

お昼は良心的な価格で
色んなセットメニューも
ありました。

少し遅めの時間帯でしたが
我々の後からも何組か
お客さんが入ってきました。

中には常連さんとおぼしき
お客さんが裏口から入って
きたりしていました。

お値段も良心的だり、
店員とお客さんも顔なじみ
みたいなお店でした。

だからでしょう。

話しやすい雰囲気です。

注文した食事を待つ間、
話に花が咲きワイワイやって
いたときのことです。

生ビールのジョッキ数本の
取手を握って

「はい。お待たせ！」

と言ったか言わないか
覚えていませんが、
テーブルの上にドン！っと
置いたのです。

我々は唖然として

「これ頼んでいないよ」

と言ったのですが、

店員さん
「１６番、注文したよ」

と毅然とした態度で
我々のテーブルに置いて
行ってしまったのです。

店員があまりにもスパッと
言い切るので、

我々は、はぁ？

「・・・・・」

となりながらも、強く違うと
主張できませんでした。

お互い初対面の人もいたし、

前日の懇親会で飲みっぷりが
凄かった酒豪もいました。

なので、ひょっとして
彼が密かに注文したのかも
知れないと思いました。

みんながその方に目をやると
大きな目をさらに見開いて、
両手を広げて、
かぶりを振っています。

１分も経たないうちに
店員が戻ってきました。

「このビール
　お客さんたちのじゃないよ。
　向こうのお客さんね」

と悪びれる様子もなく、
生ビールを持ち去りました。

謝りもしなかったのです。

このメンタリティは凄い！

我々は怒ることもできず

"あっ！そう！"

という感じで笑って
しまいました。

実はこの６人は
コミュニケーション研修の
講師２人を含む仲間でした。

コミュニケーションには
実際に話して伝えるものと

表情や態度で伝える
非言語（ノンバーバル）
コミュニケーションがあります。

コミュニケーションは

言った人（発信側）がいくら

「言った。伝えた」と主張しても

言われた（受信側）が

「聞いてない。覚えていない」と

いう事がよくあります。


自分の氣持ち

自分の考え

を言ったか、言わなかったかではなく

相手に届いたか、届かなかったが

重要です。


先ほどの生ビールの注文は、

それが例え間違っていたとしても

店員さんの態度と

スパッと言い切ったことで

我々に届いちゃっていました（笑）


あなたは、「メラビアンの法則」を

聞いたことありますか？

コミュニケーションで、
相手に影響を与える心理学の法則です。

それによると

言語情報（Verbal）　7％
聴覚情報（Vocal）　38％
視覚情報（Visual）　55％

という割合になっています。

何を話したかという（言語情報）は
たった７％しかないです。

声のトーンとかビジュアルなど
非言語情報が93％なのです。

このためリクルート活動では

清潔感で身体に合った黒のスーツ
ぴかぴかに磨いた黒の靴
清潔感があり似合った髪型

ネクタイの締め方
TPOに合わせたメイク
メイク崩れの有無

などを子細にチェックし臨みます。

さらに面接会場では

背筋を伸ばし
相手の目を見て
しっかり頷きながら話す

など立ち居振る舞いも重要です。

すべて非言語情報です。

初対面の印象は「3秒」！で
話す前に伝わっちゃうんですね。


"非言語情報"　おそるべし！


我が家では、口喧嘩したとき
できる限り長引かせないように
私が折れるようにすることが
まぁまぁ、あります。

そんな時、妻から指摘されます。

「口では謝っていても

　顔が謝っていない」と！


私は心の中で唸ってしまいます。

「うぅ～～、謝ってんじゃん！」

くわばらくわばら