【良きものを後輩に】No.751｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【良きものを後輩に】No.751

2024年08月21日

総合商社の丸紅の経営者には

何代もの先輩から伝えられた

「良きものを後輩に」という

言葉があるそうです。

経営トップになると、

若い人から「やらせてほしい」と

訴えてくる案件を却下するのが

とても辛い。

「やってみろ」と背中を押す方が

何倍も楽で、社内の評判も上がる。

日本経済新聞夕刊のコラム

「あすへの話題」で丸紅会長

國分文也氏がこう書かれています。

何が言いたいかというと

経営は、目先の利益ではなく、

長期的な展望を持って判断しなさい。

「良きもの」とは、長期にわたり

社会に役立つものだと解釈しました。

"言うは易し、行うは難し"です。

経営トップでなくても

多くの人が

自分の存在を認めてもらいたい

自分の価値を認められたい

と思うのではないでしょうか？

以前にもメルマガで書きましたが

私は、大学のOB会の心構えとして

大先輩が仰った

「先輩は後輩の肥やしに
　ならなあかん」

という言葉を大切にしています。

かれこれ３０年以上も前なので、

大先輩は既に亡くなっておられます。

不動産バブル、証券バブルの真っ只中
後輩想いのこの先輩は、
証券会社勤務の後輩からの勧めで
ある金融商品を購入されました。

その後、証券価値がどうなったか
私には知る由もありません。

この先輩の判断が正しかったのか
どうかは分りませんが、
後輩はずっとご恩を感じているでしょう。

OB会の幹事を仰せつかっている私は

この大先輩の「お氣持ち」を大切に

受け継いでいきたいと考えています。

薬師寺執事長大谷轍奘（てつじょう）氏

が書かれた日めくりカレンダーに

「命のリレー
　今は私が走ってる」

という言葉があります。

まさにこんな氣持ちです。

日本人が受け継いできた精神世界、

人生観を大切にしたいと思います。

企業経営であっても

個人経営であっても

家族という社会であっても

同じだと思います。

家族でいえば夫婦、

組織でいえば経営トップや

経営陣の「あり方」が反映されます。

私たちは「命のリレー」の中で

今、走っています。

私に今何ができるだろうか？

あなたにもあなたにしか

できないことがあります。

目先の感情や利害関係ではなく

自分が何を目指しているのか？

その生き様は、

死ぬとき、

死んだあとから

家族や回りから評価されます。

はじめから「聖人君子」はいません。

誰にだって、過ちを犯し

恥ずかしい行いをし

時には大きな失敗もするでしょう。

周りの人は、それを非難したり、

あなたの存在すら否定したり

誹謗中傷するかもしれません。

私は、高校時代の同級生と再婚し、

二人で暮らしています。

先妻との間に３人の子どもがいます。

「命のリレー」を繋ぐ孫も４人います。

今の妻との間には「命のリレー」

を繋ぐ子どもはいません。

しかし、いや、だからこそ、

今「命のリレー」を走っている

私たち夫婦でなければできないことが

あるはずだと思うのです。

「自分らしく生きられる社会を創る」

ちょっと大袈裟さ過ぎない？

と思われるかもしれません。

でも、ひとりでも多くの人に

「自分らしさ」とは何かをお伝えして

いきたいと思います。

昨日の朝ほどではありませんが、

今日も少しだけ涼しさを感じています。

昼間はまた暑いようです。

体調管理にお氣を付けて

今日も一日、頑張りましょう！

ではでは