【日本人と自己肯定感】No.754｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【日本人と自己肯定感】No.754

2024年08月24日

今、日本人は自己肯定感が低い
国民だといわれています。

いつからそうなったんでしょう？

元々低かったのでしょうか？

日本人は元々自己肯定感が
低かったんでしょうか？

関ケ原の戦いで戦国時代を
終わらせた徳川家康公の旗頭は、

厭離穢土（おんりえど）
欣求浄土（ごんぐじょうど）

でした。

穢れた戦国の世を嫌い
極楽浄土のようなに泰平を目指す

という意味です。

そして実際に、
徳川家康公が描いた世界観を
２６０年もの長きにわたり

パックス・トクガワーナ「徳川の平和」

として実現しました。

当時としては世界的な大都市だった
「江戸」は、文化も栄えていました。

しかし、
明治時代になると盛んに

「ざんぎり頭をたたいてみれば
　文明開化の音がする」

といわれました。

ざんぎり頭とは西洋風に髪を短く
切った髪型のことです。

日本の文化や価値観は、
欧米より低いというニュアンスを
含んでいるように感じます。

江戸時代の丁髷（ちょんまげ）は、
"文明が開化していない"という
印象を強烈に植え付けています。

うがった見方？をすれば、
西洋から言わされていたとも
思えてなりません。

君主主義から国民主権へ

幕府から天皇を象徴とした
政府による中央集権国家に
生まれ変わります。

近代化、工業化が進みます。

元々勤勉な日本人は欧米に
"追いつけ、追い越せ"で頑張ります。

鉄道をはじめ工業化が進み、
急速に近代国家に変貌を遂げます。

まるでサナギからチョウに変態する
かのような変貌ぶりです。

「徳川の平和」を失われ、
日本は再び戦争の時代に突入します。

日清戦争、日露戦争、第一次世界大戦、
第二次世界大戦と激動の時代です。

敗戦した日本は、資本主義に都合の良い
「金太郎あめ」を育て始めます。

森羅万象という宗教観がある日本

自然は「角」や「直線」ではなく
「ゆらぎ」や「曖昧」な世界です。

「自然と一体化」した生活でした。

なので、元々日本には
誰かと誰かを比べるという
発想はなかったように思います。

ひょっとして

士農工商という身分制度、
男尊女卑や家長制度が

あったじゃないかと
指摘されるかもしません。

あの時代の方がよかったと
ないものねだりをするつもり
もありません。

あなたと一緒に考えて
みたいのです。

なぜ、日本人の自己肯定感が
低い時代になってしまったのか？

どうしたらいいのでしょうか？

戦後、順位付けが顕著になり
昭和時代、女性は結婚相手として

高学歴
高収入
高身長

「３高」を選ぶようになりました。

世界にも稀な日本の文化、
日本人の心は疲弊してしまいました。

当然、違った見方もあるでしょう。

私が感じている捉え方だとご理解
ください。

他人と比較すると、
自己肯定感を持ちづらくなります。

神代の国に仏教が伝わり
儒教が伝わり
キリスト教が伝わり

すべてのものを吸収して
我々は生活しています。

それだけ懐が深い国民性

存在そのものが尊い！

それが日本人でしょう。

自己肯定感が低いなんて

哀しすぎます。

こうした現状を踏まえて

どうやったら自己肯定感を

高められるでしょうか？

曖昧で混沌とした世界観には
戻れない時代になっています。

心理学や脳科学など別の
アプローチから検証してみる
価値があるように思います。

そう思いませんか？