オレンジメールにて配信したメルマガのバックナンバーです。

「自立困難なAさんのお話し」

いかがでしたでしょうか？

あなたは「彼女」をどのように
捉えたでしょうか？

「年齢」や「自立が困難な理由」
を頭の中で推測したと思います。

その結果、

あなたが「彼女」を世話をする
ことになった場合に湧き起こる
感情は、A群からC群のうち、
どれに近かったでしょうか？

もう一度、A群、B群、C群を
振り返ってみます。

A群

・気がかりな
・引け目を感じている
・不安な
・のんびりした
・びっくりした
・驚いた
・戸惑った
・丁重な
・ゆっくりな

A群の感情は
戸惑いや驚き、慎重さなど
心の距離感がある「彼女」
への配慮を感じられます。

B群

・敵意のある
・攻撃的な
・憎らしい
・つまらない
・不機嫌な
・ばからしい

それに対してB群は
「彼女」へのネガティブな
感情が目立ちます。


C群

・いとおしい
・愛らしい
・恋しい
・活気のある
・元気いっぱいの
・気力に満ちた
・慎重な
・丁寧な
・のどかな

C群は「彼女」に対して
好意を示し、大切にしたい
豊かな気持ちに溢れています。

今回の問いでは、
説明文だけを読んで
あなたは、頭の中で
Aさんという女性の
人物像を創り上げる
必要がありました。

年齢は？
自立困難な理由は？

あなたはどう捉えたでしょうか？

さて、この説明文の「彼女」は

「赤ちゃん」でした。

こうなると感情の選択肢も
必然的に「C群」になります。

いかがでしたか？

「あぁ～、やっぱりね！」と

思われたでしょうか？

すぐにピンと来ましたか？


それとも

「えっ⁉そうだったんだ」と

思われましたか？


例えば、ひょっとして

何か障害のある人

とか

かなりのご高齢の方

などを想像されたかも

しれませんね。


人は目の前の人を見ているようで
見ていないことがわかっています。

自分の知ってる人に似てるとか

外見から人物像を創り上げてしまい

実体とかけ離れることも
しばしばあります。


先日「メラビアンの法則」を
紹介したばかりですもんね。

「あんな格好してるから
　きっとだらしない人だ」など

人の印象は、話の内容よりも
見た目や印象で決まってしまう

というものでした。

だから立ち居振る舞いや
"馬子にも衣裳"は大切です。

一方で、

「人は見かけによらぬもの」

という諺があります。

容姿などで判断しがちですが、
本当のほんとうのことは
わからないんです。

誰でも必ず自分の価値観を
持っています。

無意識（アンコンシャス）バイアス
と呼ばれています。

人は生まれ育つ過程で
パパ・ママ
おじいちゃん、おばあちゃん
兄弟姉妹
ご近所のおじちゃん、おばちゃん
保育園や幼稚園の先生やお友達
などから始まって
様々な環境や集団から影響を受けます。

その過程で無意識のうちに
刷り込まれた価値観により
自分独自の偏りを持っています。

無意識のバイアスは必ずあります。

私には「偏見はない！」
ということは絶対にありません。

ですから

「普通〇〇」

「一般的には〇△」

などの言葉がすぐに口に出る人は、
自分はかなり偏った見方を
しているかもしれない。

と考えてみてもいいと思います。

自己肯定感の枠組みを
ご説明する上で
避けては通れない
アンコンシャス・バイアス

誰もがみんな
自分だけのモノサシを
持っています。

目の前に起こっていることも
テレビや新聞で報道される
ニュースもみんな自分の色眼鏡
で解釈しながら見聞きしています。

ましてや報道そのものにも
バイアスがかかっているので、
何が真実かはかなり疑わしい。

私はできる限り、
健康のためによく噛んで
食べるよう心掛けています。

情報も同じように
心の健康のために？（笑）

「鵜呑みにしない

　そう報道されている」

くらいに留めるようにしています。

最近流行りの

「〇〇は、△◆だ！」と言ったあと

「しらんけどぉ～」と言うやつ

使い方によっては

ちょっとモヤモヤします（笑）


人のうわさ話も要注意です。

例えば、
複数の人から
Bさんの悪口や
噂話を聞いても

自分で確かめるまでは
単なる情報に留めておくと
決めています。

自分がBさんに接してみて
自分がどう感じかを大切に
したいからです。

さて、いよいよ次回は
自己肯定感の枠組みに
ついてお話しします。

今日も長くなってしまい
ごめんなさい。

ではでは