【家族・地域の繋がりとウェルビーング】No.806｜ソーシャルスタイル（前S-style）メルマガバックナンバー

【家族・地域の繋がりとウェルビーング】No.806

2024年11月12日

困っている人がいたら

助けてあげたいと思うし、

悪いことをしたら

ごめんなさいと言う。

誰もが知っています。

みんな持っています。

でも日常生活の中で

躊躇なくできますか？

躊躇してしまう要因は

なんでしょう？

人と人とのつながりの薄さが

関係していないでしょうか？

11月10日の日曜日に、

私が學んでいる「脳大成理論」

の勉強会がありました。

「可能性創造研究会」という

この勉強会では、毎月、研究会員と

一緒に教育や道徳などに関して

ディスカッションします。

今回、取り上げたテーマのひとつに

東北大学大学院情報科学研究科兼

加齢医学研究所の細田千尋準教授の

グループが行った研究結果がありました。

幼少期に親と過ごした時間や

ソーシャルキャピタルとの繋がりが

大人になってからの認知機能や

ウェルビーングとどのような

関連性があるのか大学生２９２人を

対象に行った調査です。

認知機能との関係も氣になる

ところだと思いますが、

ここでは幸福度との関係に

絞ってお伝えします。

この調査では、

両親以外にも

豊かなソーシャル・キャピタル

（社会関係資本）

（親以外の信頼できる人との繋がり）

をもっていた人は、

大人になってからの幸福度が高いと

いうことがわかりました。

少し言い方を変えると

親と過ごす時間に加えて、

親以外にも信頼できる人との

繋がりを持つことが

成人期のウェルビーングにつながる

可能性があるということです。

親以外の信頼できる人との繋がり

というと、地域の「お祭り」や

「子ども会」などが思い浮かびます。

お祭りを守ることは

日本の伝統文化と

ウェルビーングのために

大切だということが

わかったのです。

人との繋がりは

やっぱり必要です。

核家族化が進み

両親共働きが当たり前の今

自分の子どもとの時間を

作るにも精一杯です。

ましてや地域活動だなんて、

大変だという人が

増えています。

大きな課題だと思います。

では、できることはなにか？

昨年、愛知県のお祭り写真集

「祭りいこまい」が出版され、

愛知県内全小中学校の図書館に

寄贈されました。

私は、愛知が祭りの宝庫だった

なんて知りませんでした。

写真家デン真さんが、

１０年かけてお祭りを追い続けた

次世代に贈る渾身の写真集です。

私もほんの少しだけ応援しました。

デンさんは、仰っていました。

「都会に出た親は、

　子どもの頃、

　お祭りを経験しているが、

　都会で暮らす子どもは

　経験できない。

　だから子どもたちに

　祭りの魅力を伝えたい！」と

見ごたえのある写真集です。

ひとりでは何もできない？

でもひとりでも手をあげないと

なにも始まりません。

ちょっとモヤモヤした

終わり方ですいません。

もし、あなたがやっている

ことがあれば

他の人の勇氣になります。

ご紹介ください。

ご意見をお待ちしています。