税理士 神佐真由美が毎週発信する、会社経営や、家庭経営、そして、人生の経営にちょっと役立つメルマガです。 税務や会計を中心に、日々の仕事での気づきを混ぜながら。

こんにちは！
税理士の神佐真由美です。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。

本日のメルマガの内容です。
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１．売上の方程式　自社でコントロールできる要素はどれ？
２．現在＆これから公募の補助金
３．おすすめ書籍 　世界は見ている、ここが日本の弱点
４．セミナー＆イベント情報
５．活動日記　天草エアラインと四郎の初恋と天草大王

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１．売上の方程式　自社でコントロールできる要素はどれ？

先日、熊本県天草市の本渡商工会議所様で、セミナー講師をしてまいりました！

8/9会社の財務改善と業績回復セミナー | お知らせ,セミナー | 本渡商工会議所 (hondo-cci.or.jp)
http://www.hondo-cci.or.jp/info/2024_8_9seminar/

天草にお伺いするのは、今回で３回目、セミナー講師も３度目の登壇です。

リピートでお招きいただき、ありがたいことです。


そのセミナーでお話したことを、今日は書いてみたいと思います。

お題が売上アップにつながるセミナーを、とのことでしたので・・・

会計の専門家らしく、売上を分解して、一緒に検討していきました。


売上　＝　１）人口　×２）認知率　×３）購入率　×４）購入個数　×５）購入頻度　×６）購入単価

こんな風に分解して、皆さんに聞いてみました。

「どの要素が、自社でコントロールできると思いますか？」

いかがでしょうか。

・　・　・　・　・

１）人口

これはコントロールできないですね。


２）認知率

こちらは、いろんな方法で認知率を上げることができます。

ただ、やみくもに認知率を上げることではなくて、段階があると思います。

知っている：商品やサービスを知っている（見聞きしたことがある）。

よく知っている：それらがどういうものかを知っている。どんなときに役立つかを知っている。

思い浮かべられる：状況によって、購入してもいい候補として思いつく、３本の指に入る。

思い浮かべられるくらいに、記憶してもらえることが理想です。


３）購入率

こちらは、いかがでしょうか。これも、いくつかの要素に分けられますが、コントロール可能です。

これぞ私にピッタリの商品・サービスだわ！と刺さること

相対的に顧客に好意を持たれること

良いクチコミを得られていること

そして、実際に買いたいときに買える状況にあること（リアル・EC限らず）

買うかどうかを判断するための情報が、手に入りやすい場所にあること

何かのきっかけで商品・サービスを知った方が、実際に購入したいと思い、購入できる状況にあること

この動線をちゃんとつくることで、購入率を上げることが可能となります。


４）購入個数

こちらは、いかがでしょうか

毎日1本ビールを買っていた人が、2本を買うようになる・・・ことは考えにくいですね。

よっぽど生活の習慣やスタイルが変わらない限り、個数は増やせないと考えます（もちろん例外はあると思います）。


５）購入頻度

こちらも同じく、毎月1本お醤油を買う方が、半月に1本に頻度が高くなるか・・・というとそうではないですね。


６）購入単価

こちらは原価低減などの企業努力で可能です。

しかも、価格が下がると、「わ！お安くなってる！」と注目しやすくなって、

一時的に買ってもらいやすくなりますが、これをずっとやってしまうと、

商品やサービスの値ごろ感が下がってしまって、その価格でないと買ってもらいにくくなります。

購入単価を下げることは、一時的な施策としてはありかもしれませんが、ずっとやるものではないですね。


ということは、

２）認知率（知っている　＜　よく知っている　＜　思い出してもらっている）

３）購入率（思い出してもらって、自分事と思ってもらって、買える状況をつくること）

が自社でできることになります。

せっかくいい商品やサービスができても、

目に触れてもらったことがあっても、

必要なときに思い出してもらわないといけないし、

思い出してもらっても、アクセスできる場所になければ、売上につながりません。


思い出してもらうことについては、こちらのバックナンバーにも書きました。
第243号★知ってる？覚えてる？思い出せる？～コーヒーのサブスク体験から～

認知率と購入率については、こちらも関連する記事です。
第244号★お客様に思い出してもらえたらお買い上げ？思い浮かべる確率と、実際に購入してもらえる確率の違いとは


認知率や購入率を上げるための活動こそ、KPIとして管理していかないといけないと思います。

私たちの仕事は、どうしても結果となる売上などの数値を見てしまいますが、

その前の活動や、その活動が作り出そうとしている認知率や購入率はどうか、

ここも見ていきながら、数字を見ていきたいと思っています。

特に、経営計画（何をやるか）を考えるには、欠かせない検討事項と思います。


余談ですが・・・

認知率は、思い出してもらうレベルまで・・・ということを考えていたら、ダイキンのエアコンのCMが目につきました。

エアコンの購入頻度って、10年に1回もないですよね？

その10年に1回の購入機会を逃さないために、ダイキンさんはぴちょん君を使って宣伝しているのですね。

認知度を上げて、思い出してもらう率を上げるための努力をしてるんだなと思いました。


売上　＝　１）人口　×２）認知率　×３）購入率　×４）購入個数　×５）購入頻度　×６）購入単価

このうちコントロールできる　２）認知率　３）購入率　６）購入単価　について、お話しました。

また、良い事例があれば、ご紹介したいと思います。

少しでもご参考になりましたら、嬉しいです。



２．現在＆これから公募の補助金


・New！中小企業省力化投資補助金（第二次公募は9月24日締切）
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、
IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品の導入を支援いたします。
↓カタログの内容が増えています！↓
https://shoryokuka.smrj.go.jp/product_catalog/


・New！中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金 （第3次公募はいつ？）
https://seichotoushi-hojo.jp/
補助上限が50億円で、10億円以上の投資が対象となります。


・事業承継・引継ぎ補助金（次回第９次公募　詳細未公開)
https://jsh.go.jp/r5h/
2019 年 9 月 17 日～2024 年 9 月 16日に事業承継をした
事業承継者の新しい取り組み支援（経営革新支援）や、
M＆Aにかかる費用の支援（専門家活用型）があります！


・事業再構築補助金（第１３回は未定）
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/


・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
（第19次締切はまだこれから）
https://portal.monodukuri-hojo.jp/schedule.html


・小規模事業者持続化補助金（第17回公募　Coming soon）
https://s23.jizokukahojokin.info/


・技術開発を支援するサイト（研究開発を支援する補助金など）
https://sbir.smrj.go.jp/index.html


・支援情報ヘッドライン | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html


・令和6年度業務改善助成金（令和6年12月27日まで）
事業場内で、最も低い賃金（事業場内最低賃金）を30円以上引き上げ、
生産性向上に資する設備投資等を行った場合に、その設備投資等にかかった費用の一部を
助成する制度です（最大600万円）。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03.html



３．おすすめ書籍　世界は見ている、ここが日本の弱点

世界は見ている、ここが日本の弱点
著：中川浩一さん
https://amzn.asia/d/d9o3KUP

（本の紹介より）
世界のインテリジェンスの最前線を熟知する、元外交官が包み隠さず明かす！
「にこやかに円卓につきながら、その下では蹴り合いをしている」と評される外交。
敵対的な国は勿論、友好国や同盟国でさえも〝弱点〟を虎視眈々と突こうとしている……我が国の弱点は何か？
我々は一体何をなすべきか？

★手に取ったきっかけ

どのようなリスクを我が国は抱えているのか？をいろんな視点で把握したいと思い、手に取りました。

★おすすめポイント

客観的に我が国の弱点、おかれてる状況がわかりやすく、危機感を持つことができました。
たとえば、食料の自給率37％という事実は、もし何かあればすぐに食料不足に陥るリスクがあるということです。
また、核シェルターがないことも、諸外国に比較すればあり得ないことのようです。
世界情勢が変わっていくなかで、何に注視すべきか、とても考えさせられました。


４．セミナー情報＆イベント情報

★大阪産業創造館様　主催セミナー★

今年度下半期に管理会計シリーズのセミナーを予定しております。
また日程等決まりましたら、お知らせ申し上げます。

産創館には、お役に立つセミナーがたくさん企画されています。
https://www.sansokan.jp/events/?ym=2024-07


５．活動日記　天草エアラインと四郎の初恋と天草大王


天草に行ってきたというお話を冒頭に書きました。

天草に行くには、大阪空港から、天草エアラインという小さな航空会社を利用します。

13人×４列の52人定員の「みぞか号」に乗って、熊本経由で天草空港で行きました。

天草空港に離着陸する飛行機は、この「みぞか号」だけです。

「みぞか」というのは熊本の言葉で「かわいい」という意味だそうで、

その名の通り、「みぞか号」はとてもかわいい飛行機です。

小さな飛行機ながら、天草の人たちにとっては欠かせない足になっているようです。


天草といえば、天草四郎が有名ですね。

天草でしか買えない「四郎の初恋」というイチジクを使ったお菓子があるのですが、

3回目の来訪で、やっと空港で買うことができました。


天草には近年復活させた地鶏「天草大王」がいます。

90センチもある大きな鶏で、大王という名を称するのにピッタリです。

セミナー後に開いてくださった懇親会で、天草大王を使ったお料理をいただくことができました。


時間の関係上、あちこちめぐることはできなかったのですが、天草はとても豊かな地域だと思いました。

自然もあり、名物もあり、見るべきところも多くあり、そして、天草エアラインあり。コンテンツ満載の地域です。

私はたまたま仕事で訪れることがあって知りましたが、

多くの方は、社会の教科書で、天草四郎を知って、天草を知っている人が多いのだと思います。

認知度は高いけれど、まだまだコンテンツは知っていただく余地があるかもしれないですね。

おいしいお魚も地鶏もあるし、食べ物も豊か、イルカも見られるし、見どころ満載です。

何が言いたかったかというと、天草エアラインに乗って、ぜひ一度訪れていただきたい魅力的な地域ですよ！ということでした。



本日もお読みいただき、ありがとうございました。

今週も皆さんにとって、

たくさんよきことがありますように！

いってらっしゃい！


　　神佐　真由美


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