第342号★今年度の最低賃金の改定額がほぼ決まりました。全国加重平均55円(4.9%)のアップです/じつは残酷な「ほめ育て社会」/令和8年熊本地震 心よりお見舞い申し上げます【税理士 神佐真由美】
税理士の神佐真由美です。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。
本日のメルマガの内容です。
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1. 今年度の最低賃金の改定額がほぼ決まりました。全国加重平均55円(4.9%)のアップです
2.現在&これから公募の補助金
3.おすすめ書籍 じつは残酷な「ほめ育て社会」
4.セミナー&イベント情報
5.活動日記 令和8年熊本地震 心よりお見舞い申し上げます
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今日はAI活用について、フォーカスした内容です
NotebookLMというAIで今回のメルマガをポッドキャスト風にしました。
https://notebook.google.com/notebook/d2006707-df96-4e5d-ba2c-0546cf4c58f9/artifact/ab01530c-14f5-4a93-a97f-ee6980ecd01c?utm_source=nlm_web_share&utm_medium=google_oo&utm_campaign=art_share_1&utm_content=&utm_smc=nlm_web_share_google_oo_art_share_1_
1.今年度の最低賃金の改定額がほぼ決まりました。全国加重平均55円(4.9%)のアップです
先週、今年10月からの最低賃金の引上げ額が決まりました。
2026年7月28日、中央最低賃金審議会が2026年度の最低賃金引き上げの目安を答申しました。
全国加重平均は1,176円。前年から55円、率にして4.9%の引き上げです。
「え、また上がるの?」と思われた方も多いと思います。
実際、2025年度は全国平均1,121円(前年から+66円、+6.3%)と過去最大級の上げ幅でした。
今回は伸び率こそやや落ち着きましたが、それでも6年連続の大幅アップに変わりありません。
労働者側は75円のアップを要求していたようですが、
使用者側は中東情勢を注視するように訴え、妥協点を探ったような帰結となります。
まだ決定ではなくて、この答申を受けて、8月に地方審議会が決めます。
昨年は近隣の県への人材流出を懸念して競争が激化し、39都道府県で国の目安を上回る改訂となりました。
また、都道府県によって、適用時期を遅らせるということも起こりました。
石破前政権では、最低賃金を2030年までに全国平均1,500円にすることを目指していました。
この達成には年平均7%を超える引き上げが必要でした。
高市早苗政権は21日に閣議決定した骨太の方針と日本成長戦略で
「遅くとも30年代前半のできるだけ早期に」と時期を事実上遅らせています。
30年度に実現する場合には年平均6.0%、34年度なら3.3%の上げ幅で達成できることとなります。
とはいっても、最低賃金の引上げは毎年続く、ということは間違いなさそうです。
今年だけ乗り切れば終わる話ではない、ということです。
パート・アルバイトを含め、時給で働く従業員がいる企業は、10月以降の賃金体系を今のうちに点検しておく必要があります。
最低賃金と同じくらい、経営に影響があるのは年金制度改正法です。
2025年6月に成立し、2026年4月から段階的に施行されているこの法律、
中身を見ると中小企業の人件費に直結する項目が並んでいます。
・社会保険の加入対象拡大(いわゆる「106万円の壁」の撤廃を含む)
→パート・アルバイトの社会保険加入が今まで以上に進み、事業主負担が増える可能性があります
・標準報酬月額の上限引き上げ(2027年9月〜2029年9月にかけて段階的に65万円→75万円へ)
→管理職や高収入層を抱える企業ほど、厚生年金保険料の事業主負担が確実に増加します
最低賃金も、社会保険料率も、経営者が交渉して決められるものではありません。
さらに、最低賃金は今後数年、確実に上がり続けます。
これらは、構造的に続くトレンドです。
今やるべきは、人件費を起点にした「中期経営計画」だと思います。
最低賃金の引き上げに伴い、最低賃金の人だけを気にするのではなく、他の従業員の給与にも配慮する必要も考えられます。
先が読めているからこそ、今のうちに手を打てる、というのが最低賃金や年金制度改正の"数少ない良い点"です。
急な法改正と違い、数年先までのスケジュールがすでに公表されています。
具体的には、次の3ステップから始めることをおすすめします。
1)現状把握:時給・月給別の人件費、社会保険加入者数と等級分布を一覧化する
2)将来試算:最低賃金の想定上昇率(年4〜6%程度)と、社会保険料の上限引き上げスケジュールを当てはめ、3〜5年後の人件費総額を試算する
3)打ち手の検討:価格転嫁の余地、生産性向上(省人化・業務効率化)、採用・シフト設計の見直しなど、
人件費増加を吸収する方法を複数案で用意する
これを単年度の予算ではなく、3〜5年の中期経営計画として組み立てておくことが重要です。
人件費という「決まった上昇曲線」がある以上、
それを前提にした売上計画・価格戦略・採用計画を今のうちに描いておけるかどうかが、
数年後の経営の余力を大きく左右します。
最低賃金の引き上げ目安が出た「今週」は、来期以降の人件費を見直す絶好のタイミングです。
年金制度改正法による社会保険料負担の増加スケジュールも、すでに数字として見えています。
「まだ先の話」ではなく、「もう始まっている話」として、人件費から逆算した中期経営計画づくりに、
この機会にぜひ着手してみませんか。
2.現在&これから公募の補助金や融資制度
・業務改善助成金|厚生労働省(9月1日から申請受付開始)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03.html
・・【大阪府限定】中小企業の賃上げ促進支援について
賃上げのための財源をつくるための取組を支援する補助金が複数あります。
https://www.pref.osaka.lg.jp/o110050/keieishien/chinagepackage.html
・https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/07_keieisien_m.html
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/07_keieisien_m.html
社会的、経済的環境の変化などにより、一時的に業況の悪化を来している事業者が経営基盤の強化を図るために活用する資金の融資制度です。
今回の中東情勢の影響を受ける方についても、ご相談を受け付けています。
・中小企業新事業進出補助金 (次は第5次公募)
既存の事業とは異なる、新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援
https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/
・デジタル化・AI導入補助金2026(第4次8月25日締切)
https://it-shien.smrj.go.jp/
・中小企業省力化投資補助金(一般型は第7次公募7月31日締切)
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、
IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品の導入を支援いたします。
カタログ型と一般型があります。
カタログ型は締切がなく、随時申請です。
・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第23次公募8月上旬締切)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
・小規模事業者持続化補助金(11月15日締切)
一般型
https://r6.jizokukahojokin.info/
創業型
https://r6.jizokukahojokin.info/sogyo/
・支援情報ヘッドライン | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html
地域の公募情報も手に入ります。
中東情勢に関する支援情報 | -中東情勢に関する支援情報 |
https://j-net21.smrj.go.jp/chuto_josei/index.html
・近畿経済産業局「中東・ウクライナ情勢・原油価格上昇等に関する特別相談窓口」
https://www.kansai.meti.go.jp/
3.おすすめ書籍
じつは残酷な「ほめ育て社会」
著:榎本博明さん
https://bookplus.nikkei.com/atcl/column/032900009/042401266/
(本の紹介より)
我々はいつの間にか「ほめて育てる社会」に慣れ、叱る・叱られることが本当に下手になってしまった。
しかし、今後待っているのは、自分から奮起することができない人はおいていかれる残酷社会だ。
叱られることがないので現状で満足してしまう人と、自分を成長させたいと努める人との差が、知らぬ間に大きくなってしまう社会である。
自分で能力を伸ばす意識が習慣化できていない人は、自分を成長させることができなくなる。
そのために特に必要となる力は、レジリエンス(立ち直る力)とメタ認知が代表的なものになるだろう。
どんなに自分が追い込まれても、自分から立て直す能力、また、周囲における自分の立ち位置を把握し、何をしていくべきかを意識できる力が求められる。
★手にとったきっかけ
最近の若い人は叱られていることに慣れていない とか
ほめて育てないと・・・ とよく聞くのですが、
時には悔しい思いをして「なにくそ!」と奮起することも
人の成長には必要なのではないか、との仮説から。
★おすすめポイント
・ほめ育てのネガティブなポイント
ほめないとやる気が出ない人になる
レジリエンス(回復力・立ち直る力)が鍛えられない
メタ認知が機能せず、注意すべき点がわからなくなる
・予測がつかない社会こそ大事なこと
感情コントロール力を高め、感情ではなく論理で反応する
不安や自信のなさが仕事力向上につながる
未熟ながらも向上を目指して頑張る自分を肯定する
4.セミナー情報&イベント情報
★大阪産業創造館様 主催セミナー★
今年度も管理会計系セミナー企画予定です。
◆8月24日14:00~16:30
【ものづくり企業の収益力改善プログラム】
製造業の財務分析入門 コストダウンの「種」を見つける!製造原価報告書の読み解き方 https://ebis.obda.or.jp/service/504795/detail
10月以降は管理会計系セミナーシリーズを予定しております!
・産創館には、お役に立つセミナーがたくさん企画されています。
https://www.sansokan.jp/events/
5.令和8年熊本地震・・・心よりお見舞い申し上げます
大きな地震が熊本でありました。
被害を受けられた皆さまに心よりお見舞い申し上げます。
時間が経つにつれ、明らかになる被害状況。
報道を見ては、本当に心を痛めています。
どれだけ地震が恐ろしいものなのか、2024年元旦の地震で体験しました。
このような大きな災害があると、その災害前と災害後で、時代が変わってしまったかのような、
時間の断絶を感じてしまいます。
もう、地震の前には戻れないんだ・・・という何とも言えない悲しみとやるせなさを、今もずっと持ち続けています。
今回被害に遭われた皆さんに、一刻も早く、少しでも穏やかな日常を取り戻すことができますように。
そう願わずにはいられません。
日常に戻ると忘れてしまうものですが、災害はいつ起こるか本当にわかりません。
能登の地震の直後に書いたメルマガでは、日ごろからどんなことを備えた方がいいのか、実体験を踏まえてまとめています。
第228号★能登帰省中に地震に遭った経験からお話できること(できる備えは?)
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/1703524
よかったら、ご覧くださいね。
多くの人が能登に心を寄せ、支援してくださったように、
私も、熊本・九州に心を寄せ、できることをし、時期が来たら出かけ、応援したいと思います。
いつも、そして本日もお読みいただき、ありがとうございました。
今週も、皆さんにとって、たくさんよきことがありますように!
いってらっしゃい!
神佐 真由美
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