第340号★1人で1,000人分の仕事をする時代に!?孫正義氏の講演から学ぶ、これからの経営とビジョン/AIで価値を生み出す思考と技術/実際にAI社員が活躍している現場から【税理士 神佐真由美】
税理士の神佐真由美です。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。
本日のメルマガの内容です。
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1. 1人で1,000人分の仕事をする時代に!?孫正義氏の講演から学ぶ、これからの経営とビジョン
2.現在&これから公募の補助金
3.おすすめ書籍 AIで価値を生み出す思考と技術
4.セミナー&イベント情報
5.活動日記 実際にAI社員が活躍している現場から
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今日はAI活用について、フォーカスした内容です。
NotebookLMというAIで今回のメルマガをポッドキャスト風にしました。
https://notebooklm.google.com/notebook/ee7c6451-1168-4168-98d1-dadb89eb44b3/artifact/c7887ecc-25b4-4e64-ab38-45910676c613?utm_source=nlm_web_share&utm_medium=google_oo&utm_campaign=art_share_1&utm_content=&utm_smc=nlm_web_share_google_oo_art_share_1_
1.1人で1,000人分の仕事をする時代に!?孫正義氏の講演から学ぶ、これからの経営とビジョン
6月は、大企業の株主総会が多くあります。
最近では、株主総会のアーカイブをHPに置いている会社も多く、これを見るのが楽しみでもあります。
大企業のトップがどんなことを考えているのか?それを知るチャンスです。
その中でも、今日は、ソフトバンクグループの孫正義さんの講演を取り上げてみたいと思います。
第46回定時株主総会(ソフトバンクグループ)
https://group.softbank/ir/investors/shareholders/2026
ASI時代が来る中で、4つの領域で世界一を目指す ―ソフトバンクグループ株式会社 第46回定時株主総会 | AIに対する考え | AI⇒SoftBank Group
https://ai.softbank/insights/023/
2026年6月24日、ソフトバンクグループ(SBG)の第46回定時株主総会で、
孫正義氏は「16年後にグループ価値を1,000兆円にする」という壮大なビジョンを掲げました。
桁違いのスケール感の話に聞こえますが、そこで語られたAIの見立てや経営姿勢は、示唆に富むと思います。
孫氏は「日本経済の30年間の停滞は、大企業経営者にビッグビジョンが足りなかったからだ」と述べました。
期限と数字を伴う明確な未来像を、社内外に向けて具体的に語る姿勢は、規模を問わず経営に力を与えると思います。
「5年後にこういう会社にする」「この分野で地域一番になる」といった具体的なビジョンを、
経営者自身が言葉にして発信し続けることは、
社員のモチベーションや採用力、取引先からの信頼にも直結します。
孫氏が19歳で立てた「人生50カ年計画」を、状況の変化に応じて70代まで柔軟に修正したように、
ビジョンは一度掲げたら固定するものではなく、更新し続けるものだという姿勢も参考になります。
孫氏は、AIの進化を「生成AI(会話・画像・動画の生成)」から
「エージェンティックAI(自律的に考え、24時間働き続けるAI)」、
さらにその先の「ASI(超知性)」「フィジカルAI(ロボット)」へと段階的に進むと説明しました。
これまで専門部署や潤沢な人員を持つ大企業だけが持てた
経理・法務・マーケティングなどの専門知識や実行力を、
AIエージェントが低コストで補完してくれる時代が来ます。
人手不足や後継者不足という中小企業の慢性的な課題こそ、
AIやロボットの恩恵を最も受けやすい領域だという見立てもあります。
孫氏自身、「AIバブル論」に対して「AI革命はまだ始まったばかり」と明言しており、
目先の流行と捉えず、中長期の構造変化として準備を進める価値があります。
孫氏は「1人の人間が1,000人分の仕事をこなせるようになる」と語りました。
経営者が注目すべきは、AIが自ら考えて自律的に行動を起こす点です。
細かい指示を出さずとも、ゴールを共有すればAIが24時間休まず自発的に働き続けるようになります 。
これにより、1人の人間が1,000人分の仕事をこなす「スーパーホワイトカラー」が誕生すると孫氏は説いています 。
また、フィジカルAIについても。
知能だけのAIに、ロボットという「身体」が加わる「フィジカルAI」が、
人手不足や生産性の課題を解決する鍵となります 。
工場での自律稼働、災害現場での救助、建築現場や介護、農業など、
人間が「危険・きつい」と感じていた領域は、すべて超知性を備えたロボットが担う部分が圧倒的に増えると 。
孫氏は、すでに「AI(ロボット)がAIロボットを量産する」段階に入っていることを示唆しています 。
中小企業ではこれを
「限られた人数でも、AIと組んで大企業並みの仕事量・品質をこなす」
という形で先取りできるのではないでしょうか。
孫氏自身が週末に何時間もAIと対話し、社内議論の壁打ち相手としても日常的にAIを使っているように、
経営者自らがAIを使い倒す習慣を持つことが、少人数でも戦える武器になるのではと思います。
また、孫氏が語った「オセロの四隅を押さえる」戦略、つまり限られた資源をどこに集中して投下するかを明確にする発想。
リソースが限られる中小企業では、
すべてを自前でやろうとせず、AIに任せる領域と自社が磨くべき強みの領域を明確に切り分けることが、
これからの経営を考えるうえでの実践的な指針になるのではと思いました。
まとめると、
・数字と期限を入れた自社のビジョンを、一度言葉にして社内外に発信してみる。
壮大でなくてよく、「いつまでに、何を、どのくらい」を明確にすることが第一歩です。
・自社の強みが「今持っている資産(金の卵)」なのか、
「それを生み出し続ける仕組み・人(ガチョウ)」なのか。
もちろんどちらも大事です。それを把握して、後者への投資を意識する。
・定型的な事務、情報収集、一次対応など、AIエージェントに任せられそうな業務を洗い出し、小さく試してみる。
人手不足対策として最も着手しやすい領域です。
・すべてを自前で抱え込まず、「自社が集中すべき領域」と「AIや外部に任せる領域」を線引きする。
・ビジョンや計画は一度決めて終わりにせず、半年〜1年単位で見直す機会を意識的に設ける。
ここから想像すると、働く人もその働く心構えが変わってくるように思います。
・AIを「答えをもらう道具」ではなく「一緒に考える相棒」として、日々の業務や意思決定の壁打ち相手にする習慣をつける。
・自分の専門性や強みを明確にし、AIと組み合わせることで
「一人で何人分の成果を出せるか」を意識して仕事の進め方を見直す。
・変化のスピードが速い時代だからこそ、新しい技術トレンドを恐れず、まず自分で触ってみる姿勢を持つ。
・「金のためではなく、誰かを幸せにするために働く」という原点を、自分の仕事の意味づけとして持っておく。
(孫氏は父から「金のための人生を生きるな。人を幸せにするために生きろ」と言われたことに触れつつ、
お金のためではなく、人々が幸せになるために、AI革命や情報革命を行うのであると説明されていました。)
AIに仕事を奪われるのでは?と恐れるのではなく、
これをどんな機会にしてやろうか?と。
まだまだ始まったばかり。
決して考えることをやめず、これまでできなかったことができることを
おもしろがり、変化を味方につけていきませんか。
なお、最後の活動日記は、実際にAIが活躍している現場を拝見した感想と考察です。
2.現在&これから公募の補助金や融資制度
・【大阪府限定】中小企業の賃上げ促進支援について
賃上げのための財源をつくるための取組を支援する補助金が複数あります。
https://www.pref.osaka.lg.jp/o110050/keieishien/chinagepackage.html
・https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/07_keieisien_m.html
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/07_keieisien_m.html
社会的、経済的環境の変化などにより、一時的に業況の悪化を来している事業者が経営基盤の強化を図るために活用する資金の融資制度です。
今回の中東情勢の影響を受ける方についても、ご相談を受け付けています。
・中小企業新事業進出補助金 (次は第5次公募)
既存の事業とは異なる、新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援
https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/
・デジタル化・AI導入補助金2026(第3次7月21日締切)
https://it-shien.smrj.go.jp/
・中小企業省力化投資補助金(一般型は第7次公募7月31日締切)
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、
IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品の導入を支援いたします。
カタログ型と一般型があります。
カタログ型は締切がなく、随時申請です。
・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第23次公募8月上旬締切)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
・小規模事業者持続化補助金(11月15日締切)
一般型
https://r6.jizokukahojokin.info/
創業型
https://r6.jizokukahojokin.info/sogyo/
・支援情報ヘッドライン | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html
地域の公募情報も手に入ります。
中東情勢に関する支援情報 | -中東情勢に関する支援情報 |
https://j-net21.smrj.go.jp/chuto_josei/index.html
・近畿経済産業局「中東・ウクライナ情勢・原油価格上昇等に関する特別相談窓口」
https://www.kansai.meti.go.jp/
・中東情勢関連対策ワンストップポータル(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/chuto_josei/index.html
3.おすすめ書籍
AIで価値を生み出す思考と技術
著:諌山圭司さん 福田匠磨さん
https://www.sbcr.jp/product/4815640026/
(本の紹介より)
生成AIの時代にはアウトカム(価値)が必要だ。
生成AIが当たり前になった今、ビジネスで差がつくのは
単に仕事の効率化や速さを追求する活用スキルだけではありません。
あなたのAI活用は新しい価値を生み出せていますか?
「AIは使えているけど、成果が作業効率化止まり」
「AI活用が目的になっていて、課題解決に結びつかない」
「活用事例やプロンプトが属人化してチームで共有できずにいる」
「そもそもAIで生み出せる新しい価値が見つからない」
本書では、特に「ビジネスマンとして何を知っておくべきか」に焦点を絞って
解説する内容を厳選し、わかりやすい解説に努めました。
● 知っていると役立つ生成AIの基礎知識を学ぶ「基礎編」
● 生成AIとどう向き合っていくかを学ぶ「思考編」
● 生成AIを仕事で使いこなすコツを学ぶ「技術編」
★おすすめポイント
・「AIで何ができるのか」ではなく、「AIで価値を生むにはどう考え、どう動くか」
・思考力がある人は、AI検索で「問いを更新できる」
思考力が弱いと、AI検索は要約マシンで表層的となる。
思考力とは、「わかっていないことを自覚する力」
・AIをうまく使いこなす人は、目的と前提を言語化する習慣がある人
AIのアウトプットのよしあしは、性能よりも、「どんな指示を出したのか」に依存する。
あいまいな指示と、Why-What-Howの順で整理をして指示するかの雲泥の違い
・生成AIは必須インフラとして考える
PCやインターネットと同じように、なくても何とかなるものから、必須なもの、使えて当たり前のものになる。
全社一斉導入は混乱を招く。アーリーアダプター(新しいものに前向き)なメンバーから。
→必須インフラになる前提で、情報の取扱いルールやセキュリティの確保は必須。
ビジネス現場で使いこなすには、より深い思考力と組み立て力が必要だと思います。
では、どんなスキルがより必要になるのかを、わかりやすく説いた書籍でした。
4.セミナー情報&イベント情報
★大阪産業創造館様 主催セミナー★
今年度も管理会計系セミナー企画予定です。
◆無事終了です!7月16日14:00~16:30
【はじめての○○セミナー】 きちんと押さえたい!経営者のための資金繰り基礎知識
https://ebis.obda.or.jp/service/47023/detail
◆8月24日14:00~16:30
【ものづくり企業の収益力改善プログラム】
製造業の財務分析入門 コストダウンの「種」を見つける!製造原価報告書の読み解き方 https://ebis.obda.or.jp/service/504795/detail
10月以降は管理会計系セミナーシリーズを予定しております!
・産創館には、お役に立つセミナーがたくさん企画されています。
https://www.sansokan.jp/events/
5.実際にAI社員が活躍している現場から
AIの進化は本当に目覚ましい、と毎日のように驚いています。
先日、お客様先での社内SNSを見せていただきました。
そこで発言している1人がAI社員です。
まるで1人の社員のように、仕事の依頼を受け、タスクをこなし、完了させ、
アウトプットの報告をしていました。
話し言葉で依頼をすると、話し言葉で報告をしてくれる。
確認すべき事項があれば、それを列挙し、答えやすいように、質問してくれる。
1人の優秀な社員のような存在です。
孫さんのいうように、1人で1,000人分の仕事をするようになる、というのも、あり得る世界だなぁと思いました。
日本ではAI活用が他の国と比較すると、まだまだ進んでいないという記事を見かけたことがありますが、
それは、日本特有の「ハイコンテキスト文化」があるからではないかと思いました。
「いい塩梅で」という言葉が日本独特であるように、
あ、うんの呼吸というか、すべてを伝えずとも分かってしまう、
たとえ、主語がなくても、あれやこれを多用しても、話が成り立ってしまう。
だから、AIに任せるために言語化するというのは、けっこう負荷のかかる仕事なのかもしれません。
AI社員に仕事をしてもらうには、それを明確に伝えるための言語化と、明確な仕事の対象(データ)が必要となります。
普段から業務について、マニュアルがあったり、フローが明確なものは指示がしやすいですが、
特定の人の頭の中にあるものは、言語化するプロセスを経ないと、お任せができません。
それって、仕事を分担するのがAIか、他の人かの違いで、今までも言われてきたことかもしれません。
ということは、価値あるAI活用を考えた場合、
自分にしかできない、わからないという属人的な状態を脱却することが欠かせないことになります。
特に、「自分でやった方が早いし」とついつい自分でやってしまうマネージャーは、これを機会に見直しが必要です。
はい、その見直しが必要な人って、実は私のことです。
多少負荷がかかっても、やっていることを言語化、体系化、明確化していくことにチャレンジし、
多くの価値を生み出せるようになりたいと思います。
いつも、そして本日もお読みいただき、ありがとうございました。
今週も、皆さんにとって、たくさんよきことがありますように!
いってらっしゃい!
神佐 真由美
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