第337号★【後編】忙しいのに、利益と時間が残らないのはなぜか?ドラッカー先生に学ぶ「仕分け」と「廃棄」の経営/本を読めなくなった人たち/明日やろうはばかやろうというタスク管理研究中【税理士 神佐真由美】
税理士の神佐真由美です。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。
本日のメルマガの内容です。
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1. 【後編】忙しいのに、利益と時間が残らないのはなぜか?ドラッカー先生に学ぶ「仕分け」と「廃棄」の経営
2.現在&これから公募の補助金
3.おすすめ書籍 本を読めなくなった人たち コスパとテキストメディアをめぐる現在形
4.セミナー&イベント情報
5.活動日記 明日やろうはばかやろうというタスク管理研究中
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1.【後編】忙しいのに、利益と時間が残らないのはなぜか?ドラッカー先生に学ぶ「仕分け」と「廃棄」の経営
前々回は、ドラッカー先生の「コストは作業量に比例する」
という言葉を手がかりに、社員の時間がどこに使われているかを棚卸しする方法をお届けしました。
第335号★【前編】忙しいのに、利益と時間が残らないのはなぜか?ドラッカー先生に学ぶ「時間の棚卸し
https://mail.os7.biz/b/JaJ8/2014139
今回はその続きです。
洗い出した仕事を「仕分け」して、
「何をやめて、どこに集中するか」を決めるお話です。
1)洗い出した仕事を、4つに分けてみる
ドラッカー先生は、コスト(=仕事)を、4つに分類することを勧めています。
(1)生産的コスト
お客様が対価を払ってくれる価値を生む仕事。
製造、施工、提案、サービス提供など。
(2)補助的コスト
それ自体は価値を生まないが、事業に必要な仕事。
受注処理、配送手配、請求・経理事務など。
(3)監視的コスト
悪いことが起きないように見張る仕事。
検品、チェック、承認手続き、各種の管理など。
(4)浪費的コスト
何も生んでいない仕事。
誰も読まない報告書、結論の出ない定例会議、惰性で続けている作業…。
この分類が効くのは、種類によって打ち手がまったく違うからです。
・生産的コスト → 削るのではなく、もっと成果を高める
・補助的コスト → なるべく少ない手間で済むよう簡素化
・監視的コスト → 本当に必要な分だけに最小化
・浪費的コスト → 効率化ではなく、なくす
特に注意したいのが浪費的コストです。
ドラッカー先生はこう戒めています。
「そもそもやる必要のないことを効率よく行うことほど、無駄なことはない」
無駄な仕事を「速くこなせるように改善」しても、無駄であることは変わりません。
まず問うべきは「速くできないか」ではなく、「そもそも要るのか」なのです。
2)コスト管理の5つの原則
ドラッカーは『創造する経営者』で、コスト管理の原則を示しています。
要点は次の5つです。
(1)大きなコストに集中する
小さな費目を削っても、効果は知れています。
金額の大きいところから手をつける。
(2)種類の違うコストは、違う方法で管理する
先ほどの4分類の通り、生産的な仕事と浪費とでは、やるべきことが正反対です。
種類が違うコストについては、そもそも使う費目(勘定科目)を分けることをおすすめしています。
(3)コストは事業全体で捉える
自部門のコストを削った結果、他部門や取引先の手間が増えていては意味がありません。
(4)最も効果的なコスト削減は、活動そのものの廃棄
「全部門一律10%カット」は、成果が出ている部門も、そうでない部門も同じに扱うことになってしまいます。
削るなら、活動ごと「やめる」ことを検討すること。
(5)コストを切り詰めるより、成果を上げることに資源を使う
コスト削減は守りにすぎません。
浮いた時間とお金をどこに振り向けるかが本番です。
明日の仕事を生み出すために、使いたいものです。
3)「体系的廃棄」──やめることを先に決める
では、何をやめるか。
ドラッカー先生が提案するのは、すべての活動に対して、こう問うことです。
「もし、まだこれをやっていなかったとして、今から新たに始めるだろうか?」
答えがノーなら、それは廃棄の候補。
いつの間にか、これまでの流れで続けている商品、習慣になっているの業務など・・・
多くの会社にも隠れているような気がします。
ポイントは「体系的」に、つまり気が向いたときではなく、年に一度など定期的に問う仕組みにすること。
問題が起きてから慌てて整理するのではなく、健康診断のように習慣にするのです。
4)「機会への集中」──空いた時間を、どこに注ぐか
そして空いた時間や人手を、どこに振り向けるか。
ドラッカー先生の答えは明快で、「問題の解決ではなく、機会に注げ」です。
問題を解決しても、元の状態に戻るだけかもしれません。
成果を生むのは、伸びているお客様、求められている商品、
これから育つ分野──つまり「機会」のほうです。
優秀な人ほど厄介な問題対応に吸い込まれがちですが、それは会社の宝の使い方として、実はもったいない。
手間に見合わない取引は、値上げの相談や、最低注文ロットの設定で「儲かる取引」に変える。
それが難しければ、勇気をもって手放す。
そして空いた時間は、穴埋めではなく、いちばん成果が見込めるお客様・商品に集中投下する。
やめることを先に決めるから、大切な仕事に時間を注げる。
この順番が肝心です。
5)頑張りを増やすのではなく、時間の使い道を変える
前後編を通じてお伝えしたかったのは、生産性向上の本命は、
もっと頑張ることではなく、いまある時間を、成果を生む仕事に寄せることだ、ということです。
成果が上がらない仕事から解放された時間は、
大切なお客様へのサービス向上にも、社員の余裕にも、賃上げの原資にもつながっていきます。
「もし、まだやっていなかったとしたら、今から始めるだろうか?」
この問いを、ぜひ自社の仕事に向けてみてください。
次回は、気になるニュース
多数決制の債務減免「2年後に倒産しそう」なら利用可 新制度で目安
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA175FJ0X10C26A6000000/
こちらについて取り上げてみたいと思います。
2.現在&これから公募の補助金や融資制度
・・【大阪府限定】中小企業の賃上げ促進支援について
賃上げのための財源をつくるための取組を支援する補助金が複数あります。
https://www.pref.osaka.lg.jp/o110050/keieishien/chinagepackage.html
・https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/07_keieisien_m.html
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/07_keieisien_m.html
社会的、経済的環境の変化などにより、一時的に業況の悪化を来している事業者が経営基盤の強化を図るために活用する資金の融資制度です。
今回の中東情勢の影響を受ける方についても、ご相談を受け付けています。
・中小企業新事業進出補助金 (次は第5次公募)
既存の事業とは異なる、新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援
https://shinjigyou-shinshutsu.smrj.go.jp/
・デジタル化・AI導入補助金2026(第3次7月21日締切)
https://it-shien.smrj.go.jp/
・中小企業省力化投資補助金(一般型は第7次公募7月下旬締切)
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、
IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品の導入を支援いたします。
カタログ型と一般型があります。
カタログ型は締切がなく、随時申請です。
・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第23次公募8月上旬締切)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html
・小規模事業者持続化補助金(11月15日締切)
一般型
https://r6.jizokukahojokin.info/
創業型
https://r6.jizokukahojokin.info/sogyo/
・支援情報ヘッドライン | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html
地域の公募情報も手に入ります。
中東情勢に関する支援情報 | -中東情勢に関する支援情報 |
https://j-net21.smrj.go.jp/chuto_josei/index.html
・近畿経済産業局「中東・ウクライナ情勢・原油価格上昇等に関する特別相談窓口」
https://www.kansai.meti.go.jp/
・中東情勢関連対策ワンストップポータル(経済産業省)
https://www.meti.go.jp/chuto_josei/index.html
3.おすすめ書籍
本を読めなくなった人たち―コスパとテキストメディアをめぐる現在形
著:稲田豊史さん
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784121508614
(本の紹介より)
著者による『映画を早送りで観る人たち』の待望の続編!
〈倍速視聴〉から見えたコンテンツ消費における〈コスパ〉〈タイパ〉という欲望は、
読書においてはどのように作用しているのか。
本作では、「本を読めない人たち」への徹底取材をはじめ、
テキスト受容を取り巻く読者と出版社/ウェブメディアの現状をリポートする。
一体「本を読めなくなった人」は何を考えているのか。
2010年代以降、本が読まれないことが当たり前になるなか、ほとんどフォーカスされてこなかった。
生の声を取材することで、現代社会のメディア状況への考察を深めていく。
第1章 ニュースを無料で読む人たち―無料ウェブメディアの行き詰まり
(ニュースは取りに行かない、降ってくるから;誰が書いているかなんて考えたこともない ほか)
第2章 本を読まない人たち―〈わかりみ〉と〈おもしろみ〉
(日本人の6割以上が1ヵ月に1冊も活字の本を読まない;読書は「ながら」ができないからコスパが悪い ほか)
第3章 本と出合えない人たち―無料抜粋記事と電子書籍の限界
(何を読んでいいのかわからない;書評って何ですか? ほか)
第4章 本屋に行かない人たち―聖域としての書店
(「売れない服は店頭に置かないじゃないですか」;検討コスト、思考コスト ほか)
終章 紙の本に集う人たち―読者と消費者
(「こんなものを読書と呼ぶな」;「読者」的集団と「消費者」的集団 ほか)
★手に取ったきっかけ
書店で見つけて、気になって手に取りました。
帯の「長い文章はAIで要約を読むので、本を読む必要はないです」という言葉に注目。
★おすすめポイント
『読まなくなった人』ではなく『読めなくなった人』
読めなくなったのはなぜか?
何がそうさせているのか?
グループインタビューから考察している。
動画・音声の配信技術の進化、X(Twitter)などの短文文化、
文字情報爆発など、複数の方面から「読まなくなった」理由を考察。
自分も含めてかもしれませんが、
そりゃ読めなくなるよなぁ~と思う内容です。
情報は「降ってくるもの」であって、お金を払って取りに行くものという認識は薄くなっている。
しかし、無料で受け取れる情報は、だれかが意図をもって発信しているもの。
また、アルゴリズムから、自分が関心のある情報ばかりが身近になり、
フィルターバブルの中から抜け出せなくなってしまう現実。
これが加速していることを、この本を読んで自覚しました。
そう思うと、関心のあるなし関係なく記事が読める新聞の存在は貴重です。
また、自分の関心のない(至っていなかった)本やジャンルに出会える書店も、ますます貴重なものになります。
(書店をぶらぶらして、偶然の本の出会いはけっこう"あたり"だったりするのですが)
この本を読んで、メディアを取り巻く状況と、自分を取り囲む情報が何かということ、
そして、自分はどうやって必要な情報を取り、また、視野を広げるのか、
(受動的な情報洪水に溺れず)ますます能動的にならないといけないなと思いました。
4.セミナー情報&イベント情報
★大阪産業創造館様 主催セミナー★
今年度も管理会計系セミナー企画予定です。
◆7月16日14:00~16:30
【はじめての○○セミナー】 きちんと押さえたい!経営者のための資金繰り基礎知識
https://ebis.obda.or.jp/service/47023/detail
8月には製造原価報告書セミナー、10月以降は管理会計系セミナーシリーズを予定しております!
・産創館には、お役に立つセミナーがたくさん企画されています。
https://www.sansokan.jp/events/
5.明日やろうはばかやろうというタスク管理研究中
毎日、やるべきことを、GoogleKeepというアプリにリストアップし、
終わったら、チェックをしていくという仕組みを使っています。
タスクが生まれるたびに、日付のついたToDoリストに入れて、「全忘れしてもいい状態」を作っています。
そして、少し時間が空いたときは、ToDoリストを確認し、
今の持ち時間で出来る仕事をサクッと進められるようにしています。
この仕組みが、ようやく軌道に乗ってきました。
リストを全消しにできたときは、達成感が味わえますが、
最近はタスク恐怖症というか、
タスクが残ったまま、1日を終えることにストレスを感じるようになりました。
まさに「明日やろうはばかやろう」状態なのですが、
それでも終わらないときは終わらないので、
終わらなさそうなタスクについては、3分でも着手して、チェックをつけて、やったことにし、
次の日に少しだけ軽くなったタスクをリストに入れる、ということをしています。
この方法を取ってから、
タスクを忘れることがなくなった
終わらなくても、なんらかの着手はしておく習慣がついた
仕事の進め方が、早くなった(気がする)
などのメリットを感じられるようになりました(今更ですが)。
1日をやりきってから終えるぞ!という大げさですが「覚悟」って大事だなと思いました。
といっても、ちょっと先の未来(お客様、そして事務所、自分)のために
もっと時間が使えるようになったらいいなぁというのが本音です。
まだまだやりたいこと、なすべきことがたくさんあるのです。
ということで、タスクの管理の仕方、進め方を研究中です。
どんなタスクの管理の仕方をしていますか?
おすすめの方法があれば、ぜひ教えてください!
いつも、そして本日もお読みいただき、ありがとうございました。
今週も、皆さんにとって、たくさんよきことがありますように!
いってらっしゃい!
神佐 真由美
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