税理士 神佐真由美が毎週発信する、会社経営や、家庭経営、そして、人生の経営にちょっと役立つメルマガです。 税務や会計を中心に、日々の仕事での気づきを混ぜながら。

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第350号★マーケティングは売り込みではない。イノベーションは技術革新ではない。ドラッカー先生に学ぶ、企業活動で欠かせないこと/サムスン元CEOの仕事の極意/人生100年時代の終活講座に登壇しました!【税理士 神佐真由美】

2026年10月05日

こんにちは!
税理士の神佐真由美です。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。

本日のメルマガの内容です。
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1.マーケティングは売り込みではない。イノベーションは技術革新ではない。ドラッカー先生に学ぶ、企業活動で欠かせないこと
2.現在&これから公募の補助金
3.おすすめ書籍 サムスン元CEOが教える仕事の極意
4.セミナー&イベント情報 11/5当事務所セミナー
5.活動日記 人生100年時代の【終活講座】~やさしく学ぶ「終活」と「お金」の話~に登壇しました

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今日のメルマガの内容をポッドキャストにしました(By GeminiNotebook)
https://notebooklm.link.google/sa5a3PuGWGPn


1.マーケティングは売り込みではない。イノベーションは技術革新ではない。ドラッカー先生に学ぶ、企業活動で欠かせないこと


「マーケティング」と聞くと広告や営業を、

「イノベーション」と聞くと新技術の開発を、

正直に言うと、以前私は、そんなイメージを持っていました。


ところが、ドラッカー先生の考えは少し違います。

マーケティングは売り込みではなく、お客さんを知り尽くすこと。

イノベーションは技術革新ではなく、新しい価値を生み出すこと。


そしてドラッカー先生は、企業の目的は「顧客の創造」であり、

成果を生む基本機能はこの二つだけだと言っています。


今日は、実際の企業の事例を見ながら、この考え方を中小企業の目線で一緒に考えてみたいと思います。


ドラッカーの先生のおっしゃるマーケティングは、売り込まなくても自然に売れる状態をつくること。

そのヒントになるのが、「本当のお客さんは誰だろう」 「なぜうちを選んでくれているんだろう」

「買ってくれない人は、なぜ買わないんだろう」という問いです。


事例をいくつか探してみました。

香川県の徳武産業さん。

手袋などの縫製を手がけてきた徳武産業さんは、靴づくりは素人だったそうです。

そんな同社が挑戦したのが、お年寄り向けの「転ばない靴」でした。

高齢者の悩みを聞いてみると、「左右でサイズの違う靴を売ってほしい」「軽くて明るい色のものがいい」など、

思いもよらなかった声が届きます。


靴は左右セットで売るもの、というのが業界の常識です。

それでも同社は業界で初めて片足販売を始め、足の状態に合わせてパーツを個別に注文できる仕組みもつくりました。

「合う靴がない」と諦めていた人たちが、お客さんになってくれたのです。

参考にした記事はこちらです。
https://toyokeizai.net/articles/-/264796
https://www.ehime-u.ac.jp/wp-content/uploads/2016/05/koukai.pdf



売り方、届け方、使い方、仕組みを変えて新しい価値を生むことも、ドラッカーにとっては立派なイノベーションです。

富山県の能作さん。

能作さんは、仏具などを鋳造して問屋に納める「生地屋」として、

最終的なお客さんの顔を知らないまま仕事をしてきたそうです。

やがて使い手の声を聞きたいと自社製品づくりを始め、真鍮の風鈴のヒットを経て、食器づくりで出会ったのが錫でした。

純度100%の錫は柔らかすぎて、鋳造には向かないとされてきました。

ところが同社はその弱点を逆手に取り、手で形を変えられる器「KAGO」を生み出します。

新しい技術を発明したわけではなく、欠点を価値として捉え直したこと。そこにイノベーションがありました。

参考にした記事です。
https://president.jp/articles/-/15573
https://precious.jp/articles/-/6580


ヤマト運輸の「宅急便」も有名なお話です。

1970年代半ば、ヤマト運輸は長距離輸送で出遅れ、経営が苦しい時期にありました。

そこで目を向けたのが個人の荷物。

当時、個人が荷物を送る手段は郵便小包しかありませんでした。

1976年、同社は商業貨物から撤退し、電話一本で集荷して翌日に届ける宅急便を始めます。

50年以上続いた最大顧客・三越との取引も、赤字を理由に解消しました。

新しいことに力を注ぐために、まず「やめる」決断をしていたのが印象的です。

参考にした記事です。
https://bunshun.jp/bungeishunju/articles/h8965
https://www.moneypost.jp/690386/2/

何かをやめる決断は、なかなか重くてできないものです。

新しいことを始める余力は、何かをやめることで生まれるものなのかもしれません。

ドラッカー先生は、「今ゼロから始めるとしたら、これをやるだろうか」と問いかけることが必要だ、とおっしゃっています。



マーケティングとイノベーション。

ドラッカーは、この二つ以外はすべてコストだとまで言っています。

管理部門が要らないというわけではなく、時間の使い方、成果へのコミットの問題なのかな、と私は受け取っています。


突発的なことや目の前の対応で、気づけば一日が終わっている。私自身、そんな日がよくあります。

それも大切な仕事ですが、会社を「回す」仕事であって、未来を「つくる」仕事とは少し違うのかもしれません。


お客さんに会って話を聞く時間。

新しいことを考えて、小さく試してみる時間。

忙しいときほど、そんな時間を少しでも残しておけたらいいなと思います。


先日、最近売上が伸びているお客様に、その理由を伺う機会がありました。

お話によると、取引先との何気ない会話の中から、相手が困っていることが見えてきたそうです。

そこで「それ、当社で解決できますよ」と提案したところから、受注が増えていったとのこと。


売り込もうとしたのではなく、相手の話をよく聞いていたら、自然と仕事が生まれた。

ドラッカーの言うマーケティングそのものだなと、聞いていて嬉しくなりました。

一度困りごとを解決できた相手なら、次に困ったときにも真っ先に思い出してもらえるはずです。

「◯◯なら、〇〇さん」への第一歩は、案外こういうところにあるのかもしれません。



今日の3社はどこも、お客さんや使い手の声に向き合い、そこから新しい価値を形にしてきました。

その結果、「左右サイズ違いのケアシューズなら徳武産業」 「錫の器なら能作」と、「◯◯なら、〇〇さん」と言われる存在になっています。


この「◯◯といえば、〇〇さん」という状態は、お客さんの記憶の中に、その会社の名前が刻み込まれている状態。

困りごとが起きたとき、頼まれなくても真っ先に思い出してもらえる。いわば「想起される」存在です。


ドラッカーは、マーケティングの理想は売り込みを不要にすることだと言いました。

思い出してもらえる会社には、こちらから売り込まなくても声がかかります。


お客さんの声を聞き、困りごとに応え、少しずつ「◯◯なら、〇〇さん」と思ってもらえる存在に近づいていく。

マーケティングとイノベーションが目指す先は、そこなのかもしれません。

私自身も、その状態を目指して一歩ずつやっていきたいと思っています。


マーケティングとイノベーション

ドラッカー先生いわく、企業に必要なことですが、どれも言葉のイメージから違うものなので、

改めて取り上げて、ご一緒に確認してみました。

実は日々、これらのタネは、身近で起きていることなのかもしれませんね。


2.現在&これから公募の補助金や融資制度


・【New!!】新事業進出・ものづくり商業サービス補助金|中小企業基盤整備機構
中小企業等が行う、技術的革新性のある製品・サービスの開発や既存事業とは異なる新市場・高付加価値事業への進出、海外市場開拓(輸出)に向けた国内の輸出体制の強化を後押しします。
https://shinjigyou-monodukuri.smrj.go.jp/


・業務改善助成金|厚生労働省(9月1日から申請受付開始)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/zigyonushi/shienjigyou/03.html


・・【大阪府限定】中小企業の賃上げ促進支援について
賃上げのための財源をつくるための取組を支援する補助金が複数あります。
https://www.pref.osaka.lg.jp/o110050/keieishien/chinagepackage.html


・https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/07_keieisien_m.html
https://www.jfc.go.jp/n/finance/search/07_keieisien_m.html
社会的、経済的環境の変化などにより、一時的に業況の悪化を来している事業者が経営基盤の強化を図るために活用する資金の融資制度です。
中東情勢、全東信破産手続き開始、熊本地震などの相談窓口もあります。


・デジタル化・AI導入補助金2026(第6次10月30日締切)
https://it-shien.smrj.go.jp/


・中小企業省力化投資補助金(一般型は第8次公募10月16日締切)
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、
IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品の導入を支援いたします。
カタログ型と一般型があります。
カタログ型は締切がなく、随時申請です。


・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(第24次公募未定)
https://portal.monodukuri-hojo.jp/index.html


・小規模事業者持続化補助金(12月15日締切)
一般型
https://r6.jizokukahojokin.info/
創業型
https://r6.jizokukahojokin.info/sogyo/


・支援情報ヘッドライン | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html
地域の公募情報も手に入ります。



3.おすすめ書籍

サムスン元CEOが教える仕事の極意
著:コ・ドンジンさん
https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784867931608

(本の紹介より)
多様な生き方が許されるこの時代に、
それでも「会社員」として成功したいあなたに。
「Galaxy」を成功に導いた男が、部下たちからの質問に答え、38年の会社員生活で培った仕事術を惜しみなく伝授!

・「持たざるもの」の戦略
・成功に必要な準備
・ピンチを克服する方法
・AI時代の生存術
・外国語の必要性
・相手に伝わるメールの書き方
――など33の問いに答える

長い会社員生活に不安を感じる新入社員、責任を担い始めた中堅社員から、
人生に悩む部下たちを抱える「上司」のみなさんまで。
すべての「会社員」の悩みに、サラリーマンの頂点に辿り着いた著者が贈る、厳しくも温かい珠玉のアドバイス!


★おすすめポイント
会社員に向けて書かれた本ですが、
読んでみると、どのように人を育てるか、仕事への向き合い方や物事の捉え方を、
どのように伝えるべきか、という問いの答えにもなっているように思いました。

様々な質問からの回答方式で書かれていて、
とても読みやすく、著者だったらどう考えるか?を捉えやすいと思います。

何も持っていない人の唯一の武器は時間。
成長を促すTODOリスト、それに緊張感をもたせ、自分で評価A~Cを付ける。
創造力は頭ではなく、足から生まれる。
仕事人はスピード(Speed)、当事者意識(Ownership)、情熱(Passion)が命。
これがそろえば成長も早いが、なければ平凡になる。若いうちはスピードしかない。



4.セミナー情報&イベント情報


★角谷会計事務所 主催セミナー★

◆11月5日(木)14:30 - 17:00 @京都 烏丸御池 懇親会あり(希望者のみ)
変わる前提、変える経営。
― 2027年に向けて、これからの「稼ぐ力」を考える ―
https://mijikanazeirishi.tkcnf.com/seminar
物価高騰、人件費上昇、金利UP・・・様々な"前提"が変わる中で、
じっくりこれからの経営の舵取りについて、考え、描くためのセミナーです。
関与先様以外の方でもご参加いただけます。


★大阪産業創造館様 主催セミナー★

◆10月6日(火) 14:00 - 16:30
【セミナー】 <管理会計シリーズ>
数字を経営に活かす「月次決算」―翌月10日の決算で経営判断の精度を上げる!― https://ebis.obda.or.jp/service/505595/detail
いよいよ明日!頑張ります!


◆10月22日(木) 14:00 - 16:30
【セミナー】 <管理会計シリーズ>
数値計画を実現させる「予算管理」 目標を実現させるためのポイント https://ebis.obda.or.jp/service/505604/detail


◆11月26日(木) 14:00 - 16:30
【セミナー】 <管理会計シリーズ>
数字を戦略的に活かす「変動損益計算書」 ―収益構造を図解して経営改善につなげよう! https://ebis.obda.or.jp/service/506302/detail


◆12月17日(木) 14:00 - 16:30
【セミナー】 <管理会計シリーズ>
課題を明確にする「部門別会計」 採算性を見極めて高収益に繋げよう! https://ebis.obda.or.jp/service/506304/detail


1~3月もあります!

・産創館には、お役に立つセミナーがたくさん企画されています。
https://www.sansokan.jp/events/


5.人生100年時代の【終活講座】~やさしく学ぶ「終活」と「お金」の話~に登壇しました


先日は、行政書士会 東大阪支部様主催の行政書士制度特別月間の企画として、

人生100年時代の【終活講座】に講師としてお招きいただきました。
https://fb.me/e/7uoO9a3Tx


終活は大事だよ、と言われますが、人生100年時代です。

人生の終盤に向けての準備は、言い換えてみると、

人生100年時代に向けて、自分の人生をどう生きるか、という生き支度でもあると思います。

一方で、身体は老いていく中、65歳以上の方の5人に1人が認知症にかかるという現実もあります。


認知症として、判断能力がないとされてしまうと、

お金が動かせなかったり、不動産の処分や投資もできなくなります。

(預金については、事前に代理人指定制度などを利用することもあり)

終活に大事なことをお伝えしながら、認知症になるリスクについてもお伝えし、

動かせなくなったら困る、というようなことをどう解決するか、その手段としての「家族信託」について、お話いたしました。


企業経営に関わることが多いのですが、経営者の方も1人の人であり、経営者である一方で、1つの家庭を支える方。

従って、何かアドバイスする場合でも、その方個人の1面だけを見て判断はできないと思います。

税理士という仕事は、企業経営に関わりながら、一人ひとりの方の人生にも伴走している仕事です。

どのように会社の経営を次の世代へバトンタッチしていくか、そして、ご財産を誰にどう引き継いでいかれるのか、

その過程にあるリスクは何か、その対応策には何があるのか、さまざまなことを考えます。

その中で、有効な方法の1つとしての家族信託を知り、これまで研究をしてきました。

このような形で講演できることになって、本当にありがたいなと思いました。


税理士の仕事は知っておかないといけないことも多いし、考えることも多いのですが、

お相手一人ひとりに合った提案を構築していくのは、本当にやりがいのある仕事だと思っています。

知れば知るほど、知りたいことが増えていく、役に立つことが増えていく・・・この仕事に出会えてよかったなと思います。

貴重な機会をいただけたことに、とても感謝をしています。

さあ、また頑張らなくては!


いつも、そして本日もお読みいただき、ありがとうございました。

今週も、皆さんにとって、たくさんよきことがありますように!

いってらっしゃい!

  神佐 真由美


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