税理士 神佐真由美が毎週発信する、会社経営や、家庭経営、そして、人生の経営にちょっと役立つメルマガです。 税務や会計を中心に、日々の仕事での気づきを混ぜながら。

こんにちは！
税理士の神佐真由美です。
今日もご開封いただき、ありがとうございます。

本日のメルマガの内容です。
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１．認知度を上げるとは？ニーズがONになったときに3つの選択肢に入ることができるか？
２．現在＆これから公募の補助金
３．おすすめ書籍　こころの対話　25のルール
４．セミナー＆イベント情報
５．活動日記　大阪マラソンEXPOで売切れ必至！上手すぎるホットジェルの売り方

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2025年度の予算案が衆議院で可決。

これからいろんな施策の詳細が明らかになってくると思います。

特に補助金はこれからかと思います。

新しいもの・重要なものはオンラインで「読み合わせ会」をしますので、またお知らせします！


１．認知度を上げるとは？ニーズがONになったときに3つの選択肢に入ることができるか？


お客様からの相談に対応するなかで、たいてい、売上をどう上げるか？という課題について話すことが多いです。

そして、「もっと知ってもらえたらな～」という認知度の課題にもあたります。

「認知の壁が中小企業の壁」

「もっと認知度を上げましょう！」

というのはよく言われることです。


では、知ってもらえたらそれでいいのか？

買ってもらうまでには、どのくらいのことを知ってもらわないとジャッジしてもらえないのか？

認知度には深さがあるのでは？と思います。


例えば、友人と駅の近くでご飯を食べよう、としたときに、

駅近くのあらゆるお店から検討するのではなく、頭に思い浮かぶ３つくらいの選択肢から検討するのではないでしょうか。

頭に思い浮かばないのであれば、検索して見つけようとします。


ということは、売上につながる認知度の深さとは、

ニーズがON状態となったときに、頭に浮かぶ３つ（くらい）の選択肢に入るまでの認知が必要ということ。


認知度には、

１　見聞きしたことがあるレベル

２　だいたい他との違いがわかるレベル

３　頭に浮かぶ３つの選択肢に入るレベル

という深さの違いがあるのだそうです。


１　見聞きしたことがあるレベル　をまずはクリアしないと、

２　のレベルには到達できませんし、

３　に達して初めて３つの選択肢のなかで、ちゃんと比較検討がされる

他との違いを際立たせる「差別化」の効果が生きてくるのは、

３まで達してからの部分が多いのではないかと考えます。


私たちの仕事でいうと、

たとえば、社労士さんを紹介してほしい、とお客様から依頼があったとき、

お付き合いのある社労士さんを何人か思い浮かべて、

どの社労士さんが何が得意かを整理して、

今回のお客様のニーズにあった方はどの方かを検討します。

存じ上げないと選択肢には入らないし、何が得意かを知っていれば、ニーズに合った方だと認識することができます。


人への贈り物を選ぶとき、食事をする場所を選ぶとき、買い物をするとき、

商品やサービスによって、検討のプロセスは幾分か違うところはありますが、

知らないと、選ぶ材料がないと、３つの選択肢に入りません。


認知度を上げて、売上を上げるということは、

ただ知っているという認知度ではなく、

必要が生じたときに、特定のニーズが発生したときに、

３つの選択肢のうちの１つに入る、というところまで達することをいいますし、

ブランディングとは、３つの選択肢入りをめざした働きかけを言います。

よい記憶として、思い出してもらう（想起させる）ための働きかけと解釈しています。



エアコンを修理しなくては・・・というニーズが生じたとき、

いつも付き合いのある電気屋さんが思い浮かべば、連絡を取ろうとしますし、

思い浮かばなければ、検索して、お願いができるところを探します。

そのときに、情報がちゃんと届かないと選んでもらえないですし、

候補にはいるために、GoogleMapやWebに情報を載せておく。


エアコンを買い替えたい、というニーズが生じたとき、

どこのエアコンにするか？調べたりします。

ダイキンが、ぴちょんくんを広告塔にしているのは、こういうときに頭に浮かんでほしいから、ですね。

エアコンの買い替えなんて、一般家庭では、10年に1度くらいあるかないか。

そのチャンスに、想起してもらうために、ずっと広告をしているのですね。



ニーズがONになったときに、お客様になる方はどんな行動をするか？

そのときに、どんなことを考えて、選ぼうとするか？

それを考えて、どんな働きかけができるか？

働きかけがどのくらい効果があったのか、どのくらい売上につながったのか？

ここまでの一連の活動も、実は管理会計の範囲に入ってくるのでは？と思います。


売上になるまでを時間軸で分けてみていくと、

管理会計での"管理"の範囲は、活動そのものということができると思います。

そこまでを見ていかないと、解決策が見いだせないこともあると思っています。


業種や商品・サービスの種類により、

お客様からの想起のされ方、見つけ方は違うと思いますが、

この辺りもまた紐解いていきたいと思います。


認知度を上げないとね！という必要性は多く語られますが、

どこまで、どのレベルまで、認知度を深めれば、認知度が上がって成果に結びついたと言えるか？

この定義と、動線づくりが必要だと思います。

ぜひ、管理会計には、この活動まで管理対象に含めていただきたいですし、

私たち会計専門家も、結果としての数字だけでなく、その前工程となる活動まで、関心を持って、見ていかなければならないと思います。


会計は、Accounting＝活動の結果を見えるようにしたものです。

この活動は、合っているのか？間違っていたのか？

経営の答え合わせと軌道修正のための材料であるべき、と考えます。



２．現在＆これから公募の補助金


・中小企業新事業進出補助金　New!!
既存の事業とは異なる、新市場・高付加価値事業への進出にかかる設備投資等を支援
https://www.chusho.meti.go.jp/koukai/yosan/r7/shinjigyo_shinsyutsu.pdf
※こちらの補助金は、公募要領が発表されましたら「読み合わせ会」をオンラインで実施します。


・成長型中小企業等研究開発支援事業　New!!
中小企業者等が大学・公設試等と連携して行う、研究開発及びその事業化に向けた取組を最大3年間支援するものです。
https://www.chusho.meti.go.jp/support/innovation/2025/250217kobo.html


・事業再構築補助金（今回で最後です　3月26日まで）
https://jigyou-saikouchiku.go.jp/


・IT導入補助金2025（公募開始はもう少し後ですかね）
https://it-shien.smrj.go.jp/


・中小企業省力化投資補助金（第一次公募　3月31日締切）
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
中小企業等のみなさまの売上拡大や生産性向上を後押しするため、
IoT・ロボット等の人手不足解消に効果がある汎用製品の導入を支援いたします。
中小企業省力化投資補助事業（一般型）の第1回公募の申請様式を公開しました | 中小企業庁
https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/sapoin/2025/250221shoryokuka_kobo.html


・中堅・中小企業の賃上げに向けた省力化などの大規模成長投資補助金 （2025年2－3月頃に公募を開始）
https://seichotoushi-hojo.jp/
https://seichotoushi-hojo.jp/information/2025/01/29.html
補助上限が50億円で、10億円以上の投資が対象となります。


・省エネルギー投資促進に向けた支援補助金
https://www.enecho.meti.go.jp/category/saving_and_new/saving/enterprise/support/


・ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金
（第19次締切はまだこれから）
https://portal.monodukuri-hojo.jp/schedule.html


・小規模事業者持続化補助金（第17回公募要領（暫定版）公開！6月13日締切）
https://r6.jizokukahojokin.info/


・支援情報ヘッドライン | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]
https://j-net21.smrj.go.jp/snavi/index.html
地域の公募情報も手に入ります。


・このページ便利です！
https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/support.html


・地域企業経営人材マッチング促進事業
補助金ではありませんが、人材に関するマッチング促進の取組もあります！
https://www.revicareer.jp/



３．おすすめ書籍


こころの対話 25のルール

著:伊藤守さん
https://amzn.asia/d/aGsl0WY

(本の紹介より)
話を聞くだけでいいのです。あなたの何かが変わります。

ほんとうのコミュニケーションは相手の話を聞くことから始まります。ちょっとしたルールを知れば、不安や心配がなくなって、人と会うのが楽しくなります。

「自分の内側をどんな感じていっぱいにしておきたいか?」と、自分に問いかけてみてください。
「こころの対話25のルール」はここから始まります。
つまるところ、私たちは安らいでいたいし、ご機嫌でいたいのです。
不安や心配、怒りをなんとか回避したいと思っています。
しかし、考えてみれば1年のうち「おだやかな気持ち」でいられる日なんて、何日あるのでしょうか?

★手に取ったきっかけ
ファミリービジネスの勉強会のメンバーの方が
SNSで紹介されていたのを見て、興味を持ちました。
特にその方が対話を大事にしている方と認識していたので。

★おすすめポイント
第1章の「あなたは聞かれていない。あなたは聞いていない。」だけでもどきっとします。

第6章「あなたが聞いているのは、相手のことばではなく、そのことばに与えているあなた自身の解釈」
がんばってね、と言われると、「十分がんばってるし、まだがんばれと？」という反応
→相手のことばの意図よりも、自分の解釈が先行してますね。

第20章「人とのコミュニケーションは、自分の内側とのコミュニケーションに比例します」


テクニック的なことかなと思いきや、本当のコミュニケーションを取ること、
感動と安心感をお互いに持てる生きる目的にかなった関係性を作ることを、
著者の温かさとともに語られています。

自分とのコミュニケーション、言い換えると心のしくみのことは、
パソコンスキルのように知っておいた方がいいって、友人がかつて教えてくれました。

どんなことも人間関係を避けては通れませんし、
幸せや感動をもたらすのも人間関係あってのものがほとんどかと。
大事なことを教えてくれた友人のことも思い出して温かい気持ちになりました。



４．セミナー情報＆イベント情報


★大阪産業創造館様　主催セミナー★

・管理会計シリーズのセミナー　おかげさまで無事終了いたしました！

次回は6月24日14時～16時30分資金繰り基礎セミナーを予定しています。


・産創館には、お役に立つセミナーがたくさん企画されています。
https://www.sansokan.jp/events/


■インテックス大阪でも講演させていただくことになりました！

3月12日10時～11時
【DXPO大阪25】バックオフィスDXPO -IT・DX展示会-
経営判断を加速する「月次決算」導入のススメ ～押さえておきたい仕組みづくりのポイント～
https://dxpo.jp/real/box/osaka25/conf.html#b118



５．活動日記　大阪マラソンEXPOでの上手すぎるホットジェルの売り方


先月大阪マラソンに出場し、無事に完走しました。

タイムは、前回のベストよりも1時間遅い4時間54分でした。

中間地点で足が売り切れ･･･痛くなってスピードが出なくなりました。

遅くて身体は温まらないし、雪は降るし、本当に寒いレースでした。

準備不足とはいえ、すごく悔しいです。また来シーズンですね。

大阪マラソンは前々日と前日に、受付があり、

受付会場では、いろんなPRや物販のブースが設けられています。

レースを控えているランナーが来ますから、

物販ブースでは、ウェアや靴下などのグッズ、補給食などが多く販売しています。


当日は雪が降るくらい寒いと言われていたので、

受付したランナーは、寒さ対策をどうするか、気になっている人が多かったと思います。

そんな中、ひと塗りすれば40分間熱を発して身体を温めてくれるホットジェルを販売しているブースがありました。

大規模レースでは、スタートブロックについてからスタートまでが長いので、

その間に寒さをどうしのぐか、40分というのはちょうどよい時間です。


CHRIO ホットジェル　120g 3,300円です。

120gもいらんし、チューブは持ち歩けないな～と思っていたら、

5gの使い切りパウチ　5つで1,100円もありますよ、とのこと。


パウチなら持っていけるし、使い切れるからちょうどいい！

即買ってしまいました。

よく考えたら5g×5パウチ　25gで1,100円。

チューブなら120ｇで3,300円

もちろんパウチが割高ですが、パウチを即買いです。


レースの寒さ対策、荷物にならないもの、そして手軽な価格

文脈と解決法がばっちりそろって、売り方がうますぎます。


たくさん売れるでしょう？と店員さんに尋ねたら、

もう、明日用の在庫がないくらいです！と嬉しい悲鳴。

ここに来る人の文脈（お困りごと）に、ピッタリな解決法だから、そうなるなと思いました。


普段はサーフィンなどのマリンスポーツ、ウィンタースポーツ向けに販売しているようですが、そういう人はチューブを買われるでしょうね。

場所によって、シチュエーションによって、同じ商品でも、

チューブで売るのか、パウチで売るのか、相手に合わせた売り方に工夫ができるものだなと勉強になりました。


・・・とついつい仕事柄、そういう視点で見てしまいます。

世の中ぜんぶ教材です。


そして、当日見事にホットジェルを忘れてしまったというオチありです。


いつも、そして本日もお読みいただき、ありがとうございました。

今週も、皆さんにとって、たくさんよきことがありますように！


　　神佐　真由美


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