発信元 有限会社都市開発推進協会         宅建業免許/神奈川県知事(4)第26166号                                                                〒251-0052 神奈川県藤沢市藤沢2丁目1-3                          電話0466-61-1346 FAX0466-77-4438                        代表取締役 鳥海 光夫                                            (公認不動産コンサルティングマスター相続対策専門士、1級FP技能士・マンション管理士)                                            毎日ブログを更新中:https://cdej.jugem.jp/

相続・住替えなど「不動産を売る!」を考えたら読むメルマガ

相続・離婚・ローンなど「家を売る!」を考えたら読むメルマガ(No.29、2024年4月30日号)

2024年04月30日



◎実家の終わり方 / 早めの話し合いが必要に / 介護費用の捻出、子世代は早めに結論を / 貸すも売るも立地が重要 | 都市開発推進協会

 「実家」の将来を考えるなかで、「物事には必ず終わりがある」という言葉に突き当たる。その時がいつなのかが誰も予想できないだけ。傷み始めた実家や、年老いた親を見ても、まだ大丈夫だと問題を先送りにするケースは多いようだ。実家の終わりは、親が元気なうちに話し合っておかないと、後々に面倒な事態になる。

 なかには、老親がケガで入院し、実家に戻るめどが立たないにもかかわらず、同居している独身の親族(兄弟姉妹など)がいる場合、事態が複雑化し、話し合いがまとまらないケースが間々ある。実家に残された選択肢をこのゴールデンウイーク週間に考えておきたい。

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 ◆選択肢は「住み続ける」「貸す」「売る」の三つ◆
 親が家の将来を考えるうえで選択肢は三つ。具体的には、①住み続ける、②貸す、③売る――となる。ただ、多くのケースでは「住み続ける」を選択する。半面、住み続けるコストを考えていないケースが多いのが実態だ。

 一方、実家の終わりも三つある。具体的には、①住み継ぐ、②貸す、③売る――となる。以前の住宅すごろくでは「住み継ぐ」ことを想定していた。祖父から父へ、父から子世代の自分まで、子世代は家を既に持っている。実家に帰ると、簡単に言えないのが実態だった。

 子世代の選択肢は①貸す、②売る――の二つの選択肢しかない。要は、住み続けたい親派と、実家を売却し、現金化したい子世代の「考え方の溝」を埋めるのは、話し合いしかありません。子供から突然「この家どうするのか」と問われたら、親も驚きます。放置すると相続が発生するまで実家はそのままとなる。

 ◆独居老親、介護費用で早い時期に話し合いも◆
 一般的には、男性の方が女性に比べ先に亡くなるケースが多い。亡くなるまでに介護をどうするのかという切実な課題が発生する。父親の具合が悪いからといって、介護を担う母親はいきなり施設に入れないのだ。要は、体力が続く限りほどほどに介護事業を行っていても、ギリギリまで介護を行いたい考えだ。

 父親が亡くなり、相続が発生し、手続きを終えてホッとした頃に母親の具合が悪くなる。母親は自分が介護で苦労したので、子供の世話になるなら施設の入所を希望するのが一般的だ。その後に母親も亡くなり、誰もいなくなった実家が子供に相続となる。

 現実には、亡くなる前に介護費用が発生する。介護費用の負担を巡り、親族間で話し合いも必要になる。その意味で、実家をどうするのか親族間の話し合いは、かなり早い時期から始める必要があるわけだ。

 ◆還暦を迎えた親、実家にまつわるおカネの話を◆
 実家をどうするのか――三つあった選択肢は、「売る」しかなくなる。住み継ぐ場合は両親またはどちらかの親の介護を行うケース。仕事と実家の問題で現実的には困難さが付きまとうのが現実のようだ。

 また、貸すにはリフォームが必要となる。相続についても課題が残る。「貸す」選択肢も現実的ではなく、駅前の不動産事業者に依頼して、二束三文で売らざるを得ない状況となるのがオチだ。実家はあっけなく取り壊しとなることも。現金資産を多く持たない一般家庭のありふれた終わり方となる。

 都市部の人口が一定以上いる地域であれば、古い実家も取り壊して土地で売りに出せば、引く手あまたですぐに売れる。しかし、人口減が予想されている今後、売りたくても売れないという結末も十分にあり得るわけだ。そこから得られる教訓は「親が60歳を超えたら、実家にまつわるおカネの話し合いを行う」ことに尽きる。

 人間は年輪を重ねるごとに、判断力も衰えてくる。元気なうちに「実家の終わり」を親が決めることだ。「住み続けるのにいくら必要なのか」――建築士の建物調査を実施すれば算定が可能だ。

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 ◆売る、貸すに都合がいい立地かを考える◆
 また、「貸すとしたらいくらで貸せるのか」――好立地で借り手がすぐに見つかるかがカギとなる。「売るならいくらで売れるのか」――人口減の超高齢化社会で、将来にわたって買い手が見つかる好立地だ。ここで最も大事なのは、「実家の立地」です。

 いろいろな要因が絡まり、一見複雑そうな実家にまつわるおカネの始末も、絡まった糸をほぐすように解いていくと、最悪な終わり方を回避する方法が見えてくる。「実家の終わり」の話は、親族間で生々しい話になるので避けたいのが人情です。時間を費やしても、最終的な結論に大きな差異はないのだ。

 逆に時間がかかれば、選択の幅が狭まる。ゴールデンウイーク、お盆、お正月ーー実家に行く機会は1年に3回ある。先祖に想いを馳せながら、親や親族を交えて「実家の将来」について話をするのもいいだろう。

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